目次
麻布十番・賃貸マンション、㈱リビングインの宅地建物取引士の大和田です。
東京都内でも住みたいエリアとして、屈指の人気を誇るのが港区です。実際に、港区の人口は右肩上がりに増えています・・・しかし、港区であればよいかと言うと、実はそうではありません。
同じ港区内でも人気エリアとそうでないエリア。つまり、“アドレスヒエラルキー”があるのです。港区の実情をよく知る人の間では、「港区のどこに住んでいるか」ということが話題になります。
それだけでなく、「港区のどこ?」と、なぜかアドレスによって、マウンティングしてくる人も少なくないようです。それほど、シビアな港区アドレスヒエラルキーについて、港区で年間100件以上の不動産契約を行って来た、平木さんにお話をお聞きしました。
1.港区アドレスヒエラルキー【トップ3】
平木さんによると、港区内でも特に女性には北青山、南青山含む『青山』、『白金台』、『麻布十番』の3つが人気エリアだそうです。
「その中にも、住所によってヒエラルキーがあり、白金台>白金高輪>三田・芝浦・港南という傾向を感じます。このあたりは、いわゆる“マウンティング”のネタになることも少なくありません。
まず、白金高輪は女性たちにとって何もない、三田は学生が多くて港区内も雰囲気が違う、芝浦・港南はカラスとタワーマンションが妙に多い、というイメージがあるようです。
つぎに、白金台や元麻布からの芝浦への引っ越しは、彼女たちの中でランクダウンの印象があるのかもしれません。中でも一度、白金台に住んだ方は白金高輪に行きたくないという方が多いですね。
確かに働いている私も、これらのエリアは働く女性の一人暮らしには合わないと思います。ただし、芝浦・港南エリアはタワマンに住みたい方、または、ペットを飼っている人には向いているエリアだと思っています。」
2.麻布エリアのアドレスヒエラルキー
麻布エリアでは、麻布十番>南麻布>西麻布という構図が見え隠れするそうです。
「私のところにいらっしゃる女性の方は、立地が一番!という方が非常に多く、駅から遠い西麻布は嫌がられます。元麻布はとてもブランド力の高いエリアですが、坂が多いという理由で嫌煙されるので、現実的なお部屋選びをされている方が多いのかもしれません。」
麻布エリアの狸穴(まみあな)も高級マンションが立ち並びますが、ここも女性からは現実的な理由により、それほど人気は高くないそうです。
「狸穴も本当は住みたいという人もいると思います。しかし、1LDKで23〜25万円くらいかかるので、厳しいというのが本音ではないでしょうか?永坂や東麻布も大きめのお部屋が多く、どうしても総額が高くなってしまうので、興味はあっても一人暮らしでのコスパを考えると却下となりますね。グレード重視なら、白金台や南麻布を選ぶ方が多いです。」
港区内でのエリア選びは、自己肯定感を満たすため、マウンティングといった要因と、現実的な金銭的負担が天秤にかけられているのかもしれません。
3.港区、女性人気の少ないエリア
平木さんによると、港区は女性に人気のエリアと男性に人気のエリアに分かれるそうです。「赤坂や六本木、六本木一丁目、神谷町などのビジネス街エリアは、仕事を重視する男性が多く、女性で希望する人は少ないですね。 他にも、愛宕や芝公園も男性の方が多いエリアです。」
そのほか、長く開発中だった泉岳寺も、一人暮らしの女性からの支持は低く、芝浦のようにファミリー向け中堅エリアと認識されていると言います。「ただし、泉岳寺は羽田空港への通勤に便利という立地から、キャリアを積んで年収が上がったCAさんには人気のエリアです。」
>>人気の港区で借り手に有利な家賃交渉しやすい、お部屋の選択肢が多い時期は?
4.一人暮らし女性にとっての港区ヒエラルキーとは?
ここまで、港区それぞれのエリアについて平木さんにお話してもらったことを総合すると、一人暮らし女性にとっての人気エリアは以下のようになります。
麻布十番・青山>白金台>南麻布>西麻布>白金高輪>三田・芝浦・港南・泉岳寺(ただし、キャリアCAさんからは高い支持あり)
「私の考えですが…」と前置きしつつ、平木さんは次のように語ります。「女性は男性に比べて、ライフスタイルの変化が多いと思います。たとえば、結婚が決まったり、同棲することになったり、転職したり…こうしたライフスタイルの変化に合わせて、お部屋も柔軟に変えられるよう、引越しやお部屋の契約での初期費用、家具などにお金をかけすぎないことをオススメしています。
実際に1年単位で引越しされる方も多く、家賃だけでなく、初期費用を考慮したトータルのコストで見たら安かった!ということも多いです。また、初期費用を抑える分、家賃をプラス1万円のお部屋を選べば、お部屋のグレードが全然違ってくるので、毎日がより快適に、仕事もますます頑張れると思います。」
“住めば都”とは言いますが、自分の目的や理想のライフスタイルの実現に合うエリア、お部屋に住めば、気持ちも上がるものです。お部屋探しの際は、通勤の利便性や家賃などの条件だけでなく、キャリアやライフプランなども含めて選ぶと、より楽しい毎日が送れると思います。
>>港区では家賃12万円がライン?おとり物件って本当?営業歴10年目、港区専門の敏腕不動産女性営業マンに聞いた、人気マンションのお部屋の条件
ぜひ参考にしてください。あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
5.内見チェックシートのリニューアルについて
年末にこれまでのお悩み相談400件を踏まえ、引っ越し前後のお手続きも含め、オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートをリニューアルしました。
部屋探しや引っ越しで不安な場合には、こちらのシートを担当者に送り、お部屋や手続きに問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、6,700件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。また、2013年以降、実際に賃貸仲介を行ったデータはこちらにまとめておきました。
なお、事前に現地集合の内見を予約された方には最大仲介手数料無料だけでなく、24時間365日の駆け付けサービス2年分を無料でお付けしています。気になるお部屋の内見予約や住まいの無料相談はこちらのページから物件や希望の日時を送って下さい。
その他、退去時に管理会社と揉め、原状回復費用をムダにしない契約者さま限定の入居確認時の保存フォームも作りました。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。