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こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインでお部屋探しの相談・提案を担当している宅地建物取引士の大和田です。
これまでお部屋のご案内時に何も持たずに来る方が多かったので、今回はあなたが決して忘れないであろう、スマホで出来る賢い内見について、深堀していきます。不動産会社の担当も事情や経験から色々な人が居るので安心できる人に当たるまでまるっきり丸投げは危険だと思います。
実務をしている方としては、内見のときに持って行くと便利なものは色々あります。 でも、荷物が多くなってしまうのは困ってしまうと思います。 そもそも、やっぱり、忙しいし色々と忘れちゃうと思うので。
そこで、絶対的に便利で内見時に忘れてほしくないのがスマートフォンです。 最近では、内見時に便利なアプリがたくさんリリースされています。この記事では、実際に現地を案内している現役不動産営業マンの大和田が後悔しないために、2020年6月現在、どんなアプリがおすすめか。
「内見」時に慌てふためかないよう、使えるアプリをご紹介していきます。iPhoneでも、Androidでも使用できるアプリを中心にピックアップしていくので、ぜひ悔いの残らない内見にご活用ください。何回も現地に行くのは時間的にも、金銭的に大変だと思うので、アプリで上手に調べて下さい。
1.どこでも気軽に正確計測。測定アプリ My Measures + AR Measure
参照元:測定アプリ My Measures + AR Measure
「測定アプリ My Measures + AR Measure」は、スマートフォンに搭載されているカメラ機能を使って、サイズを測定できる便利なアプリです。どこからどこまでのサイズを測ったのか矢印で表現したり、メモや角度を記入したりとたくさんの機能が揃っています。他にも、スマートフォンを目的の場所にかざすだけで間接的に対象物の測定ができたり、このアプリを使って撮影することで、後からその画像を使って長さを計測できたりもします。
今すぐ計測する時間がない場合は、写真だけを撮影しておいて、あとからゆっくり計測することもできます。その機能を使って、自宅で必要な家電の大きさを計測しておき、現地ですぐに検討できるので重宝します。ただ、計測するときのカメラのかざし方にはコツがいるので、何度か試してアプリのクセを理解してから内覧の方がいいかもです。
何度か使ったことがありますが、なかなかうまく行かないので、メジャーを実際に持っていくか、不動産屋の担当者に持ってきてもらった方が良いかもしれません。なお、内覧時に持っていってほしいメジャーに関する詳細についてはこちらにまとめておきました。
念のため、「測定アプリ My Measures + AR Measure」のダウンロードはこちらからどうぞ。
2.写真にメモが書き込める。Let’s draw
参照元:Let’s Draw お絵描きアプリ
「Let’s Draw お絵描きアプリ」は、シンプルな操作で画像にお絵描きができるアプリです。ペンの太さは5種類から選べて、カラーも45色から設定できます。ズームして編集したり、テキストを入力したりと、シンプルながら色々な便利機能が搭載されているのが特徴でお絵描きした画像はメールで送信したり、TwitterやFacebookなどのSNSで共有することもできます。
「Let’s Draw お絵描きアプリ」を内見で使用する場合は、以下のような手順がオススメです。メジャーを使って計測・計測した箇所を写真で撮影 「Let’s Draw お絵描きアプリ」で寸法などと一緒にメモを追記します。画像に直接文字が書き込めるのでメモしたいことがあればどんどん追記して下さい。念のため、「Let’s Draw お絵描きアプリ」のダウンロードはこちらからどうぞ。
3.シンプルで誰でも使える内臓カメラアプリ
参照元:内臓カメラ
iPhoneでもAndroidでも、一般的なスマートフォンに標準搭載されているカメラアプリも便利で使えます。 計測した寸法や重要なことを紙などに手書きでメモし、計測した場所と一緒に写真を撮影することで効率的に使えるでしょう。
あとでメモと写真を一緒に確認すれば、重要なことも忘れることがありませんよね。 写真さえ取っておけば、他のアプリでメモを追記することもできますし、シンプルで使い勝手は抜群です。
4.内見とともに周辺状況もGoogle マップで合わせて確認
参照元:Googleマップ
部屋探しの時に、物件の周囲の施設状況や最寄り駅までの経路などを確認するのに便利なのが「Googleマップ」です。 Androidであれば初期搭載されていますし、iPhoneでは「マップ」というアプリで利用できます。このアプリを利用したことのない人もWEBブラウザから利用することもできるので、馴染み深い人も多いのではないでしょうか?
