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土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?
ところで、最近、高品質・低価格なメガネで業績を伸ばしているJINSの社長、田中仁さんのインタビューを読みました。
「年々、仕事と遊びの境界線がなくなっています。上場企業のCEO社長であっても、自分らしく好きなことをやっていい、と思えるようになりました」とうらやましいことが書いてある一方、
商売を始める時に失敗すると思いながらやる人はいなくて、成功すると思ってやるわけです。ところが、そう簡単に成功するものではない。おおよそ9割くらいは失敗してしまうのではないでしょうか?
と、「商売は9割失敗する、でも挑戦する」と暗に話されており、同じメガネ業界のOWNDAYSの田中社長は「成功はアート、失敗はサイエンス」と話されており、同じ業界の経営者が似たことを話しており、何か部屋探しも実は似ているではと思いました。
前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。
第4009回目の今回は、10代の男子学生の方にお話を聞きました。2017年3月の大学進学を機に、四国地方から関東地方へ、1Rでの一人暮らしに向け、2回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
2回目のお引っ越し、虫が苦手で心配されていた10代の男性のお話です。 実際に住むことを考えきれておらず、家具のレイアウトや使い勝手が悪く困っていらっしゃるようですね。その後、どうだったのでしょうか?
1.引っ越しの理由や引っ越し後の生活について
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
幼少期から家を出て一人暮らしをしたいという意識が非常に強かった。そのため、地元の大学ではなく、都心も大学へ進学を行うことを決めたため。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
部屋内を綺麗に保ち、大学のない日・時間帯を落ち着いてゆっくりと過ごしたかった。
突然の友人の来訪を受けたりしながら、楽しく暮らせるゆとりある生活。
2.引っ越しが終わるまでどのくらい掛かりましたか?その理由も教えて下さい。
二週間程度掛かりました。大学受験の合格発表が3月。大学の入学式を始め行事が3月末からだったため、時間的余裕がなくとにかくスピード勝負と言わんばかりになった。
3.引っ越し時の不安について
3-1.どんな不安がありましたか?
私自身が虫などが苦手なため、東京という土地柄もありますがゴキブリなどが出てきたりしないかというのが本当に不安でした。
また、一人暮らし用なのでコンロが一口しかなく、料理を作るのに手間取りそうだと感じていました。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
そこまで大きな失敗というわけではないですが、どうしても遠く離れた土地への引越しということでネットでの検索がメインとなってしまった。
その結果、大学までの道のりの行きやすさを始めとした便利性をしっかりと見ずに決めてしまうことになった。
4.部屋探しの失敗について
4-1.失敗を教えて下さい。
縦に長くも横に長くもなく、絶妙にベットの置き場に困った・・・。
また、料理をした際にコンロが一口のため、おかずと汁物を一緒に作れず一つ一つ作った上で温め直さなければならなかった。
さらに、シンクにフライパンなどの洗い物が入りきらず、非常に洗いにくかった。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
実際に部屋に見に行くことは必須だと思います。その上で、引越しを行う前の内見の時点である程度持ち込む家具のサイズを測っておくことをお勧めします!
4-3.失敗再発への対応は?
キチンと自分で確認することが大切だと思います。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
あまり他にはありません。
5.引っ越し後のトラブルをもしあったら、教えて下さい。
アパートには学生が多いということもあり、どうしても騒音が酷かったです。
多少の物音は気にならないのですが、深夜に大勢で叫んだり、歌を歌ったりしていて、非常に嫌だったことを覚えています。
6.引っ越しを経験して、良かった点は?
6-1.部屋探しの良かった点
家族関係が良くなったと思います。元々一緒に暮らしていた際は生活のペースや優先順位が全く異なったため、日々衝突を繰り返していました。
一人暮らしでお互いに自由に暮らせるようになり、ストレスを溜め込まずに過ごせるようになったからだと思います。
6-2.そう思った理由は?
たまに、実家に帰った時などスムーズに会話ができた。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
色々と自分でやれることでしょうか?
7.これから部屋探しをする人へのアドバイスについて
引越しは自分のライフスタイルからメンタルや仕事にも大きく影響を与えるため、とにかく自分にあったお部屋選びをするべきです。
気軽に変えられない場所・固定費だから安い方がいいという人は多くいると思いますが、私は金額以上に自分がそこで過ごしてストレスがどうなるかを一番に考えるべきだと強く主張したいです。
自分が1日の中でも多くの時間を過ごす場所だからこそこだわりましょう!
多少安いところがあっても、その空間で抱えたストレスを発散しようと何かするための費用を考えれば安いです。具体的に私はキッチンにストレスを感じた結果、自炊が0になり、全て外食で済ませるようになってしまいました。
8.仕事関連の引っ越しだからこその失敗やその理由をもしあれば、教えて下さい。
近場にコンビニがあり、安いスーパーも自転車で行けばすぐの距離にあるという風に伝えられたが、コンビニは24時に閉店。バイト帰りにはすでに空いていないことがほとんどでした。
また、地域自体が山の斜面に作られていることで、スーパーに関しても確かに平面であればすぐだが、急斜面が多いので上り(帰り)の際にはとてもではないが自転車に乗って帰ることができず、押さないといけない羽目になった。
9.今回の部屋探しをお願いした不動産会社について
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
遠方への引越しということもあり、ネット上でみていたその物件をとり扱っている不動産会社というのはありましたが、もう一つが大きな会社どうかです。
やはり安心感を持ちたいということ、多くの物件を扱っているだろうから引越しの際に気を付けるべきことなども良くわかっているだろうと考えたから。
9-2.不動産会社に期待するは?
コンビニの有無だけでなく、そうしたお店の営業時間を表示すべき。また、周囲の状況として斜面に関してはちゃんと表記や注意を載せて欲しい。
移動時間も道のり÷速さで計算するのでは斜面のことが考えられないのでもう少し適切な方法をとって欲しい。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
10-1. 今回の事例は、虫がよく出るということです。
これを内見時に見抜くポイントがありますので、是非今後の参考にしていただくと幸いです。まず、周辺に雑草が生い茂っている場所や雑木林など明らかに虫が多そうなエリアがないか。ほんの小さなスポットがあるとしても、他に建物がない場合は虫が寄ってきてしまう可能性があります。特に夜間のライトの明るさに寄り付きますので、気をつけたいポイントです。さらに、玄関側共用部分(エレベータ集合ポスト、玄関扉)を見て、虫の死骸やクモの巣の有無をチェックしましょう。
10-2. 定期的に掃除を行っているアパートだとしても、虫の死骸を数カ所見つけたら出やすいでしょう。
最後にベランダ部分です。ここもクモの巣を必ずチェックしましょう。よく、物干し竿などについていることが多いです。クモが巣を張る=虫(エサ)が出やすいからということなので、虫が嫌いな方は是非チェックしてみてください。物件を決める際、一つの参考材料にできます。消毒施工といったような、害虫に効果のあるサービスを入居前にやっているサービスもありますので、担当営業マンに聞いてみることをお勧めします。今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは是非成功して欲しいと願っています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。
前半の方で書いた、事業と同じように失敗や後悔の少ない部屋探しをするにはどうするか?
ですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも過去の失敗をそのままにせず、きちんと整理し、この時はこうしようみたいな指針として使うことで、自分にとって、住み心地の良い部屋を見つけられるのでは?と思っています。
あなたはどちらですか?失敗する可能性が高いという事実であっても、これまでのようにまずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?
私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。
もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。
最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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