目次
1.冒頭
「恵比寿は働きやすい街だったけれど、住むなら広尾のほうがいいかも?」
マモルさんは以前、恵比寿に職場があり、毎日のようにこのエリアを歩いていました。
都心の人気エリアとして知られる恵比寿は、交通の利便性や洗練された飲食店が多く、ブランド力も申し分ありません。
しかし、実際に住むことを考えたとき、本当に恵比寿が最適なのか、ふと疑問に感じました。
そんなとき、休日に広尾を散策してみたマモルさん。閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気が漂う広尾の魅力に惹かれました。
そこで、本当に恵比寿が住むのに最適なのか、それとも広尾のほうが良いのか、データを基に分析してみることにしました。
私たち株式会社リビングインは、創業以来10年以上にわたり首都圏のオーナー様を対象に賃貸管理・売買仲介・投資コンサルティングを行い、『オーナー専門エージェント』として信頼を得ています。
年間で約50件の売買契約、120世帯の賃貸管理を手がけながら、オーナー様の不動産運用のサポートをしてきました。
本記事では、マモルさんの視点をもとに、恵比寿と広尾の街の特徴や不動産価格、賃料相場を比較し、それぞれの魅力を探ります。
居住を検討している方、あるいは投資目的で物件を持ちたい方にとって、参考になるデータとポイントをまとめています。
細かな数値はグラフで示しているため、文章では押さえておきたいポイントを中心に解説します。
恵比寿と広尾、それぞれの良さを知ることで、自分にとって最適な選択肢を見つける手助けになれば幸いです。
この内容は以下の動画でも説明しています。
2.恵比寿の土地価格
恵比寿は都心回帰の需要が根強く、飲食店や商業施設が集積しているため、土地価格が特に強含みで推移しているエリアです。駅周辺では公示地価も都内トップクラスを維持し、アクセスの利便性が高いことから需要が衰える気配は見られません。
- 交通の便が良く、人気度合いが常に高い
- 街の雰囲気自体が洗練されており、飲食店や商業施設が充実
その結果、地価が落ちにくい構造になっているため、「いつ売るか」「買い増しを検討するか」といった判断が難しくなるケースも少なくありません。
投資目的でも自宅利用でも、「高値でも安心感がある」という点が評価される一方、タイミングを逃すと割高感が募る可能性も指摘されています。
3.恵比寿のマンション価格
マンション価格においても、恵比寿は都心屈指の高値水準を誇ります。特に2023年前後から新築分譲の平均価格が急上昇し、2024年も高いラインを保っているとの見方が多いです。
中古マンションでも、駅近や眺望の良い高層階ほど需要が集中しやすく、売却時にはプレミアムがつく例も散見されます。
- ブランド力の高い立地は、価格下落リスクが相対的に小さい
- 築年数や専有面積、管理状態によってはさらに高値で取引される
ただ、恵比寿の高額物件に手が届かない人が周辺エリアに流れることで、さらに駅周辺の希少価値が強まるという連鎖構造も見られます。
投資を検討する場合は、購入コストとリセールバリューを慎重に天秤にかける必要があるでしょう。
4.恵比寿の賃料
賃貸市場においても、恵比寿は高水準の家賃が設定されるエリアとして知られています。
特に3LDKの平均賃料は、月額40万円前後と高額です。
オフィスや商業施設が密集しているため、職住近接を望むビジネスパーソンや、おしゃれで利便性のある街に住みたいと考える若年層・ファミリー層からの需要が絶えません。
- 都心で通勤しやすい立地は空室リスクが低め
- ライフスタイル重視派が多く、多少家賃が高くても借り手が付く
とはいえ、売買価格ほど急激に賃料が伸びているわけではなく、投資利回りは年々下がりがちな点には留意が必要です。
賃貸に回す際は、初期投資の大きさと家賃設定のバランスを見極めることが重要になります.
