C.解決事例(お客様の声)

自宅を購入したものの、離婚しローンと養育費が払えなくなった事例

こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで住まいのトラブル相談・提案を担当している宅地建物取引士兼任意売却取扱主任者の大和田です。

今回は、2020年に茨城県で行った債務整理の事例で、ホームページからご連絡を頂き、状況を整理しつつ、奥様やお子様が自宅に住み続けられるよう調整しながら動きました。

事業がうまく行かず、家庭内の不和が絶えず、離婚してしまった方からの相談でした。

【当時の借入状況】

住宅金融支援機構残債額:約3,400万円

消費者金融:約400万円

住民税や固定資産税等滞納額:約50万円

その他カードローンあり

1.離婚後に注文住宅である自宅のローンが払えなくなり困窮

2019年に妻と離婚し、自宅を出ることになったのですが、まだ住宅ローンがかなり残っていました。しかも、注文住宅で建てていたため、元々の借入額が大きく、月々の支払額も大きく、また、仕事も上手くいっていなかったため、いわゆる「ローン破綻」状況へと追い込まれてしまいました。

1-1.妻との関係が上手くいかず離婚

参照:厚生労働省が発表した、2020年の離婚統計より

私が妻と離婚したのは、何かどちらかに不貞があったり、問題があったりしたというわけではなく、何というか、性格の不一致であったり、日々の不満の蓄積やすれ違いによるものでした。

私は事業を営んでいたのですが、それがなかなか上手くいかず、妻に当たってしまったこともありました。逆に、妻の方も私の仕事が上手くいっていないことに不安と心配、焦りや不満を溜めていたことでしょう。私に対し、辛くあたることが何度もありました。

気付けば、ケンカばかりの日々。私にとって、家庭は心安らぐ場所ではなく、毎日イライラとむしゃくしゃが溜まる場所となってしまっていました。

ケンカの中で「離婚してやる!」と言い合うようになってきて、ケンカ別れというわけではないのですが、その「離婚してやる!」が本当になってしまったような形で離婚することになりました。

1-2.運送業を営むも事業に失敗

私が営んでいた事業は運送業だったのですが、どうも自分には事業運営の才能が無かったようで、ライバル会社に負けないようにと値下げばかりしていたところ、資金がどんどん無くなっていき、首が回らなくなってしまい、廃業してしまいました。

もっと別の強みや特徴を打ち出したり、サービスの質を上げたり、自分の足で営業をがんばれば良かったのだと思いますが、後悔しても時すでに遅し。何をするにしても、資金が無いとどうしようもありませんから、結局、事業を畳むことにしました。

1-3.離婚後も自宅に住み続けたい妻と子ども

仕事が上手くいかず、事業を畳むことになり、妻との関係は悪くなるばかりで離婚となり、人生お先真っ暗でした。更に、私の頭を悩ませたのは、妻と子どもは離婚後も「今住んでいる家に残りたい」と言い出したのです。

自宅の所有者は私となっていましたし、ローンは収入合算で組んだのですが名義は私のものでしたので、私としてはさっさと売り払ってしまいたかったのですが、妻と子どもの希望を叶えてやるかどうするか悩みました。

1-4.注文住宅だったため、ローンが高額

自宅はこだわり、土地から建てた注文住宅にしたため、元々のローンが高額だったのも困ったことでした。

住宅を建てた当時は、なんだかんだ妻や子どもたちの希望を取り入れて、いわゆる「夢のマイホーム」を納得いく形で建てたかったため、かなり背伸びしてしまったのですが、後で「やめておけば良かった」と思うことになるとは・・・。

建売の戸建てやマンションならば、もっと月々のローン額が安かったと思うのですが、理想の注文住宅の場合、私が毎月返さなければならないローンは生活を圧迫するほどでした。

ローンが返せなくなり、消費者金融で借金しながら、どうにかごまかし、ごまかし支払っていたのですが、借金を借金で返すという最悪のスパイラルに陥った私はついに住民税なども滞納するようになってしまいました。

