C.解決事例(お客様の声)

何度か内見し、室内は納得したものの騒音は実際に住むまで分かりませんでした。

土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?

先日、コロナ禍で不景気が来るかどうか僕にはよくわかりませんが、ケンタッキー・フライドチキンを作った有名なカーネル・サンダースさんの書籍を読みました。

その中で、以下のようなすごく良い名言が書かれていました。

Do all you can and do it the best you can・・・“できることはすべてやれ。やるなら最善を尽くせ。”

あまり知られていませんが、カーネルさんは60歳をゆうに超えても、ケンタッキー・フライドチキンを始める前に事業に失敗しています。挫折のさなか、現在のケンタッキーのフランチャイズを思いつきます。

そこからです、怒涛の営業戦線が始まるのは!

カーネルさんは契約を取るために全米を車で走り回り、1,000軒を超えるオーナーに断られてもめげず、営業を続けたからこそ、最終的にビジネスを成功させることができたのです。

コロナの影響で不景気が来るかどうか分からない今だからこそ、できることはたくさんあります。部屋探しだけではありません。起業や英語、資格、プログラミングの勉強など…。

コロナ危機というお題目がある今だからこそ、ある意味、やりやすいのかもしれません。まずは「できることはすべてやれ。やるなら最善を尽くせ。」です。

このことは部屋探しも同じです。では、部屋探しはどうすればいいか・・・前置きが今日も長くなってしまいました、すみません。

続きは後半の考察の方にまとめます。失敗例スタートです!

第3895回目の今回はショップ店員をしている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2011年9月の条件改善・気分転換を機に、関東地方から関東地方への1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方から関東地方へ、条件改善・気分転換を理由に引っ越しさてた方ではじめての引っ越しで、近隣や隣人、騒音やトラブルに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由や引っ越し後の生活について

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

仕事が忙しく、毎日帰宅時間が深夜になってしまうため、少しでも通勤時間短縮と自分の時間を確保する為に会社の近くに引っ越しました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

仕事帰りに買い物をして、好きなものを自炊しテレビを見ながらまったり夕食を食べる。休日は友人や恋人と会い、買い物や映画鑑賞など日常とは違う時間を楽しむ。時々自宅に呼び手料理を振る舞ってプチホームパーティーをする。

2.引っ越しが終わるまでどのくらい掛かりましたか?その理由も教えて下さい。

一ヶ月程度掛かりました。まず、自分に合った不動産屋さん選びをしてそれから物件を探しました。何度も不動産屋さんに通いましたが、なかなか納得出来る物件に出会えなかった為、1ヶ月時間が掛かりました。

3.引っ越し時の不安について

3-1.どんな不安がありましたか?

内見に何度か時間を変えて行きましたが、ご近所の騒音などは実際に住むまで分かりませんでした。ご近所の生活リズムと自分の生活リズムが真逆の場合、お互いの生活音が睡眠時の騒音となってしまわないかとても不安でした。

>>正直、夏の暑い日や真冬の午前中等寒くて、内見は面倒だと思うかもしれません。そんな方に失敗談と口コミを基に内見の意義やメリット・デメリットをこちらにまとめました。内見の意義をちゃんと理解して頂いた上で、お部屋の内見などを行っていただけると、お部屋を真剣に確認して頂けると思います。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

初めての一人暮らしでなるべくコストを抑えたかったので引っ越しを自家用車で一人で行いましたが、荷下ろしに時間がかかり、駐車違反のキップを何度も切られそうになったことがあり困りました。

4.部屋探しの失敗について

4-1.失敗を教えて下さい。

立地や間取りはとても気に入って入居しましたが、実際に住んでみると家の真下に地下鉄が通っており、振動と騒音に慣れるまで大変でした。駅近くの物件であったため、よく考えれば気付くことが出来たかも知れませんが、地下の状況までは気づかず、調べていませんでした。

