湯沸器とは、住宅のキッチンやビルの給湯室などに取り付けられるお湯を沸かすための器具のことです。
熱源としては、ガス、電気、石油、太陽熱などがあり、一般的には、ガスが多く用いられています。
湯沸器の価格は数万円で、家電販売店やホームセンターなどに置いてあります。
取り付け工事は、レンチなどの工具を用いて、自分で行うことができます。
ただ、湯沸器と熱源(ガス管など)の接続には、専門資格が必要となる場合があり、一般的には、専門業者に依頼することになります。
湯沸器には、「瞬間式」と「貯湯式」があります。
瞬間式:使用時に水を加熱する方式
・必要な時に必要なだけのお湯を沸かすので、ランニングコストが抑えられる
・貯湯タンクがない分本体がコンパクト
・貯湯式と比べて価格は安め
・主に一般家庭で使われている
貯湯式:一定の温度のお湯を貯湯槽にためておく方式
・常にお湯をためておかなくてはいけないため、ランニングコストがかかる
・貯湯タンクの分だけ本体が大きくなる
・瞬間式と比べて価格が高め
・主に大量のお湯を使用する飲食店や美容室などで使われている
湯沸器の給湯能力を表すものとして、号数という指標がよく用いられます。
号数:「水温+25度」のお湯を1分間にどれだけの量(L)出すことができるか
たとえば、10号の湯沸器であれば、「水温+25度」のお湯を、1分間で10L出すことができる、ということになります。
なお、湯沸器とよく似ているのが、『給湯機』です。
給湯器とは、バスルームや洗面所、キッチンなど、複数の場所で使うお湯を沸かすための器具のことです。
一般的に、湯沸器とは区別されていますので、注意をしてください。
キッチンに湯沸器があると、油汚れが落ちやすい、冬場に手や体が冷えないなど、何かと便利ですね。
お料理をされる方は、キッチンに湯沸器のあるお部屋を選ぶようにするとよいでしょう。
担当 馬場
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