こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産相続に関する親族間のトラブルは意外と多いものです。
ドラマのあらすじでは、よく親族間の争いが描かれ、最後には一部の親族の悪巧みが有能な弁護士によって明らかにされ、事なきを得るのが一般的です。
しかし、現実はそのようにはいかず、トラブルが長期間続いてしまうことも少なくありません。
そのような事態を防ぐためには、事前にしっかりとした準備をしておくことと、遺産相続に関する法律をしっかりと把握しておくことが重要です。
そこで今回は親族間の遺産相続トラブルを防ぐための方法について解説していきます。
1.ドラマと現実の違い
ドラマでは、遺産相続の問題で困っているとどこからともなく有能な弁護士が現れ、様々な問題を次々と解決していきます。
しかし、現実にはこのような弁護士はなかなか現れることはありません。
弁護士は法律に則って問題を解決するだけなので、親族間の利害は一切関知しません。
そのため、法律的に正当に分配でき、故人の遺志を反映できるように、信頼できる弁護士や司法書士に相談しておくことが大切です。
2.法律における法定相続割合をよく確認しておくことが大切です
続いて、相続の割合について解説します。
2-1.法律に基づく相続割合
親族間の遺産相続では、生前の故人にどれだけ貢献していたかを主張して、自分の取り分を要求することがよくあります。
法律的には配偶者の相続割合と子供の相続割合は決まっており、故人への貢献度が大きいからといってその割合が増えることはありません。
そのため、法律における遺産相続の割合をしっかりと理解しておくことが非常に重要です。
3.遺言書を残す場合には法律をよく確認しましょう
最後に、遺言書の作成について解説します。
3-1.遺言書の現実
ドラマでは、親族間で揉めている中で遺言書が突然出てきて、第三者に遺産の全額が相続されるというあらすじがよく描かれます。
しかし、実際には突然遺言書が出てきてその内容で相続が決まるということはまずありません。
特定の遺族に遺産を相続したい場合や、法定相続割合に対してその配分を変えたい場合、あるいは個人的に思い入れがある人に遺産を相続させたい場合には、法律的根拠に基づいた遺言書を残すことが必要です。
そのため、遺言書の存在を親族が知らないということは基本的にありません。
遺産相続をめぐる親族間のトラブルは非常に多いですが、事前に法律を熟知し対策をしっかりと行っておくことで、このような争いを未然に防ぐことが十分に可能です。
遺産相続は誰にでも発生することですので、しっかりと準備をすることが大切です。
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