また、お隣の一軒家からは毎日ピアノの騒音に悩まされました…。同じ建物内の騒音であれば、オーナーさんに改善をお願いは出来ますが、ご近所まではお願いが出来ないので我慢との戦いでした。

>>念のため、家にいることが多く、騒音に悩まされたくない方は幹線道路や線路以外にも、建物の用途地域に気をつけてください。多くの方が実感している通り、ECの利用が一般化し、都市郊外に倉庫が増えています。世田谷区の方で実際にあった倉庫建築時の騒音に関する相談を参考に、準工業地域は工場や倉庫が近くにありつつ、マンションや戸建ても建つエリアで騒音問題が起こりやすいです。

また、準工業地域は倉庫や工場へ荷物を運ぶトラック等の大型車が行き来するため、お子様がいるご家庭には準工業地域にあるマンションはあまりお勧めできません。一人暮らしの方はあまり関係ないかもしれませんが、この辺りは仲介時の説明事項にも入っていないので、内見時に周辺環境などをご自身で確認する必要があります。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

結局、自分の不注意だと思います。きちんと調べてから決めないとダメですね。

4-3.失敗再発への対応は?

ご近所の騒音は住む前にオーナーさんや可能であれば居住者の方に聴取してみるか、または何度か違った時間帯に元気を訪問する事をお勧めします。

季節的なことも合わせて聞いてみと良いかと思います。そして、地図を広げて回りの状況把握をすることをお勧めします。

>>この辺りは不動産会社の営業マンに直接またはメールで聞くのも良いと思います。みんな、色々な情報やネットワークを持っておりますが、聞かれないと伝え忘れてしまうことが多いので…。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

近くに森林等も無いのですが夏場になると玄関のドアや玄関までのアプローチにゴキブリが発生しました。家に入る時にゴキブリが一緒に侵入してきてしまうので本当に困りました。

5.引っ越し後のトラブルをもしあったら、教えて下さい。

夏場のゴキブリの発生は郵便ポストに殺虫剤を入れておき、帰宅時にピックアップして玄関回りに噴射し、ゴキブリが落ち着いたら自宅へ入るようにしました。

また、上の階の騒音はオーナーさんに対処して頂きました。出張時に空き巣未遂に遭いましたがその際もオーナーさんに相談しシャッターを着けて防犯対策をして頂きました。

他にも、警察官の成り済ましストーカーにあいました…。その際は近くに交番があったためそちらへ相談しましたらパトロールの強化をして下さいました。

など、散々でしたが、この辺りは部屋探しの時に確認することで防げることもあるかもしれません。

6.引っ越しを経験して、良かった点は?

6-1.部屋探しの良かった点

自分の時間を少しでも増やすために始めた一人暮らしでしたが、増えた分の時間を結局仕事に費やしてしまい過労で倒れてしまいました。会社の近くに住んでいた為会社の友人に色々と助けて頂きました。

ただ、自分のことで精一杯になってしまい実家へは帰省も連絡もしていなかったため、家族へは後に色々と心配と迷惑を掛けてしまいました。自分で何でもやろうと考えていましたが、そうではないことが少しわかりました。

6-2.そう思った理由は?

今思うと心配を掛けまいと良かれと思い連絡を入れませんでしたが、月に一度でもメールの一本送っていれば、そこまで心配を掛けずに済んだのではないかと思います。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

過労をきっかけに、友人との関係は良好でしたが何をするにも自分の責任なので、よく考えて行動するようになりました。

7.これから部屋探しをする人へのアドバイスについて

不動産屋さんによって色がありますので、何件も回って物件や不動産屋さんとの相性で決めると良いと思います。正直、良いことしか言わない不動産屋さんはお勧めしません。

デメリットや会話の中でそこでの生活がイメージ出来る話をしてくださる不動産屋さんを強くお勧めします。

8.仕事関連の引っ越しだからこその失敗やその理由をもしあれば、教えて下さい。

物件選びのため不動産屋さんに通うのも大変ですが引っ越しも大変です。引っ越しをしてからの帰省も遠方であればあるほど大変になります。何をするにも交通費が掛かりました。

