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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの馬場です。先日、ホームページのデザインや制作をフリーランスで行っていて、個人的にも仕事の紹介など、サポートしている友人から、こんな質問を受けました。
「起業したばかりで収入証明が用意出来ないのだけど、賃貸契約は出来ないの?」
本人は事務所兼住居のマンションを借りたいらしく、事業をスタートしたばかりでどうすればいいか質問されました。他にも、疑問を抱いた個人事業主や主婦の方は多いと思います。実際、私の元にもこういった相談はよく来ています。
「収入が無い学生や主婦は賃貸契約を結べないのか?」
確かに、フリーランス、個人事業主や主婦の方は会社員の人たちよりも賃貸住宅の入居審査に通りにくく、入居審査に落ちた経験を持つ人も少なくないはずです。賃貸住宅の入居審査に通りにくい理由は『収入が少ない、もしくは無い人は家賃を払えるか不安』と考えている大家さんが多いからで、入居審査を通すためには収入証明が重要になってきます。
今回の記事では賃貸契約に重要な収入証明がすぐに出せない方に向けて、収入証明が用意出来なくても借りられる賃貸について解説します。この記事を読むことで「収入証明が出来ない方でも借りられる賃貸住宅」について知ることが出来ます。「収入証明が出来ない方でも借りられる賃貸住宅」について知って、あなたが賃貸住宅を借りる際に役立ててください。
1.収入証明が不要な賃貸物件は基本的には存在しない!
冒頭で述べたように、大家さんの多くが「安定した収入を見込める一般的な会社員に比べて、個人事業者や主婦の収入は不安定」というイメージを持っており、家賃滞納をしないかを心配しています。
大家さんにとっては家賃収入が支払ってもらえないことは自分の収入に直結することなので、当然と言えば当然です。 大家さんは、家賃滞納を心配しているため、入居審査に通過するためには、大家さんが安心して賃貸住宅を貸せると思う根拠である収入証明を示すことが不可欠になります。
では、収入証明が出来ない人でも借りられる賃貸物件は存在しないのでしょうか? その疑問の答えが今回、解説するマンスリーマンションです。 マンスリーマンションとはどんなものなのかをご紹介しますので、是非検討してみてください。
2.賃貸物件に収入証明の不要なマンスリーマンションとは?
名前の通り、月毎に契約して借りる賃貸物件のことを指します。恐らく賃貸住宅やビジネスホテルと何が違うかご存じでない方も多いはずです。「料金が高い」「契約が面倒」「物件数が少ない」というイメージを持っている方が多くいます。
確かに、一部は当たっていますが、収入証明を用意出来ない事情のあるあなたには、デメリットばかりではありません。マンスリーマンションを借りる際は、収入証明が不要なので、どうしても収入証明を用意出来ないのであれば、一旦、収入証明が出来るまでの期間だけ使うなど、機動的に住めるため、おすすめです。
3.マンスリーマンションの賃貸契約に収入証明が不要な理由
なぜ収入証明が必要ないのか。その理由は主に2点あります。
・家賃の前払い
・契約期間が短期
それぞれを詳しく解説していきます。
3-1.家賃の前払い
マンスリーマンションは一般的な賃貸住宅やビジネスホテルとは異なり、入居時や更新時に家賃を1ヶ月分まとめて前払いします。そのため、家賃を支払いする能力があるかを証明する必要はありません。
3-2.契約期間が短期
一般的な賃貸契約では、長期的な契約となるため、家賃を継続的に支払い続ける能力があることを収入証明で示さなければなりません。しかし、マンスリーマンションは月毎の短期契約の為、その必要が少なく、収入証明を求めてこない場合がほとんどです。
4.賃貸契約に収入証明が不要なマンスリーマンションのメリット
ほとんどの方にこの事実を話すと驚かれ、あまり知られていないことですが、1ヵ月前後の短期滞在の場合、通常の賃貸住宅やビジネスホテルを利用するよりも、敷金、礼金などを考慮した料金や諸々の手続き・生活面において、マンスリーマンションの方が、利便性が高い事が多いです。
