不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで住まいのトラブル相談・提案を担当している宅地建物取引士兼住宅ローンアドバイザーの相樂です。
女性が一人でお部屋探しをするときは不安がつきもの。今回は、失敗事例から分かった女性が一人で部屋探しをするときのポイントを解説していきます。
1.お部屋の希望の条件を不動産屋に行く前にかためておく
お仕事をしていると、内見に割ける時間は少ないと思います。お部屋探しをする際に、できるだけよい物件と出会い、お引っ越しを行うためには、不動産会社に紹介してもらう物件を絞っておきたいところです。
そこで、お店に行く前など、あらかじめ以下の条件を決めておきましょう。
・お部屋の広さ、数
・間取り
・バストイレが別になっているか
・日当たり
・オートロック
・モニター付きインターフォン
・防犯カメラの有無
・ベランダの広さ
・沿線、駅からの距離
・周辺環境
・家賃や初期費用の上限
条件をある程度絞っておくと、不動産会社もあなたの条件に合う物件を紹介しやすくなります。ただし、希望の条件を決めていたとしても、100%あなたの希望に沿う物件が見つかるとは限りません。そこで、希望条件の中で、どれを優先したいのか決めておきましょう。
失敗や後悔談でよくあるのがいくつか内覧を行い、はじめの方に見た部屋に申し込みを入れようとしたら、すでに決まっていた等悲しい事件がありました。その方は事前に良い部屋に当たっても条件があいまいだったので、それがいい部屋なのか、ダメな部屋だったのか判断できずに、他の部屋も見に行って、初めて、分かったようです。
その為、お部屋の足切りのルールと判断基準はなるべく決めてから、スマホでお部屋を探したり、内覧に行った方が時間と体力が奪われなくて良いと思います。お部屋の足切りに関しては、弊社ではこれまでの失敗事例を基に条件を決めており、それを満たしていないマンションは紹介しないようにしています。
もちろん、たくさんのお部屋を内覧して、決めるのは良いと思いますが繁忙期などはライバルも多いので、ある程度条件に合致するお部屋が見つかったら、内覧して、入居申し込みをしてしまうのも一考です。
・ゆったり過ごしたいので、広めの部屋(全体の広さより、居室部分の広さをよく見て下さい)
・通勤に便利なほうがいいから、駅チカ
・帰宅が遅くて買い物しづらいから、コンビニが近いこと
・洗濯物を室内で乾かしたいので浴室乾燥できる方がいい
・女性の一人暮らしは心配なので、オートロック完備がいい
このように、大まかにでも考えておくと、複数の物件が出てきて迷ったときにも選びやすくなります。
2. 相手の態度をしっかり確認、すぐに契約はしない
いまだに不動産会社によっては、成約率を高めたいばかりにあまり条件のよくない物件をよいものとして紹介する場合があります。あってはならないことですが、女性が一人でお部屋探しをしている場合、条件が悪い物件を紹介されるケースも少なくありません。
特に、次に挙げる場合は要注意です。
・不動産会社が他の物件を見せてくれない、自社グループのマンションのみ
・当日に手付金を入れなかったり、契約をしなかったりする場合、『他の顧客に物件が回ってしまう』と伝えて焦らせる
・内見を数分で、済ませようとする
不動産会社によっては当日中に契約を結ぼうと急かせるところもあります。
しかし、とんでもない人気物件でない限り、すぐに入居人が決まる可能性は少ないといえます。焦って契約をして後悔しないためにも、契約は時間をおいてするように心がけましょう。内見時、物件について疑問点があれば、積極的に担当に質問することも大切です。引っ越し経験が少ない時など、女性一人でのお部屋探しは不安だと思います。しかし、自信のなさが現れてしまうと不動産会社に足元を見られる心配があります。
その為、「契約は一人で決めるのではなく、家族に相談してから決めます」というように、堂々とした態度で交渉するといいでしょう。また、契約を迫られた場合は電話越しに家族や友人に相談するなど、言いくるめられないようにすることも大切です。
3.複数の不動産会社を活用する
仕事などで忙しく、お部屋探しに割ける時間が少ないと、つい1件の不動産会社に頼ってしまうかもしれません。ですが、複数の不動産会社を利用することで以下のようなメリットがあります。
・不動産会社によって、管理している物件やおすすめの物件が異なる
・いくつもの不動産会社をめぐるほうが、よりあなたの希望に合った物件が見つかりやすくなる
・相性がよい担当と出会えると、掘り出し物の物件を教えてもらえることもある
引っ越しまでに時間的な余裕があり、急いでお部屋探しをする必要がない場合、じっくりとお部屋探しをすることが大切です。数日に分けて複数の不動産会社を訪れ、内見を重ねるといいでしょう。
どうしても1日で回る場合は、インターネットなどであらかじめ物件を探しておくと、よりスムーズに内見を進められます。午前や午後と、事前に複数の不動産会社とアポイントを取っておくことをおすすめします。
4.失敗を活かした女性の部屋探しまとめ
・効率的に部屋探しをするために、あらかじめ希望する条件を決めておく
・気に入った物件が複数あった場合、希望条件の優先順位を事前に決めておく
・女性一人でのお部屋探しで足元を見られないように、堂々とした態度で担当と接する(その時、着ている服などでも判断されます)
・条件の悪い物件を押し付けられないためにも、契約を焦らない
・よりよい物件と巡り合いたいなら、複数の不動産会社を活用する
5.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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