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麻布十番は東京都の港区にある高級住宅街と言うだけでなく、「東京のどこに行くにも便利」や「メディアにも出てくるようなおしゃれでおいしいお店がたくさんある」、
「治安が良い」、「芸能人との遭遇率が高い」などといったことから、引っ越しシーズンの3月だけでなく、年中引っ越しが多く、恵比寿や六本木と比較し、事件や事故が少なく、治安がよく、女性にも人気です。
・・・『女性が一人暮らしをするとしたら、実際どのくらいの初期費用になるのか?』
麻布十番・賃貸マンション、㈱リビングインのファイナンシャルプランナー兼防犯設備士の馬場が最近の事例を参考にご説明いたします。
1.麻布十番に住もうとする人にとって、一番気になるのがお金の面
「港区の麻布十番で一人暮らしを考えています。 敷金や礼金、仲介手数料、保険料など、初期費用としてかかるお金は、大体どのくらいですか?」
よくこういったご質問を受けることがあります。誰でも初期費用や予算があって、このエリアに住めるのか、事前に確認したいと思います。都心のど真ん中に位置し、ネームバリューもある麻布十番となると、お金の面がとても気になってしまいますよね。
結論を先に申し上げますと、一人暮らしで家賃20万円以下ないくらいの場合、なんだかんだで初期費用として掛かるのは60~80万円程度です。さらに、引越し費用・家具家電の購入費用を含めると90万円を超えるケースもあります。
家賃の3~4ヶ月分ぐらいが一般的です。ただ、お部屋によってはフリーレントが付いていたり、仲介手数料がゼロの場合もありますので、若干上下すると思ってください。なお、初期費用や仲介手数料の計算方法を以前まとめたので、計算の方法や根拠などはコチラを見て下さい。
2.麻布十番の家賃相場
話を進める前に、まず、麻布十番の家賃相場を把握しておきましょう。
【麻布十番の家賃相場】
1R~1K 12.74万円
1DK~2DK 22.44万円
2LDK~3DK 42.2 万円
3LDK~4DK 78.65万円
4LDK 148.85万円・・・高いですね。
※athomeさん調べ(2020年5月20日時点)
この金額、ハッキリ申し上げて、安くはありません。その為、勢いで決めず、慎重に引っ越し先を選んでもらう方がいいと思います。コロナウイルスが猛威を振るっている東京で、最も家賃が高い港区の中でもその中でも高い方の部類に入ります。
なお、これまでの経験から女性はキッチン設備やセキュリティ設備などを重視する傾向があります。 そのため、女性にとっての家賃相場は上記の表にある数字よりも若干高くなると考えてください。
3.2020年春現在の麻布十番の敷金・礼金相場
麻布十番は、家賃だけでなく、敷金・礼金も他と比べ、高いです。東京23区内であれば、一般的には「敷金1ヶ月分、礼金1ヶ月分」などといったケースが多いですよね。
しかし、麻布十番ですと、人気があり「敷金2ヶ月分、礼金1ヶ月分」、「敷金2ヶ月分、礼金2ヶ月分」などといったように、高めに設定されているケースが少なくありません。それでも、皆様借りていくんですよね。
その為、麻布十番でお部屋を探そうとする際は、家賃の上限を設定するだけでなく、敷金・礼金も含めた、初期費用をチェックするようにしてください。
4.初期費用の大まかな目安
では、女性が麻布十番で一人暮らしをする場合、初期費用は具体的にいくらくらいになるのでしょうか?今年の3月に南麻布の方で契約した事例で下記に示す計算条件で計算すると、70万3,000円になります。個人情報もあるので、多少変更しています。感覚値として、とらえて下さい。
計算条件:
・家賃13万円のお部屋を借りる
・保証会社の利用はなし(ただ、通常は家賃の半月分)
・敷金は家賃2ヶ月分(退去時に、問題なければ戻って来ます)
・礼金は家賃1ヶ月分
・仲介手数料は家賃1ヶ月分+消費税
・前家賃は家賃1ヶ月分
・火災保険料は2万円
・鍵交換費用は2万円
もちろん、不動産会社やお部屋によって、条件は変わります。 お部屋を選ぶときの大まかな目安として参考にしてください。
5.引越し費用・家具家電購入費用の大まかな目安
