内階段とは、建物内部に設置された階段で、部屋がバレづらい安全な構造です。

今回は、不動産用語解説『内階段』編です。

1.内階段とは、建物の内部に設置された階段のこと

他にも『内部階段』、『屋内階段』と呼ばれることもあります。内階段に対する言葉が『外階段』で、建物の外に面している階段のことをいいます。従来は、外階段が主流でした。しかし、高層建造物が建てられるようになってきた近年では安全性を考慮し、内階段のマンションが増えてきています。

ちなみに、内階段と外階段を防犯と騒音の観点からどのような賃貸マンションを選ぶべきかこちらにまとめました。

2.内階段のメリットとデメリット

2-1.メリット

・雨や風の影響を受けない

・汚れにくい

・暖房や冷房が効いている場合がある

・移動しているところを外部の人に見られない

・地面に転落する心配がない(踊り場に転落することはありえる)

・構造的に強固なものが多く、音が響きにくい

・生協など、発泡スチロールの箱が強風で飛んでいく心配がない

2-2.デメリット

・日差しが入らない

・通気性が悪い

・開放感がない

・災害時に避難経路を確保しにくい

3.その他内階段について

アパートやマンションの『内階段』の中には、室内の「階段」を意味する場合もあります。参考までにご紹介します。最近、デザイナーズマンションで見かけるようになった「リビング内階段」ですが、本来、廊下にある階段をリビングに設置することで部屋を広く見せる視覚的効果を得ることができます。

3-1.リビング内階段のメリット

・リビングから各部屋のアクセスがしやすい

・視覚的効果で部屋が広く見える

・家族との壁が無くなりコミュニケーションが増える

3-2.リビング内階段のデメリット

・冷暖房が効きにくくなる

・空調効率の悪化により光熱費が上がる

・来客時に片付けていないと丸見えになる

・1~2階間の生活音が響きやすくなる

・形状によっては階段で頭や顔をぶつける危険性がある

ということが挙げられます。それぞれのライフススタイルによって感じ方は異なりますが、子供目線からだと、いつでも見える範囲に両親がいるから落ち着かない、見張られている感じがするということでストレスを溜めてしまうお子様も少なくないようです。

また、友人を連れてきたときに、リビングを通って自室に行くことになるため、家族の誰かと会う可能性が高く、気まずいという方もいらっしゃいました。

コミュニケーションをより豊かにするという点においては、非常にメリットを感じられそうですが、機能的には光熱費やプライバシーの面でバランスが取りづらい点をあります。それぞれのメリットとデメリットを考慮してこれからの物件探しに役立ててみてはいかがでしょうか?

4.内階段まとめ

メリットもデメリットもある内階段ですが、防犯設備士として、あなたが防犯面を気にする場合は外階段よりは内階段の方が絶対的によいと思います。なぜなら、外部の人にあなたのお部屋を特定される心配がありません。

ちなみに、内階段でも外階段でもエレベーター付きのマンションでは音を気にされる方はできるだけ離れたところにあるお部屋の方を選んだ方がいいと思います。これも『失敗談を基にした公式』の一つです。

なぜなら、思っている以上に上り下り、階段での会話は室内に響いてきます。そのため、静かな部屋で暮らしたい場合には階段やエレベーターからなるべく、離れた部屋に入居した方がいいと思います。エレベーター近くの部屋を選んだ多くの方は失敗・後悔した項目に入っています。玄関前を人がよく通るのも結構気になるようです。

担当 馬場

▶関連用語:内部階段、屋内階段、外階段、メゾネット

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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