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こんにちは、不動産取引の不安ゼロを目指す(株)リビングインで、どうしても一言多くなってしまう宅地建物取引士兼ファイナンシャルプランナーの馬場です。
マンションの内見時に確認しきれなかった家具が入るかどうかチェックしたい、引越しのシミュレーションをしたい等、契約から引越しまでの間にもう一度内見をさせてもらうことはできるのか?
出来ます。このリクエストは結構あり、不安なら、どんどんやった方が良いと思います。引っ越し前だし、面倒掛けるからやめておこうかと思わず、時間が許す限り、確認し、家具や引っ越しの調整を進めた方が良いと思います。購入後だったり、引っ越し当日等問題がさらに大きくなってしまうので、小事が大事の精神で、担当の方に鍵の調整などお願いしてみて下さい。
時間を無駄にしないために特に注意してほしい、電気が通っていない部屋に夜の内見をしに行った体験談を基に注意点をこちらにまとめました。併せて、ご確認ください。
1.お部屋の内見は契約前に行うもの?
引っ越しの経験が少ない方の為、賃貸のお部屋の契約をするまでには、通常、次のようなステップを踏んでいきます。
<お部屋を探す>賃貸情報サイトなどで希望の条件にマッチするお部屋を探す
<内見>現地に出向いて専有部や共用部、周辺環境などを細かくチェックする
<入居申込>内見の後、特に問題がなければ、入居申込をする
<入居審査>貸主さんにより、入居者として問題がないかどうかの審査が行われる
<契約>必要書類と初期費用を用意した上で、契約を行う
なお、契約をした後は入居予定日にお引越しをすることになります。
2.引越し直前にも内見をさせてもらいたいというニーズ
いくら契約をしたとしても、入居予定日まではそのお部屋に無断で入ることはできません。しかし、購入する家具を選ぶため、「引越し前にもう一度内見をさせてもらいたい」というニーズも少なくありません。不動産業界にいると、次のような事例を見聞きすることがあります。
「なるべくスムーズな引越しをするために、現場で引越しのシミュレーションをさせてもらいたいです。」
>>玄関や廊下を家具が通るのか、この確認は絶対に大切です。
「契約前に内見をさせてもらいましたが、その際、持ち込み予定の家具の寸法メモを忘れてしまいまして。もう一度内見をして、持ち込み予定の家具が本当に入るかどうかを確認したいです。」
「取り付け可能な照明のタイプとカーテンのサイズを確認したいです。照明とカーテンは引越し当日から必要になるものなので、確実に使えるものを、事前に用意しておきたいのです。」
3.契約後、もう一度内見をさせてもらうことはきるのか?
契約をしてから、引越しまでの間にもう一度内見をすることはできるのか?契約前にしっかり確認しておくに越したことはありませんが、たいていの場合で応じてくれます。しかし、下記のようなケースですと、対応するまでに時間がかかってしまうことがあるかもしれません。
3-1.繁忙期など、担当の方が忙しい
引越しシーズンなどで、他にもたくさんのお客様がいるとき、後回しにされてしまうこともあるかもしれません。一般的に、一度も内見をしていない方や契約まで至っていない方が優先される傾向があります。
3-2.ハウスクリーニングをしている
人気の物件などは退去後に直ぐ、新しい入居者の契約が決まり、入居するまでの間にハウスクリーニング(専門業者さんによる大がかりな掃除)が行わる時があります。タイミングによっては、このハウスクリーニングとバッティングして、内見を待たされてしまうこともあるかもしれません。
4.契約後はキャンセルができないことに注意
一点、念のためお伝えしておきますが、法律上、契約してしまった後、キャンセルはできません。内見時に確認し、「ここには入居できない…」となっても、「解約」扱いとなり、契約書に記載してある内容に従うことになります。
「〇年以内に解約をする場合、家賃〇ヶ月分の違約金を支払うこと」などといった記載がある場合は、解約違約金を請求されることがあります。「解約の申出は〇ヶ月前までに行うこと」などといった記載がある場合はその分の家賃を請求されることがあります。
同様に、契約後は仲介手数料と礼金は返金されません。敷金はお部屋を使用していないのであれば、全額返金される可能性があります。
5.賃貸マンションのお部屋、契約後の再内見は可能か、まとめ
今回は、よく聞かれる、マンションの契約後に再度室内を確認するため、内見等が出来るのかについて、失敗談や実務経験を基にまとめました。契約後のキャンセルはペナルティなどロスが多いので、契約前にキチンとした内見を行うことをお勧めしていますが、忘れてしまった場合は、契約後もお部屋の内見は出来ます。後々、ストレスにならない様、担当に依頼し、内見の調整をしてもらってください。以下、今回のポイントです。
- 通常、内見は契約前に行う。
- 契約後にも内見をしたいという事例:家具が入るかどうかチェックしたい、引越しのシミュレーションをしたい。
- 契約後の内見は、たいていの場合で応じてもらえるが、すぐに対応してもらえるとは限らない。
- 内見後、「ここには入居できない…」となっても、キャンセルはできず、解約扱いになる。
今回の内容が将来のトラブルを防ぐことが出来れば、幸いです。後悔なく、長く住め、成長できる部屋が見つかることを祈っています。念のため、内見当日の流れや持ち物はこちらのページにまとめておきました。
6.無料で今すぐダウンロードできる引っ越しの手順チェックリスト
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ご紹介した内容が将来の失敗やトラブルを防ぐ一助となったら、嬉しいです。
年末に引っ越し前後の手続きを他社のチェックシートを含め、オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートをリニューアルしました。
部屋探しや引っ越しで不安な場合には、こちらのシートを担当者に送り、お部屋や手続きに問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
7.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
恵比寿や広尾、麻布十番など東京都心のデザイナーズマンションの内見予約や住まいの無料相談はこちらのページから物件や希望の日時を送って下さい。その他、退去時に管理会社と揉め、原状回復費用をムダにしないため、契約者さま限定の入居確認時の保存フォームを作りました。
過去8年間で最も相談件数の多かった騒音問題に関して、お部屋の契約前、平日夜のマンションの内見のメリットについて、失敗例を基にこちらのページにまとめました。もし、時間が許すようなら、仕事終わりにお部屋やその周りを見ることでトラブルが避けられるかもしれません。
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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