重量鉄骨造とは、『鉄骨造』の一種で、柱や梁などに厚さ6mm以上の鉄骨(『重量鉄骨』)を用いる構造・工法のことをいいます。部材同士を、外力を受けても変形しないよう、強固に接合(『剛接合』)させるのが一般的です。
重量鉄骨構造は、主に、マンション、3階建ての一戸建て住宅やアパート、ビル、工場など、大規模な建物で採用されています。
重要鉄骨造に対するのが、柱や梁などに厚さ6mm以下の鉄骨(『軽量鉄骨』)を用いた『軽量鉄骨造』です。
軽量鉄骨造の建物は、工場で大量生産された部材を現場で組み合わせながら建てられるのが一般的です。軽量鉄骨造は、主に、1階・2階建ての一戸建て住宅やアパート、小規模店舗など、小規模な建物で採用されています。
重量鉄骨造は、作りが頑健なため、
・『筋交い』を必要としない
・少ない鉄骨本数で建物を建てることができる
といった特徴があり、それだけ、柱や壁のない広い空間を作ることができます。
※筋交い:柱と柱の間に斜めに交差させて取り付ける部材のこと
また、鉄骨に厚さがある分、壁や床を厚くできることから、遮音性にも優れています。
一方で、
・壁が厚くなる分、室内が若干狭くなる
・建物全体の重量が重くなる分、地盤工事にコストがかかる
といったデメリットがあります。
マンション探しの際、強度、空間の広さ、遮音性などを重視される方は、重量鉄骨造のお部屋を選ぶようにするとよいでしょう。多くのマンションは重量鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)ですが、まれに軽量鉄骨造で作られたマンションもあります。
担当 馬場
▶関連用語:鉄骨造、重量鉄骨、剛接合、軽量鉄骨、軽量鉄骨造、筋交い、RC造
ーーー
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。