そのため、出張や短期の駐在などで使われることが多いんだと思います。ここでは、マンスリーマンションのメリットを2点紹介します。
4−1.生活できる設備が揃っている
マンスリーマンションは短期間住む人をターゲットとしているので、生活に必要な家具や家電が最初から備え付けられています。必ず備え付けられているのは・冷蔵庫・テレビ・電子レンジ・洗濯機・ベッドなどの生活に欠かせない家具家電です。
さらに、ゴミ箱やトイレットペーパー、それからハンガーなども用意されており、部屋に着いたらそのまま生活できる環境が整えられています。その為、面倒な引越し作業をほとんどしなくて済むのは、住む側にとって大きなメリットです。
4−2.初期費用が掛からない
入居時に敷金や礼金が必要ないのも大きな特徴の一つです。通常賃貸物件を借りようとすれば、敷金礼金などの初期費用がかかり大変な負担になります。しかし、マンスリーマンションは敷金・礼金が一切かかりませんし、退去時の費用も、清掃費がかかる程度で済みます。
光熱費や水道代も日額で定額設定されており、夏や冬などは冷暖房の光熱費や、毎日のお風呂や洗濯の水道代を気にしなくてもいいのは嬉しい点です。
5.賃貸契約に収入証明が不要なマンスリーマンションのデメリット
利便性の高いマンスリーマンションですが、デメリットもあります。ここでは、2点紹介します。
・家賃が割高
・契約満了前に退去してもお金は戻ってこない
それぞれ解説していきます。
5-1.家賃が割高
設備が揃っていることは明確なメリットですが、家賃が高い一因にもなります。東京の相場でいうと月10万~15万となっており、半年以上借りると一般的な賃貸物件よりも割高になってしまいます。あくまで、マンスリーマンションは短期間向けの賃貸住宅であることを念頭に入れておいてください。
5-2.契約満了前に退去してもお金は戻ってこない
退去するタイミングは自分で決められますが、契約期間内に退去しようとしても前払いしたお金は戻ってこないケースが殆どです。そのため、契約期間を短めに設定しておいて、少しずつ期間を伸ばしていくという対処方法がおすすめです。ただし、部屋に空きがないと更新できないので、前もって運営会社に確認をとるようにしてください。
6.収入証明を用意出来ない人はマンスリーマンションがおすすめ
収入証明が必要ないマンスリーマンションはどんな人に向いているのか、3パターンを例に挙げます。
・学生や専業主婦
・起業したばかりの人
・すぐに入居したい人
それぞれを解説していきます。
6-1.学生や専業主婦
親の扶養下である学生や専業主婦は収入証明を用意できません。事情があって、短期間の入居が必要になった場合はマンスリーマンションがおすすめです。例えば、受験シーズンやそのための勉強期間にのみ使う。就職活動で東京にいる間だけ、使う。ホテルより、マンスリーの方が圧倒的に安いです。
6-2.起業したばかりの人
起業して1年が経っていない個人事業主は前年分の収入証明書を用意する事が出来ないため、賃貸契約に収入証明が必要ないマンスリーマンション利用すると便利です。2年目以降、決算書などが出来、普通の賃貸物件に移るという選択肢も残ります。
6-3.すぐに入居したい人
前払いの家賃さえ支払えれば、審査は最低限でしか行われないため、すぐに入居できます。一時的な出張・駐在などですぐに入居したいあなたには、マンスリーマンションを利用することをおすすめします。
7.まとめ:資金はあるが収入証明が用意出来ないあなたはマンスリーマンションも検討しよう!
ここまで述べてきたように、家賃を前払いすることが出来るが収入証明が用意できない方には、敷金礼金が必要無く、設備も揃っているマンスリーマンションは最適な選択肢です。ただし、長期間の契約になってしまえば、価格も高額になっていくので、気をつける必要があります。マンスリーマンションに住んでいる間に収入を確保してしまって、通常の賃貸物件に引っ越してしまうのが賢い使い方です。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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