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こんにちは、不動産取引の不安ゼロを目指す(株)リビングインで、どうしても一言多くなってしまう宅地建物取引士兼ファイナンシャルプランナーの馬場です。
私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計4,600人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。
マンションの内見時、不動産屋の担当から、「良い部屋なんで直ぐに無くなってしまうかも」と言われたら?さらに、「スケジュールに余裕がない」、「すぐに埋まってしまいそう」・・・だったら、先ずは申し込んでおくかと内見後すぐに申込・契約しようとする方もいるかもしれません。
本当にリスクはないのでしょうか?引っ越し経験の少ない方の体験談を3つご紹介し、どうするべきかを考えていきます。時間がない、部屋探しの経験がない人ほど、他人の失敗から効率的に学び、自分に合った部屋を探して下さい。
もちろん、いい部屋はすぐに埋まります。ただ、良い部屋かどうか、キチンと担当が見極められたり、自分でも分かれば、問題ないですが、経験が少ない内はなかなか難しいと思います。せめて、すぐ分かる相場感ぐらいは持ちつつ、部屋を探してみて下さい。
内見できないマンションを申し込む場合はどうした方が良いかについてはこちらのページにまとめておきました。
1.内見後すぐに契約しようとするケース
通常、賃貸のお部屋探しでは契約前に内見というものを行います。内見とは、不動産会社の担当者さんと現地に出向いて、お部屋や共用部、周辺環境などを細かくチェックすることです。内見をした方の中には、下記のような事情から、当日すぐに契約をしようとする方もいます。
- 仕事で忙しいため、今しか時間がとれない
- 遠方に住んでいて、なるべく交通費を節約したい
- 今住んでいるところから、いち早く離れたい
- 魅力的なお部屋だから、いち早く入居したい
- 魅力的なお部屋で、他の方に先を越されたくない
当日すぐに契約することができる場合もありますが本当にリスクはないのでしょうか?余裕がない時ほど、また理想的なお部屋に出会ったときほど、冷静な判断ができなくなるものです。ここでは、内見の後すぐに契約して後悔してしまった方の体験談をご紹介します。
どうしても、時間が取れない方向けに、内見後すぐに申し込みを入れる時の注意点をこちらのページにまとめました。内見当日の申し込みや契約は必須なのか?友人の質問を基に記事を作成しました。
2.隣人からの音が…
これは、以前僕が住んでいた物件でのことです。仕事がとっても忙しくて時間にも気持ちにも余裕がなかったため、最悪、すぐ引っ越せばいいかと、内見をさせてもらった後、すぐに契約をしました。
しかし・・・、失敗でしたね。
内見のときは静かだったのですが、いざ住んでみるとあちこち騒がしく。どうも、大学生が多く住んでいるらしく、昼間でも深夜でも、飲み会やら麻雀やらをしているようです。人の出入りもかなり激しいです。
物件の近くに大学があったことは知っていたのですが、あそこまでだとは。内見のとき、近隣の方に聞き取り調査をしておけばよかったと後悔しています。余裕がなかったとはいえ、なんとかして、そのくらいの時間は確保すべきでした。
念のため、これまでの失敗談を基にした内見前に出来る騒音対策は構造や間取りに関しては担当に確認して下さい。その辺り、こちらのページにまとめておきました。最悪、入居後に出来る騒音対策も同様にまとめておきました。個人的には入居前にキチンと確認を行った方がリーズナブルだと思います。
3.ほんとに太陽の光が当たらない
今住んでいるマンション。内見のとき、『これは理想的!』と思って、当日に契約をしました。 『よく考えた方がよいかも』とは思いましたが、埋まってしまうのが怖くて(賃貸情報サイトでは、多くの方がお気に入りにしていました)。
しかし、住みはじめてから後悔。 太陽の光があまり当たらないんですよね。内見のときは問題なかったのですが、実際に住んでみると、大きなビルに遮られて2時間くらいしか光が当たらないのです。昼間でも部屋の中が暗いし、洗濯物がなかなか乾かないし。家賃他の面はよいのですが・・・。すぐに契約をせず、家で冷静になって考えたり、家族なんかに相談したりすれば、防げた失敗かもしれません。
4.後からより条件に合うマンションが見つかった
これは、東京に引っ越して、はじめて住んだマンションを内見したときの話です。遠方からの引越しで『また契約手続きのために来るのも大変だから・・・』と、内見の後すぐに申込、契約をしました。しかし、よくよく調べてみると、同じ不動産屋さんが扱うマンションの中に、同じくらいの家賃でより条件に合ったマンションがいくつもあったんですよね。
『再度、ここに来るとしたら交通費が大変だから・・・』
そんなことばかり考えていたからか、凡ミスをしてしまいました。マンション探しでは、いくつかの候補をピックアップして比較する。これは当然のことですよね。当時、特別条件の悪いマンションでもなかったのですが、なんとなくスッキリしない気持ちを抱えたまま過ごしていました(笑)
契約後のキャンセルは損失が大きいので、契約前の内見時に確認してほしいですが、契約後に家具の購入や搬入を確認したいので再度内見することは出来るのか?可能です。忙しく、ちゃんと内見が出来なかった方向けに再内見のメリットやデメリットをこちらのページにまとめておきました。
5.お部屋の内見の後、すぐに契約するとどうなるか?
今回は引っ越し経験が少ない方向けに、色々な角度から部屋を確認することを分かってもらうべく、内見後によく検討せずに申込や契約をして、失敗してしまったケースをまとめました。時間を掛け過ぎて、良い部屋を見過ごしてしまうのも残念ですが、焦って、引っ越し貧乏になるようなことは避けた方が良いと思います。以下、今回のまとめです。
・時間がなくて内見後すぐに契約をしたが、入居後、隣人からの音に悩んだ
・他の方に先を越されたくないからと、内見後すぐに契約をしたが、入居後、光があまり当たらないことに気づいた
・遠方からの引越しだったため、内見後すぐに契約をしたが、あとあともっとよいお部屋があると気づいた
後悔なく、長く住め、成長できる部屋が見つかることを祈っています。念のため、内見当日の流れや持ち物はこちらのページにまとめておきました。
6.無料で今すぐダウンロードできる引っ越しの手順チェックリスト
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ご紹介した内容が将来の失敗やトラブルを防ぐ一助となったら、嬉しいです。
年末に引っ越し前後の手続きを他社のチェックシートを含め、オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートをリニューアルしました。
部屋探しや引っ越しで不安な場合には、こちらのシートを担当者に送り、お部屋や手続きに問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
過去8年間で最も相談件数の多かった騒音問題に関して、お部屋の契約前、平日夜のマンションの内見のメリットについて、失敗例を基にこちらのページにまとめました。もし、時間が許すようなら、仕事終わりにお部屋やその周りを見ることでトラブルが避けられるかもしれません。
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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