突然決まる転勤などは新転地へ移動するまでの準備期間がとても短いかと思うので、物件を吟味している時間は無いかと思います。その為、妥協し決めてしまった物件で後悔してしまうことが多いかと思います。

相樂さんが考えている失敗事例やその診断を使った部屋決めは僕のような未経験者にとくに便利だと思います。頑張ってください。

9.今回の部屋探しをお願いした不動産会社について

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

結局決めるまで何件か不動産屋さんに行きました。ただ、住みたい場所の近くで、入りやすいところに店舗がある不動産屋さんを最終的に選びました。

9-2.不動産会社に期待するは?

昔に比べ、現在はインターネット環境が進んでいる為、チャットやネット通話にて、不動産屋さんに訪問や内件が出来たら良いのでは無いかと思います。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

10-1. 今回の失敗は、知らないことも教えてもらえずに契約をしてしまって後悔されている事例ですね。

初めてのお引越しで慣れない事も多々あるかと思います。営業マンを信用できなかったら何を信じるとよいのでしょうか…信頼できる営業マンを探すことから始めてみましょう。気持ちよく入居をするためには、気持ちのいい営業をしてくれる営業スタッフを探すことも、いいお部屋に巡り会うためのポイントでもあります。

10-2. 営業トークをたくさんできるということは、物件や不動産の知識は優れているかもしれません。

今回ゴミ置き場の相違や、お客様が気にしていること(家賃帯、衛生面)を自己の感覚だけで判断してしまっているので、悪く言うとお客様目線で物件の紹介が出来ていないようです。おそらく、その気になる物件を取り扱うことができる不動産会社も多数ありますし、その会社の中にも営業スタッフは数名在籍しているはずです。たまたま今回は、流されて契約まで至ってしまったとのことでしたので、次回はこの失敗を糧にいいお部屋探しができることを願っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。前半の方で書いた、すべてを自分でやりつくせない時はどうするか?

失敗例を分析していくと、忙しかったり、面倒臭かったりでキチンと自分で調べなかった人は失敗し、これから引っ越しを計画している人に実際に現地の内覧をしよう、周辺もきちんと見ようなど話しています。

ただ、部屋探しから周辺調査など全部自分でやるのは現実的ではないと思います。

まず、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。

自分の代わりに調べてもらったり、知識や経験を活かし、トラブルを除去してもらいましょう。分からない部分などはメールやLINEで聞けば、大丈夫です。どんどん質問して、担当を使い倒してください。例えば、隣人トラブルや周辺の治安、家賃や敷金・礼金の交渉など確認やお願いすることはたくさんあります。もちろん、部屋を決めるための根本的な基準の見直しも…。

他にも、当社が2018年に800人近い人に行ったアンケートで、70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも過去の失敗をそのままにせず、きちんと整理し、指針として使うことで、自分にとって、住み心地の良い部屋を見つけられると思っています。

私たちは簡単な条件の見直しや確認について、オンラインで無料で提供しています。しかし、現時点でウェブだけの簡易診断には限界があります。そのため、忙しい方や物理的に離れているケースなどで部屋探しに時間が掛かってしまってる方、自分で探してみたけど、見つけられない、自信がない、急いでいて、的確な診断が必要な方、自分に合った詳細な診断が必要な方はLINE又はメールなどでご連絡ください。

オンライン化の今だからこそ、状況に応じた、明確な基準が必要だと思います。ご連絡いただきました方より、詳細な診断を優先的にご準備させて頂きます。

あなたはどうしますか?

特に、はじめての部屋探しや遠方での部屋探しが失敗する可能性が高いという事実があっても、これまでのようにまずは感覚やセンスに頼った部屋探しを続けますか?

もし、色々と試したけど、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。

最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しに失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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