こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産は、残された人々にとって思い出を受け継ぐと同時に、経済的な恵みとなります。
しかし、その内容次第では、骨肉の争いに発展することもあります。
相続トラブルが発生すると、血縁関係が断絶してしまうことも考えられます。
そのため、入念な準備が必要です。
そこで今回は、親の借金が残された場合、遺言書の重要性、そして相続人がいない場合について解説していきます。
１．親が借金を残していた場合
まずは、親の借金がある場合について解説します。
１－１．プラスの遺産だけとは限らない
遺産と言えば、現金、株式、不動産といったプラスの資産を思い浮かべますが、実際には多額の借金が含まれていることも少なくありません。
何も知らずに遺産を相続してしまい、借金の返済に追われることや、他の兄弟から押し付けられることも考えられます。
１－２．生前に調べる方法
借金があるかどうかを事前に調べる方法は、生前であれば比較的簡単です。
銀行や消費者金融を利用した履歴は信用情報機関に集約されており、本人がいる場合は本人に問い合わせてもらえばよいのです。
亡くなった後では、問い合わせた人が故人の家族であることを戸籍謄本などで証明する必要があります。
１－３．借金の種類と対処法
借金があることが分かった場合、その借金がどのような種類かを調べましょう。
住宅ローンのような借金の場合、契約時に団体信用生命保険に加入していれば、死亡時に借金が帳消しになることがあります。
どうしても相続した場合は、借金の返済をしなければならないため、その時は相続放棄を検討しましょう。
２．遺言書は作っておく
続いて、遺言書の作成について解説します。
２－１．遺産分配のトラブル防止
遺産相続トラブルのよくあるケースは、誰が何の遺産を相続するかという分配に関するものです。
法律では、配偶者は半分、子は残りを子供の人数で割った分となりますが、例えば介護などが絡むと、その配分に不満が出ることがあります。
２－２．遺言書の重要性
トラブルを防ぐために、遺産の持ち主が遺産の配分について細かく指示をしておけば、多少の不満があってもそれ以上のことは言えなくなります。
法的に問題がないように処理するためには、遺言書の準備を行政書士や司法書士、弁護士に依頼するのが適任です。
それぞれの専門家にしかできない領域がありますから、遺産の内容に応じて依頼する相手を選びましょう。
３．相続人がいない
最後に、相続人がいない場合について解説します。
３－１．相続人の不在
法的に認められた相続人が音信不通ということもよくあるケースです。
そのまま放置することはできません。
３－２．行方知れずの相続人を探す方法
行方知れずの相続人がいる場合、生前から興信所などを使って探し出し、生きているかどうかを確認することが最善です。
生きているが行方が分からない場合、連絡の取れない相続人の取り分を管理する人間を選出することになります。
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