もうどうしようもない、と思い、私は誰かに助けを求めたい思いにかられ、必死に本屋やインターネットで情報を集めました。

2.任意売却でリースバックを狙う

インターネットで情報収集していると、自宅を売却してから、その物件を借りる、「リースバック」という方法があると知りました。

要するに、自宅を売って、買ってくれた人から借りるという方法です。これならば、ローン地獄から解放されて、妻も子どもも自宅に住み続けられるのでは?と一筋の希望が見えてきました。

2-1.インターネットでリビングインを見つけて相談

リースバックのことや任意売却のことを調べるうちに、たまたま、リビングインさんの事例を発見しました。

そこには、8カ月間も売れなかった物件の買い主を見つけてくれたという事例や、私のような離婚後のリースバックの成功事例などが掲載されており、私に希望を与えてくれました。

そこで、私はリビングインさんに問い合わせて、どうにかならないか相談することにしました。

2-2.親身に話を聞いてくれ、好感度が高かった

リビングインの窓口となって相談に乗ってくれた大和田さんは、とても親身に話を聞いてくださいました。事業が上手くいかなかったことや妻との不仲など、別にそんな話まで聞く必要もないようなことをベラベラ喋ってしまいました・・・。

が、そういった、言わばどうでもいい話にまで真剣に耳を傾けてくれて、「大変でしたね」という言葉をかけてくださいました。誰かに聞いてもらうだけでも、こんなに気持ちがラクになるんだと思い、本当に感謝の思いで面談を終えました。

2-3.自宅を任意売却し、リースバックで住み続けられるようにしたが残念な結果に

リビングインの大和田さんは、私の話を聞き、現状を調べて、希望通りリースバックできるかどうか色々と検討してくださいました。

正直、家賃の条件としては相場と離れており、かなり厳しいということでした。これは最初にハッキリと言われて、私は「やっぱりそうか」と思いました。

リビングインさんの話によると、注文住宅は買い取りたいという人があまり多くないそうです。というのも、金額的な部分だけでなく、オリジナリティが盛り込まれていて、一般受けしないというか、誰もが住みやすいわけではなく、なかなか難しいとのことでした。

ただ「やるだけやってみましょう」と力強い言葉をいただき、どうにかリースバックできないか、大家さんとなってくれる買い主探しに尽力いただきました。

それでも、結果としては大家さんとなってくれる方、つまり投資用に物件を購入したいと言ってくれる方は現れず、リースバックではなく、住人として買いたいという方がかろうじて現れるに留まりました。

とにかく、これ以上はローンを払い続けられないという現実がありましたので、私はこの方に自宅を売却することに決め、妻にも説明しました。

2-4.妻と子どもは妻の実家へ

妻は最初こそとても不機嫌な顔になり「どうにかならないのか」とごねていました。しかし、大和田さんがどれだけ努力してくださったか、注文住宅をこのまま任意売却するのがどれだけ難しいか、一生懸命説明しているうちに分かってくれました。

妻と子どもは決済に合わせ、家を出て行かなければならなくなったので、ひとまず妻の実家へ引っ越すことになりました。その後また家を探すと言っていましたが、今のところはまだ実家で暮らしているようです。

一方の私は、これはもともと予定していたことでありましたが、安アパートへ引っ越してわびしい一人暮らしを始めることとなりました。

3.自身の負担が軽くなり、新たな一歩を踏み出した

わびしい、なんて言ってしまいましたが、実際のところはとてもポジティブな結果となりました。とにかく、それまでは離婚の手続きのゴタゴタ、仕事を畳む不安や絶望、そして何よりも積もりに積もった借金(ローンもそうですし、消費者金融なども)の重圧で苦しくて苦しくてしょうがなかったです。

