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株式会社リビングインで防犯設備士をしている相樂です。
このページでは4,000件を超える引っ越しの失敗事例から分かったお部屋探しの際にまず押さえておきたいマンションの条件を紹介していきます。
今回は、一人暮らしをする都心で働く女性に意識してほしい最も大切な条件についてです。
1.1階のお部屋は家賃が安くても絶対に避ける
女性の場合は特に外部から簡単に近づくことができる1階のお部屋は避けて下さい。特に、部屋探しの経験がない内は一階は避けた方が良いと思います。植栽の位置や駐車場や道路との位置関係で快適性は変わりますが、1階でトラブルが起きない部屋を選ぶのは本当に難しいです。
1階を借りてしまい、後悔する流れの失敗はすごい数の事例がこれまでありました。借りた時はいいけど、実際に住んでみると、盗難やのぞき見、湿気・日当たりなど色々な問題が発生します。例えば、ベランダに干した下着などが盗まれ、お父さんのスーツを干し続けたり、通りすがりの人に覗かれ、室内の状況も外部から簡単に観察できてしまいます。その為、ずっとカーテンと閉めていたり・・・。
その為、女性は2階以上のお部屋がよいと思います。道路からの視線を避けるには、出来れば3階以上が良いと思います。しかし、高層階すぎるのも考えもの。なぜなら、エレベーターという密室の中で長時間、見知らぬ人と2人っきりになってしまうことがあるからです。その為、エレベータを使わずに行ける3階、4階ぐらいがちょうどいいのかなと思います。
2.セキュリティ設備は万全か?
これから、女性が一人暮らしをはじめるなら、下記のようなセキュリティ設備を意識して、マンションを探してみて下さい。
2-1.オートロック
基本的に、オートロックがあると、不審者の侵入を防ぐことができます。マンション内の誰かが開けたタイミングで侵入してくることもありますが、確率は下がります。無駄な宗教関連の訪問や新聞の営業が玄関前まで来ることも無くなります。
ただ、モニターが室内にあるのかどうか?キチンと確認した方が良いと思います。押しボタンだけのオートロックは誰が来たのか、確認することが出来ません。後付けのオートロック等連動していないケースがあるので、内見時に実際にボタンを押してみて、キチンと確認した方が良いと思います。
他にも、内見時には色々な設備を自分で確かめて下さい。エアコン、インターフォン、ガス、照明等キチンと動くのか?掃除されているのか?など基本的な部分をいじってみることをお勧めします。稀に、配線が繋がっていない、切れてる、電池切れとか入居してすぐに自分で変えないといけないのは癪に障るので・・・。
2-2.防犯カメラ
エントランスやエレベータ、玄関前などに防犯カメラがあると安心です。防犯カメラが設置されているだけで不審者は敬遠します。防犯カメラの数が多い方が防犯性が高まりますが、その分、プライバシーを確保しにくくなるので注意が必要です。
2-3.宅配ボックス
宅配業者を装って侵入してくる人もいますが、宅配ボックスを使用するようにしておけば、接触を避けることができます。留守の間に荷物を受け取ることができるので、忙しく働く女性にも便利です。
2-4.ダブルロック
玄関の鍵がダブルロック方式だと防犯性が高まります。鍵を無理やりこじ開けようとする人がいたとしても、通常の鍵よりも時間がかかるため、断念する傾向にあります。ディンプルキーのダブルロックはカバー付きのものが稀にありますが、ちょっと面倒だったりします。でも、セキュリティ的には良いと思います。
3.管理人さんがいると安心
管理人さんが常駐しているマンションは安心ですね。それだけで不審者は敬遠しますし、事件事故だけでなく、病気になった時などもしものことがあったときでも、すぐに助けを求めることができます。
大規模なマンションであれば、セコムやアルソックなどの警備会社と契約しているマンションも同様です。ステッカーが貼ってあるだけで不審者は敬遠しますし、もしものことがあったときでも、防犯のプロがすぐに駆け付けてくれます。
4.周辺環境もチェック
お部屋探しをする際、お部屋だけではなく、周辺環境についても、入居前に確認しておく必要があります。たとえば、最寄り駅までの道や最寄りスーパーまでの道で以下のようなことを意識してみて下さい。
- 街灯があるか、夜にキチンと付くのか?
- 不審者が潜みやすそうな場所はないか?
- もしものことがあったときに、駆け込めるような交番やコンビニが近くにあるか?
知っている場所なら問題ないかもしれませんが、気になる物件を見つけたら、昼間だけでなく、夜間も周辺を歩いてみるようにしましょう。今は、インターネットにある地図サイトでも情報収集できますが、情報が少し古かったり、車や人などで隠れている部分があったりします。そして、昼だけでなく、夜の様子も確認するようにしてください。
- 昼は雰囲気がよかったけど、夜は酔っ払いがたくさんいる
- 昼は大勢の人が行き来していたけど、夜は全く人がいない
といったこともあります。どうしても初期費用を抑えたい、敷金礼金ゼロじゃないと引っ越せない方はコチラのページを見てみて下さい。スーモでお部屋を検索時に初期費用を抑えることでどれほど選択肢だ減っているのか、わかると思います。
5.『女性の一人暮らし』が分からないようにする
「女性の一人暮らし」ということが、分からないようカモフラージュすることも大切です。対策法として、下記のようなものがあります。
5-1.女性もののカーテンを使わない
女性の場合、お部屋の内装を可愛いものにしたいですよね。 でも、女性っぽい色や派手な柄のカーテンを使ってしまうのは危険です。 外部の人に、「女性の一人暮らし」ということが、分かってしまいます。 カーテンは、男性でも女性でも使えるようなものにすることをオススメします。
5-2.男性物の 衣類を干す
女性の一人暮らしでは、なるべく洗濯物を室内で干した方がよいでしょう。 しかし、洗濯物が生乾きになってしまったり、室内に湿気がたまったり、なかなか難しいですよね。 外に干したいときは、「女性の一人暮らし」ということが分からないよう、男性用の衣類と一緒に干すことオススメします。
5-3.表札や郵便受けに自分の名前を書かない
表札や郵便受けに自分の名前を書くのは危険です。 「女性の一人暮らし」だと簡単に分かってしまいます。 ルール上可能であれば、何も書かないようにしましょう。
スーモを使った賢い検索方法について、実際の検索数を基にその手順をこちらのページにまとめました。敷金、礼金、手数料が安い部屋を優先するより、2階以上、風呂トイレ別などの条件を優先して、検索した方が変な部屋を選ぶことはなくなります。
6.失敗談から見た働く女性の賢い一人暮らしの条件、防犯まとめ
最近、盗難だけでなく、SNS絡みでストーカーが女性に犯罪を犯すニュースがあり、住む場所によってはちょっとした事件が日々起きています。スーモやホームズ等の大手ポータルサイトが行っているアンケートでも防犯性は意識されており、防犯カメラや宅配ボックス、モニター付きインターフォンなどはこれから必要な設備になってくると思います。
特に、女性の一人暮らしは失敗談にある通り、この辺りを意識して、部屋探しをしてみて下さい。一度、恐怖体験をすると、その後も精神的なストレスが残ってしまいます。オートロックとモニター付きインターフォンの連動なども大切な要素だと思います。
- 1階のお部屋と自分で避難できない高層階は避ける
- オートロック、防犯カメラ、宅配ボックス、ダブルロックで安心
- 管理人さんや警備会社さんのサポートで安心
- 昼と夜、マンション周辺の雰囲気を確認する
- 女性っぽくないモノで「女性の一人暮らし」をカモフラージュ
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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