1.ダブルロックとは、1ドア2ロック?

玄関のドアなどに、2つの鍵を設置しているもののことを言います。1つの鍵よりも、2つの鍵を設置することにより、ピッキングなどの不正開錠に時間がかかるので、防犯性が高くなります。女性の一人暮らしのための対策としても有効だと思います。
よく、「1ドア2ロック」と「ダブルロック」を混同してしまいがちなので、違いをご説明します。
1-1.1ドア2ロック
玄関や勝手口などのドアに“補助の鍵”を設置することを指します。あくまで後付けの物が多く簡易的ですが、効果はダブルロックと同じです。
1-2.ダブルロック
ドアに二つの鍵が付いている状態の物を指します。これらは国内トップシェアを誇る美和ロック株式会社が提案している内容になり、どちらも侵入窃盗の犯罪を抑止するための方法です。
最近では意味を使い分けることもありませんが、厳密に言うとこういった違いがあります。
2.防犯性が高くなる分・・・

・大きな手荷物を持っているとき、急いでお部屋に入りたい時でも、2つの鍵を開けなければならず手間がかかる
・入退去時や、鍵をなくした場合などの鍵交換費も2倍になるため、ニーズに合わせて選択したいところです。
3.エントランスなどでダブルオートロックが採用

また、エントランスなどでダブルオートロックが採用されている場合は、家賃が高くなることもありますので、予算に合わせて、どこまでのセキュリティの高さを必要とするかも検討したいですね。
私たちリビングインには、防犯設備士の資格を持ったスタッフがおりますので防犯に関することはいつでも気軽にご相談ください。
4.玄関の鍵を増設するメリットについて
この2点が挙げられます。2019年度の侵入窃盗事件は6,106件で、単純計算でも毎日17件の被害が出ていることになります。データを見ると、想像通り、戸建てが狙われる可能性が高いことが分かります。
マンションやアパートは世帯数が多いため、誰かにみられているかもしれないという抑止力が働いています。ただし、マンションの場合でも人目に付きにくい場所や、周辺環境が暗いと狙われやすくなるため注意が必要です。
賃貸の場合は簡単にダブルロックにすることはできないため、簡易補助錠をつけることをオススメします。取り付け工事が不要で簡単に取り付けができて防犯を高めることができるのが最大のメリットです。
これは両面テープで固定するタイプやドアの内側と外側に挟み込むタイプや南京錠タイプのものが挙げられます。これらは全てホームセンターで揃いますし、DIYが苦手な方であっても簡単に取付けが可能ですので、是非お試しください。また、鍵交換をするよりも安価に抑えられるのでコスパも高いと言えます。しかし、狙われてしまうと、今家にいないということが外側から分かってしまうため、玄関ドア以外の窓にも防犯対策を講じる必要があります。
ここまでお話ししたのは全て玄関の話ですが、実際に空き巣が狙いやすいのは窓で、6割以上が窓からの侵入と言われています。窓やサッシについている「クレセント錠」と呼ばれるタイプのものは、本来防犯よりも防音のために設計されたものですので、防犯面だけを見ると劣ってしまいます。そのため、窓を開けようとしたりガラスを割ろうとされたりした時に振動を感知して音がなる窓用のダブルロックも合わせて設置することをオススメします。
その他にも、窓用の防犯フィルムを貼って窓を割れにくくすることや、サッシを外されないように「外れ留め」を設置する、ダミーでも防犯カメラを設置したり、100円ショップに売ってあるような「監視中」のステッカーを貼り付けたりするのも予防に効果的です。
5.ダブルロックにする時のポイント

“防犯性が高くなる分・・・”でもお話しましたが、鍵を増やしたことがきっかけで前よりも生活が不便になってしまっては困りますよね。せっかくダブルロックの賃貸を選んで契約したのに、鍵をかけるのが面倒になってしまったとなればもったいないです。
そのため、ダブルロックの物件を選ぶ時、新たに鍵を設置しようとお考えの際には、今からご紹介するポイントを知っておくと便利です。
5-1.ダブルロックの高さを考える
これは内見時にも確認が出来るポイントですが、実際に内見していると忘れやすいポイントですのでお伝えしておきます。お子さまや高齢者が一緒に居住する場合、手が鍵に届くかどうか確認をするようにしてください。
たとえば、子どもが小学生で両親共働きの場合、小学生が帰ってきてから、両親が帰宅するまでの間は子どもが一人で家にいることになります。この時間帯の防犯面を考慮してダブルロックの物件を選んだのに上の鍵が届かない位置にあるのであれば本末転倒です。誰のためにダブルロックにしたいのかをしっかりと考えて選ぶことが大切です。
5-2.誰でも設置が簡単な種類を選ぶ
賃貸物件では勝手に穴を開けて設置することはできませんし、もし穴を開けて原状回復といった場合においても、コストが余計にかかってしまいます。今では、簡易設置ができる鍵にも防犯に強力なアイテムも販売されているため、「高価なもの」=「防犯力が高い」という考えは捨てて、取り付けがし易そうなものを選ぶようにしてください。
5-3.内開きと外開きを間違えないようにする
これはパッケージに記載されていたり、図表で示されていたりすることが多いのですが、形が似ていてぱっと見だけでは判別が出来ないこともあります。わざわざ購入して付けようと思ったのに付けられなかったとならないように、内開きのタイプか外開きのタイプかをしっかり確認しておいてください。
5-4.プッシュボタン式の補助錠やリモコンキーにする
プッシュボタン式は鍵部分に数字が振ってあり、自分で設定した暗証番号を入力することで解錠することが出来るタイプです。ATMの暗証番号と同じように、押している動作で大体の数字が把握できないように、番号を毎回バラバラに表示させることができるなどの機能が付いているものもあります。デメリットとしては、設定した番号を忘れてしまった場合に入れなくなるという点が挙げられます。
5-4-1.リモコンキーとは、
リモコン操作で開閉できる鍵のことです。ドアの上部に設置することで、鍵を破られる心配が少なくなることがメリットですが、リモコンの電池が切れたり装置が壊れたりすることで開けられないといった不具合もあります。
これは子どもや高齢者がいるご家庭では大きなメリットを発揮し、荷物を持っている場合や、在宅の誰かが遠隔操作してドアを開けることができるということが可能になります。
ダブルロックを駆使して、より快適で安全な生活をされてみてはいかがでしょうか?
担当:馬場
▶︎関連用語:ダブルオートロック、シリンダーキー、カードキー、鍵交換費、ディンプルキー
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今回もなるべくポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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