毎日、気分が重く、どんよりしていました。それが、自宅を売却してローンの整理ができただけでかなり心が軽くなりました。

3-1.離婚問題とローン破綻問題が解決

実は、妻と離婚することになってから、離婚後の行先で揉め続け、妻は「絶対にこの家を出たくない」と言って聞かなかったので、本当に困っていました。

しかし、リビングインの皆さまのご尽力により、リースバックという手段も取れないくらい、そのまま自宅に住み続けることが難しいと説得することができて、妻の理解が得られてからは揉めなくなりました。その後はスムーズに離婚の手続きを進められました。

ローン問題も、大和田さんが自ら銀行さんと掛け合ってくれて、ローン整理をおこなって、残高分を無理ない返済プランで組みなおしてくださいました。

3-2.売却費用から引っ越し資金を捻出

私は、自宅の売却費用は全額ローン返済に充てるつもりだったのですが、そこでアドバイスをいただきました。全額ローン返済に使ってしまうと、引っ越しのための資金を捻出できずにまた借金することになってしまう、と。大和田さんは債権者に事情を説明し、引っ越し費用の捻出を頑張ってくれました。

我ながら、そういうところに頭が回らないのが、事業に失敗したりローン破綻になったりする原因なのかなぁと情けなくなりましたが、アドバイスのおかげでハッと気づき、売却費用の一部を引っ越しに回すことにしました。

いくら必要なのか、いくら取っておけば良いのかなど、具体的に教えてもらえたので、本当にありがたく、安心して、任せることが出来ました。

3-3.兄のツテでドライバーの仕事に就職

離婚とローン整理が順調に進み、私も心機一転、また頑張らなければ、と思っていたところに朗報が入りました。

兄が私の状況をずっと心配してくれていたのですが、ドライバーの仕事を見つけてきてくれたのです。もともと運送業だったので、運転には自信がありましたし、ドライバーは私にはもってこいの仕事でした。

面接を受け、無事就職が決まり、また安定した収入が得られるようになりました。住宅ローンを組んだ当時よりは、もちろん収入は下がってしまいました。しかし、新しいローン返済プランと、自分一人だけの生活費、それから養育費ぐらいならまかなえるほどの金額が毎月定期的に得られるのは、安心でした。

本当に、まわりの方々皆さんに助けられて、どうにか人生を立て直すことができて、幸せ者だと思いました。

4.注文住宅の思わぬ落とし穴

このアンケートで、リビングインさんから何かアドバイスがあれば教えてほしいと言われたので、考えてみたのですが、私は注文住宅で苦労したので、これから注文住宅を買おうとか、今注文住宅のローン返済で困っているとか、そういう人へ向けてアドバイスできたらな、と思います。

4-1.注文住宅の価値は注文者にとってのものでしかない

注文住宅はとても高いですが、これはもちろんフルオーダーメイドだからです。オーダーメイドの良いところは、自分好み、家族の好みで間取りや内装、外装を決められることですが、これは、ある意味「クセのある家」になってしまうんですね。

だから、注文住宅の価値は万人受けするようなものではなく、注文者にとってのものでしかないということなんです。

私も自宅を建てた時には「これ以上の家は無い」という風に思いました。しかし、大和田さんから色々ご指摘を受けると、「確かに・・・」という難点がたくさん出てきました。

趣味のための小部屋は物置にしては広すぎるし、住居スペースとしては狭すぎる、など、他にも色々ご指摘をいただきました。

4-2.ローンが高いわりに売却しにくい

注文住宅は当然値段が高くなります。だから、ローンを組む際、月々の返済額が高くなります。だからといって、住宅そのものに価値があるかというと、そういうわけではなく、なかなか「欲しい」、「買い取りたい」という方を探すのが大変でした。

注文者のこだわりやクセが詰まった住宅は、人によっては使いづらかったり、魅力的に思えなかったりするのでしょう。大和田さんは本当に一生懸命買い主さんを探してくださって、ようやく見つかってホッとしました。