初期費用として不動産会社さんに支払うお金は以上ですが、実際にはこの金額に引越し費用や家具家電の購入費用が掛かってきます。引越し費用は、時期、移動距離、荷物の量などによって変わりますが、一人暮らしで首都圏内での引っ越しであれば、一般的に5万円から10万円程度だと思います。※引越しシーズンである2月~4月や土日祝日は、料金が高めに設定されているケースが多いです。
初めての引っ越しなどで洗濯機や冷蔵庫、食器棚、タンスなど家具家電の購入する場合は、一般的に5万円から15万円程度掛かります。家具家電を旧居から持っていく場合は引越し費用が高くなり、家具家電を新居で新規購入する場合は引越し費用が安くなります。
6.初期費用を安く抑えるポイント
初期費用の目安を知ってどうでしょうか?もしかしたら、「ちょっと厳しい」、「もう少し安くなればな」なんて思われているかもしれません。そこで、現在、私が考える初期費用を抑えるポイントとしては、下記のようなものがあります。
・「礼金ゼロ」、「仲介手数料半額」などといったキャンペーンを行っている部屋を不動産会社さんに聞く(空室が長い部屋や家賃が高い部屋が該当する可能性があります。注意して、選ぶことをお勧めいたします)
・競争が激しい引越しシーズン(2月から4月くらい)を避けて、お部屋探しをする
・引越し作業を業者さんに依頼するのではなく、家族や友達に依頼する(自分でレンタカー等を調整することになるため、実際には高くつく場合もあります)
・リサイクルショップやフリマサイトなどで中古の家具・家電を購入する(あまり拘りがない場合には新生活セットなどで家具・家電がセットになっている物を利用できます)
どうしても、初期費用が予算オーバーになってしまう場合など、参考にしてみて下さい。契約時の初期費用に特化し、項目や交渉の方法について、こちらにまとめました。
7.麻布十番で一人暮らしを始める時の初期費用まとめ
・麻布十番で女性が一人暮らしをする場合、初期費用としてかかるのは70万円程度。
・引越し費用・家具家電購入費用を含めると80万円以上。
・初期費用を抑えるためには、「キャンペーンを活用する」、「引越しシーズンを避ける」、「引越し作業は家族や友達に依頼」、「家具家電は中古品を買う」がポイント。
実際に、麻布十番に住んでいる女性に聞いたインタビュー(下町っぽさを十分に残し、生活の全てが完結する街、麻布十番(前半))はコチラです。その他に、赤羽橋にマンションも購入した女性に聞いた赤羽橋の良さに関するインタビューはコチラです。
これまで、引っ越しの相談などを受けてきて、個人的に港区に住む人はちょっとした割り切り感を感じています。ただ、『自分をもっと高め、成長させる習慣をつけるためにあえて港区に住む』姿勢は嫌いじゃないです。
生活環境など使えるものは上手に使って、効率的にどんどん成長してほしいです。この環境に慣れることで自分もいつの間にか成長しているような印象を強く受けています。2013年から港区で事業をやっていますが、日本中、どこを探してもいい意味でエネルギー値が高く、常にプッシュアップされている街は中々ないと思います。
以下、実際に港区の各エリアに住んでいる方に聞いたインタビューです。参考に読んでみて下さい・・・、みんな、パワフルでした。
>>【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらい、まとめました。
【元弁護士と考える】シリーズ、告知義務の必要な事故物件を選ばないための賢い対策他
>>【元弁護士と考える】事故物件を契約する前の告知義務?その確認方法や注意点は?
>>【元弁護士と考える】不動産屋からウソを教えられた時の対応は?
>>【元弁護士と考える】騒音、地震、虫などないと言われたのに、嘘だったら
>>【元弁護士と考える】仲介手数料の支払い無効裁判(2019年夏)
>>【元弁護士と考える】騒音や悪臭、ナンパ等『隣人トラブル』の対処と引っ越し代は?
その他、事故物件に関する記事はこちらです。
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その1)
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その2)
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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