これを使って、自分が通勤で使う駅までの経路や仕事帰りに買い物に寄れるスーパーやコンビニ、病院の位置を把握できます。日常使用するであろうコースを内見時に合わせて確認しておくことで、危険な道を通らないといけなくなる可能性を事前に軽減できます。
5.方角を調べるのに便利。コンパスアプリ
参照元:コンパス
お部屋を決める時に、個人的に最も重要視している日当たりを調べるのに重要になってくる窓の方角を確認するためのコンパスです。iPhoneでもAndroidでも標準搭載されているものもありますし、その他、無料アプリでも色々な種類が存在しています。内見前に間取り図や図面を見ているので、ほとんど方角は記載されているのですが、実際に現地で窓に向かい、改めて方角を確認して下さい。図面を疑うわけではありませんが、一部、適当に作ってる又は間違っている時があります。
他にも、自分は詳しくありませんが、風水を考慮したい人からすると細かい方角はとても重要な要素です。お部屋に対して水回りがどの方角にあるか、といった情報を整理するためにも、コンパスアプリを活用してみてください。
6.坪↔︎畳を簡単に変換できる。なんつぼ:NUMTSUBO
すごくシンプルなアプリで、リビングは畳で言うと何枚分になるんだろう?という悩みを瞬時に解決してくれるアプリです。
操作も数字を入力するだけのシンプル操作で誰でも利用ができます。特に内覧をするお部屋は家具や家電が設置されていないため、明るさや部屋の雰囲気だけで広く見えたり狭く見えたりすることがあります。
間取り図上では「畳」で表記されることが一般的ですので、実際は何平米ぐらいあるんだろう?とちょっとした疑問になったときに利用できます。しかし、一つ注意が必要なのが、一般的な畳の広さは昔の広さとは違い、今の畳の方がコンパクトサイズになっているため、あくまでも目安として考えた方がベターです。
7.家具の設置をイメージできる。IKEA PLACE
便利なのにあまり使っている人がいないアプリです。特に、新生活を迎えようとしている新社会人の方には特におすすめしているのが、このIKEAから出ている「IKEA Place」というアプリです。
内容として、IKEAで販売されている家具(ソファ、テーブルなど)をAR画面内に置くことができるため、家具を置いたときの動線を視覚的に認識することが可能になります。
部屋にカメラを向けて、自分好みの家具を置くことができるため、本来はIKEAで家具の購入を検討している人むけのアプリなのですが、インテリアのイメージを固めるためには使い勝手のいいアプリです。
8.内見をムダにしない、使えるスマホアプリまとめ
スマートフォンにある様々なアプリを活用して、10分、15分程度と短い内見時間を有意義に使ってください。大切なチェックポイントをメモすることも重要ですが、それだけでなく、方角や周辺設備もしっかりチェックなど、部屋選びで後悔しないために内見時にやることは結構あります。
何度も現地に行くのは時間的にも、金銭的にも大変だと思います。その為、アプリを上手に使って効率的にチェックしてください。アプリだけでなく、スリッパなどどうしても必要な物についてはこちらにまとめておきました。その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。
9.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
最後に、【元弁護士と考える】シリーズ、告知義務の必要な事故物件を選ばないための賢い対策他以下の通りです。
>>【元弁護士と考える】事故物件を契約する前の告知義務?その確認方法や注意点は?
>>【元弁護士と考える】不動産屋からウソを教えられた時の対応は?
>>【元弁護士と考える】騒音、地震、虫などないと言われたのに、嘘だったら
>>【元弁護士と考える】仲介手数料の支払い無効裁判(2019年夏)
>>【元弁護士と考える】騒音や悪臭、ナンパ等『隣人トラブル』の対処と引っ越し代は?
その他、事故物件に関する記事はこちらです。
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その1)
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その2)
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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