4-3.任意売却するならば信頼できる業者に委託する

今回の私の事例は、リビングインの大和田さんにとっても、かなり難しいケースだったそうです。

リースバックも視野に入れて、大家さんとなってくれる買い主さんを探してくださいましたが、それは叶わず、普通に買い取ってくれる方が見つかるかどうか、というところだったのですが、そこはとても頑張って探していただきました。

このようになかなか売れない注文住宅は、業者を選ばないと結局売れずに競売にかけられてしまうリスクがあります。

また、ただ売れれば良いというものでもなく、ローン整理や引っ越しのことまでしっかりと考えてくれるような業者さんに依頼した方が絶対に良いです。

そういう意味では、私が依頼したリビングインさんは、とにかく客の要望に可能な限り応えようと一生懸命に取り組んでくださり、最善を尽くしてくださったので信頼できました。

話しや悩みを真剣に聞いてくれて、具体的な解決法を考えて提案してくれて、とても心強かったです。

5.担当者コメント

5-1.住宅ローンの整理後も住み続けたい方が増えています。

本案件は奥様やお子様のために任意売却実行後、自宅にそのまま住み続ける、リースバックをご希望でした。ただ、売却後に支払える、賃料や注文住宅という商品の金額から、投資家に購入して貰うことはできませんでした。

そのため、実際にご自宅に住みたい方を見つけ、取引を進めさせて頂きました。奥様には本プロセス開始から4か月間どのようなこと行ったか、その結果をまとめて、実情をお話し、いたしました。

5-2.離婚後は早めの相談が早期の生活再建の肝

ご自宅の売却後、毎月のローン返済が無くなり、生活環境の改善が行われただけでなく、精神的にも楽になったようで、本当に良かったです。多くの方が人と話すこと、そして、ローン問題が片付くことで本当に楽になったとおっしゃって頂けます。一人で悶々と過ごすより、解決の策が多く打てる内に対策を実行し、強制売却の競売を避け、金銭的にも、精神的にも楽になり、生活を再建することが本当に肝だと思います

仮に、現在住宅ローンの支払いに苦しんでいたり、「毎月の生活費が厳しく、このままでは返済不能な状況に陥るのではないか?」などと不安を感じている方は、私たち、アリネットまでご相談ください。

5-3.2015年以降50件近い、債務整理を全国で行ってきました。

当社にはこれまで多くの世帯の住宅ローン問題を解決してきた知識や経験があるため、あなたの状況や希望に合う解決方法を提案することが可能です。また、弁護士や不動産投資家などと連携をとって、根本的な解決に向けて手助けすることもできます。ぜひ気軽にご相談ください。

最後に、部屋探しの経験が2回以下の方に特に、読んでほしい6,700件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。事故物件を調べ、見て来ましたが、実際に全てを網羅することはできません。

そこで、建築士さんに住んでも良い事故物件の内見時の見分け方を教えてもらいました。念のため、確認し、内見に行ってみて下さい。他にも、今回同様、最近、お客様に聞かれた「内見の申し込み後のキャンセルって、罰金ありますか?」についてはこちらのページにまとめました。

6.離婚で悩む方へ、チェックリスト

念のため、2012年以降、離婚後の自宅の対処に関する相談を基にチェックリストを作成しました。

  • 夫婦の収入合算(連帯債務・連帯保証)やペアローンで自宅を購入した
  • 頭金なしのフルローンやオーバーローンを組み、自宅を購入した
  • ペアローンを含め、ローン総額が総収入の8倍以上
  • 金利は変動や当初固定で、30年以上の長期で住宅ローンを組んだ
  • ボーナス払い年2回を使い、月々の返済は賢く減らした
  • 学費など毎月の生活費が高く、万が一に備え、貯金ができていない
  • 借り入れ外に自宅の名義や権利を夫婦で共有にしている
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>>賃貸マンションの騒音問題を避けたい方向け、内見前の構造や間取り確認と引っ越し後の対策まとめ

>>マンションの内見後に入居申込をしたが、罰金無しでキャンセルはできますか?

ーーー

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今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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