5.恵比寿の利回り考察
恵比寿単体で見た場合、投資利回りは3%台前半まで落ち込む例が多いです。
地価やマンション価格が大きく上昇する一方、賃料の伸びがそこまで急ではないため、結果として表面利回りが低めに推移する構造となっています。
このような利回り水準でも、高いブランド力と都心という安定感を重視して購入を決める投資家は後を絶ちません。
キャピタルゲイン(値上がり益)の可能性や資産価値の保全を最優先する層にとっては、目先の収益率よりも長期的なリスク低減を重視するケースが少なくないのです。
6.広尾との比較(土地価格)
恵比寿に隣接する広尾も、都心を代表する高級住宅街として比較されるエリアです。
どちらも地価が高いことに変わりはありませんが、広尾は閑静で落ち着いた街並みが特徴で、大使館が多く点在することから治安や環境面を重視する層に支持されています。
土地価格の伸び率を見ても大差はなく、「商業施設や飲食店の豊富さをとるか」「静かで落ち着いた生活環境をとるか」で好みが分かれる傾向があります。
恵比寿の活気ある街としての雰囲気に対して、広尾は穏やかな高級感という対比が鮮明です。
7.広尾との比較(マンション価格)
マンション価格については、流通量の多い恵比寿がやや高めに推移している印象がある一方、広尾も再開発や高級マンションの増加により資産価値が上がっています。
駅周辺の希少物件では恵比寿に迫る価格で取引されるケースも珍しくありません.
- 駅からの距離や築年数による価格差が大きい
- 緑の多い住環境や国際的な雰囲気を好む層からの需要は根強い
比較的流通件数が豊富な恵比寿に対して、広尾は売り物件が少ないことも多く、そのぶん高額物件の売買事例が出ると相場全体を押し上げる傾向もあります。
購入を検討する際には、街の性格や入居予定者のニーズを考慮した選択が望まれます。
8.広尾との比較(賃料)
賃料水準においては、恵比寿と広尾の差はさほど大きくありません。どちらも月額40万円前後の高額帯物件が多く、都心の一等地として富裕層や外国籍ファミリー、企業の役員クラスが多く住むエリアといえます。
恵比寿が持つ商業施設の多さやトレンド発信力に対し、広尾は落ち着いた環境と国際的なコミュニティが特徴です.
- 賃料が高いぶん、入居者は経済力のある層に限定されがち
- 恵比寿ほどの商業刺激は少ないものの、広尾はラグジュアリー感を重視する層に人気
いずれにしても、周辺施設や雰囲気の違いを活かして、どんな入居者をターゲットにするか戦略を立てるのが鍵になります。
9.広尾との比較(利回り)
投資利回りに注目すると、都心プレミアエリアならではの傾向として、恵比寿・広尾のいずれも3%台前半まで低下している例が散見されます。理由としては、売買価格が上がりやすい一方で、賃料の伸びがそこまで急激ではないことが挙げられます。
- 短期的な収益目的には向きにくい
- ブランドエリアとして、資産保全や将来の値上がり益を狙う投資家が多い
利回り重視の投資家にとっては魅力が薄いと映るかもしれませんが、安全資産としての評価が高く、高値でも取引が成立しやすい点が特徴です。都心という安定感を最優先するか、郊外や他エリアでより利回りを求めるかは投資方針次第になります。
10.まとめ
恵比寿エリアを中心とする不動産市場は、土地・マンション価格ともに高水準を維持し、賃料も相応に高止まりしている状況です。
広尾とも比較しましたが、いずれも都心のブランド力と安定性が魅力で、利回りが低下傾向にあっても投資家や富裕層からの需要が衰えにくいという共通点があります.
- 恵比寿は飲食店や商業施設が豊富で活気が強み
- 広尾は落ち着いた高級住宅地のイメージが根強い
- 売買価格と賃料の差から、両エリアとも利回りは低めになりがち
- 資産価値重視の投資や、将来的な自宅利用など多彩な戦略を立てやすい
私たち株式会社リビングインでは、こうした都心の人気エリアで培ったノウハウを活かし、オーナー様の目的やライフスタイルに合わせたご提案を行っています。
「具体的にはどれくらいの予算が必要か」「賃貸運用の管理体制はどうするか」といった実務面も含めて、トータルにサポートが可能です。
大切な資産だからこそ、早まった判断を避け、情報を丁寧に収集しながら最適解を見つけることが大切です。気になる点があれば、ぜひお気軽にご相談ください。じっくりとお話を聞かせていただき、一緒に今後の方針を考えていければ嬉しく思います。
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2020年のコロナ禍時に行った蒲田駅での一棟マンションの仲介と管理を下記にまとめました。
補足・総合的な出所
・国土交通省「地価公示」「不動産取引価格情報検索」
・不動産経済研究所「首都圏新築分譲マンション市場動向」
・東日本不動産流通機構(REINS)中古マンション成約データ
・大手不動産ポータルサイト(SUUMO、アットホームなど)賃料相場
・民間不動産調査会社(東京カンテイ、健美家 等)のレポート
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