目次
東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。
特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。
それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。
インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。
・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。
第4134回目の今回は、無職の30代女性の方にお話を聞きました。2012年5月にトラブルを機に、中部地方内で1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
中部地方内での移動で、実家で起こった隣人とのトラブすをきっかけに引っ越しされた方で費用やその後の手続きに関して、強い不安を感じていたようです。実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
近所の騒音が激しいために引っ越しをしました。夜は近所の大人がいつまでも外で話し、声が聞こえて、朝は別の家から元気な声がいつまも響きました。仕事終わりなど、疲れていたからしっかり休みたいと思っていました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
先ずは騒音から解放され、アパートで自立し新しい仕事を見つけて頑張ろうとしました。引っ越し後は早寝早起きをする習慣をつけ、ストレスから解放される時間を増やしたいと思いました。自立していないこともストレスの原因だったため、少しでも体調をよくし、自分に合った仕事に専念したいと思いました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
一ヶ月程度掛かりました。書類が沢山ありました。大きな不動産屋だったため時間もかかりました。また、私が気に入らない場所もあったため、いいアパートを見つけるのが大変でした。中には、今でも水洗トイレでは無いところもありました。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
騒音からは解放されましたが、引っ越しするにはお金がかかり大変でした。無職で働いてもいなかったため親に支払ってもらいました。親がいなくなったら1人で生きていけるか心配でした。
ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、もう少しでも遠方になる引っ越しは嫌だと思いました。今はフリーランスの仕事をしているため、住所変更をしたり登録したりする時間があまりありません。土地の相場も気になります。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
無職で引っ越し代や生活費を親に出してもらっていたため。引っ越し後の生活がどうなるのか?
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
実は、引っ越しはやめたほうがよかったと思います。ストレスがあれば、漫画喫茶に泊まることも出来ます。
引っ越しよりは漫画喫茶の方が短期間向けだと思いました。お金をもっと経済的に使う必要がありました。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
今になって引っ越しはよく考えてしなければいけないと思うようになりました。仕事が見つかる前に引っ越しをしても必ず仕事が見つかるとは限らないからです。収入の関係で今もずっと後悔しています。
4-3.失敗再発への対応は?
引っ越しをするなら、本当にお金があるときがいいです。もしものことを考えると数百万の貯金だけでは足りません。健康作りを子供のときからすれば、大人になっても騒音があって寝れない、悩みがあって寝れない可能性は低くなります。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
特にありません。
5.引っ越し後のトラブル
入居後暫くしたら鍵をなくしました。部屋の鍵をなくしたときは部屋に入れないかと思いました。不動産に頼んだらすぐ解決出来ました。合鍵があると便利だとふと思いました。
>>一人暮らしに慣れていない時や仕事で遅くなり、部屋の鍵を無くしたことに夜気づいた場合、管理会社は既に閉まっているケースが多いです。特に、コロナの影響や人手不足・働き方改革などで日中だけ運営している会社が多くなっています。その為、このような時、近くのホテルを無料で利用出来たり、鍵自体を開けてもらい応急処置ができるのが駆け付けサービスになります。
遠方引っ越しなど、知り合いや友人が近くにいないケースが多く、引っ越したばかりは次の日の仕事のことも考え、このようなサービスを利用しておいた方がいいと思います。24時間・365日対応の駆け付けサービスの比較やまとめについてはこちらのページにまとめておきました。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
引っ越しとはどういうものか知ることが出来ました。お金がかかることが分かったためお金を大切にするようになりました。また自立していないと誰かに頼ってしまいます。1人でも生きる力が必要です。
6-2.そう思った理由は?
はじめての部屋探しで一人暮らしだったので、色々良い経験になりました。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
特にありません。
7.部屋探しのアドバイス
先ず、この部屋にした決め手はシェアハウスではなく、1人部屋にしてよかったと思います。大人数で住むところは会話が激しいからです。今回選んだところはとても静かでした。体調を少しはよくすることが出来たと思います。テレビも1人で満足に見れました。大人になって初めてゆっくりテレビを見れたと思います。
次に、これから引っ越す人へのアドバイスとしては、引っ越しをすると本当に寂しくなります。1人で突然何も出来ない状態になっても誰も助けてはくれません。引っ越しをすると家具を買うお金もいります。引っ越しはとても大変です。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
仕事のリズムに合わせた体を作りたいのですが、夜型から朝型に変わるまで時間がかかりました。自分の生活リズムを変えるのは本当に大変です。ストレスにならないリズムの作り方があるといいです。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
私が不動産屋をここだと決めたのは不動産屋に知り合いがいたからです。必死に部屋を探してくれることを信じていました。そのおかげで気に入ったアパートが見つかり少しほっとしました。
9-2.不動産会社に期待する事は?
セキュリティをきちんとしてほしいです。セキュリティのある鍵を渡すだけではなく、何かあったときや泥棒に入られたとき、質問や対応などアフターフォローがほしいです。アフターフォローがなくて戸惑うときがあります。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたため、不安も多かったかも思います。今回は、騒音に悩まされ、ストレスからの引っ越しで、漫画喫茶に行って気分転換をするぐらいで良かったと後悔されていました。ポイントは二つあると思います。
10-1.賃貸は自分のライフスタイルに合わせて変えられる
長く住むにも、短く住むにも便利な賃貸物件で、今回は短期間での気分転換に引っ越しをしたかったとのことでした。気分転換など引っ越すなら「マンスリーマンション」と呼ばれる、名前の通り月毎で契約が出来るサービスもあります。
もちろん、漫画喫茶も以前と比べるとシャワー室があったり、ドリンク飲み放題、パソコン付きの個室があったりとどんどん進化しています。一度、賃貸の前に漫画喫茶で経験してみることは親から独立してみる一つの手段かもしれません。ただ、漫画喫茶だけの生活環境は良くないと聞きますので、しっかりと目標を持ち、生活できる方のみが使った方が良いと思います。
10-2.親のありがたみを知るいいきっかけ
一人暮らしになると親の大切さを実感するいいきっかけになるともよく言われます。自分で家事を行うことで、重労働でこんなに時間を要するのだと気づくと自然と感謝の気持ちが出てきます。一人暮らしで一番勉強になったと言われるランキングでは、1位 洗濯、2位 自炊、3位 掃除となっています。家事を自分ですることでこれまで実家暮らしだった人は親のありがたみを感じると思います。今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは成功して欲しいと思います。
沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。
私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
>>実際に騒音トラブルに遭い、管理会社や警察に相談した方にヒアリングを行い、こちらにページにまとめました。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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