前回説明した令和時代の成長を加速させる3つのキーワード『ラーニングゾーン』、『T型人材』、『クリエイティブ力』を掴み取るためには、自分を変えるしかありません。
そして、自分を変える方法もたったの3つ。そのうち2つは実は今日から実践できます。
>>「20、30代で実践したい成長を加速させるお部屋とライフスタイルとは(2)令和時代の成長3キーワード編」を読む
1.成長を加速させるたった3つの方法
有名経営コンサルタントの大前研一さんによると、自分を変える方法は以下の3つだと言います。
・時間配分を変えること。
・住む場所を変えること。
・付き合う人を変えること。
それぞれの具体的な内容と方法は以下の通りです。
1-1.時間配分(使い方)を変える
1日24時間という限られた時間の中で、成長を加速し、より人生を充実させるには時間配分を変える他ありません。つい、スマホやテレビを見たりとダラダラと過ごしてしまいがちな時間をカットして、成長につなげる過ごし方をしたいものです。
と言っても、必ずしもいきなり小難しいことをする必要はありません。
例えば、朝、いつもより少し早く起きて読書や散歩をしてみる、早く出社して静かな環境で効率よく仕事を済ませる、通勤中にスマホアプリを使って勉強する、といったことでも十分です。
脳が一番フレッシュな状態で思考力も高い朝は作業効率が高いだけでなく、クリエイティブな作業にも向いています。限りある時間をより有効活用するために、私のお勧めは多くの成功者が実践していた『会社に近い所に引越し、移動時間を最小にする』ことです。
こうすることで、時間を無駄にし、ストレスを強く感じるラッシュに合わず、朝の時間をより有効活用できます。更に、早く帰宅することで自己成長や刺激を受ける時間に変えることができます。他にも、あなたが土日など休みの日も、いつも同じような過ごし方をしていたのなら、普段行かないお店に行ってみるだけでも、刺激になります。
時間の使い方を変えるということは結果的に、適度なストレスを感じるラーニングゾーンに入ることになり、新しい刺激でクリエイティブ力が磨かれ、T型人材にもなれるということです。
1-2.住む場所(環境)を変える
住む場所を変えることは、あなたの成長を圧倒的に加速させます。なぜなら、新しい場所では適度な緊張感を抱き(=ラーニングゾーン)、五感が刺激され(=クリエイティブ力の創出)、幅広い知見を得る(=T型人材)きっかけがたくさん転がっているからです。
例えば、就職、転職、転勤、はたまた快適な通勤…、どんな理由であれ、住む場所を変えると気分が一新され、それが習慣になります。
1-2-1.『生涯で93回も引っ越した』葛飾北斎
代表作『冨嶽三十六景』をはじめ、今や世界的な画家として知られる葛飾北斎(1760-1849年)は、90年近い生涯で、93回も引越ししたことで有名です。何度も引越しした理由が北斎の口から明かされた事実は残っていません。
しかし、有力なのは「掃除嫌い」だったこと。
一見、拍子抜けしてしまうような理由ですが、画家という常にクリエイティブ力が必要とされる仕事において、常に新しい場所に住み替えたことは、偉大な作品の誕生に多少なりとも関わっていると思います。年を取っても創作意欲は衰えず、むしろ晩年にこそ名作を残したことを考えても、北斎のクリエイティブ力はずっと磨き続けられていたと言えます。
さらに、北斎は画家だけでなく、プロダクトデザイナーや薬剤師としての一面も持っていたとされます。これはまさに、現代でいうT型人間。画家という枠にとらわれず、さまざまな分野の知見、経験を広げ続け、常にラーニングゾーンに身を置くことで、今なお語り継がれる作品の数々と名声を得たのです。
1-2-2.『初めての体験を重ねることで脳が成長し続ける』茂木健一郎
また、脳科学者として知られる茂木健一郎さんの著書に『結果を出せる人の脳の習慣』(廣済堂出版、2018年4月)の中に、次のようなメッセージがあります。
「変化の時代を生き抜くには、ホームでの戦いにしがみつくのではなく、アウェーで戦えることが重要だ」
慣れ親しんだ環境(=ホーム、コンフォートゾーン)から一歩出て、慣れない場所(=アウェー、ラーニングゾーン)で活躍できる人間になることが重要だと説いています。加えて、上記、著書について受けたインタビューで、茂木さんは以下のように答えています。
「なぜ脳科学者の私がそんな話を書いたのかといえば、脳というものが『初めての体験』をした時にだけ、ある種の回路を作動させて成長を果たす、という傾向を持っているからです」
つまり、『環境を変えて、初めての体験を重ねることで脳が成長し続ける』ということなのです。もし、転職のハードルが高い場合には、まずは『住む場所を変えて、強制的に周囲の環境を変えてみる』から始めてみてはいかがでしょうか?
そして、転職や転勤で上京するなど、遠方の引越しをするのであれば、人生の一発逆転のチャンスです。これまでイマイチだった人も、引越しで脳が刺激され、きっと変われます。
1-3.付き合う人を変える
「類は友を呼ぶ」という言葉に代表されるように、人は似た者同士で寄りあつまる傾向があります。こうした空間では肩ひじはる必要もなく、とても居心地がよいものです。一方で、“類”である彼ら、彼女らを超える成長は望めません。
「周囲にいる5人の平均収入が自分の収入」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
普段、仲良く関わっている5人の平均年収が以下の状態だったとします。
A:500万円
B:600万円
C:450万円
D:500万円
E:550万円
この場合、あなたの年収はだいたい、5人の平均年収である520万円前後であるというのす。こうした状態から一歩抜け出し、より平均値の高い人たち…たとえば、起業家や大手企業のコミュニティに身を投じます。周りの平均年収はもちろん、振る舞いのそれに見合ったものなので、初めは居心地が悪いでしょう。
しかし、彼ら彼女らに合わせようと、背伸びをしながら追いつこうとすることで成長できるのです。この居心地の悪さを受け入れて、成長の糧にできるか、が大切なポイントです。
逆に、自分が今のまま気持ち良い状態でいられるコミュニティを選ぶと、井の中の蛙になります。
「この中では、自分が一番優れているから…」
ハッキリ言って、その瞬間、あなたの成長は止まります。年を取っても成長し続ける人、若々しい人というのは、自分よりも遥かに若い人や年配の人などさまざまな世代と交流し、刺激や学びを得続けていると言います。
いつも同じ仲間で集まり、グチを言って過ごすのでは成長しないどころか、視野や思考がどんどん狭くなってしまいます。たまには、そうした付き合いもいいと思いますが、成長のためには適宜、人間関係のポートフォリオを組み直すことがとても重要です。
付き合う人の年代や性別、職業をズラしたり、自分にはない強みやよさを持っている人、タイプの違う人。少し意識するだけでも、人生は劇的に変わります。
無論、お引っ越しは人間関係のポートフォリオを直すベストなタイミングです。特に、知り合いに会ってしまう近くへの引越しより、ほとんど会う可能性のない遠方へのお引っ越しは、それまでの路線をガラリと変え、人生を楽しむチャンスとも言えます。
高校デビューならぬ、“社会人デビュー”だってできるのです。
2.自分を変えるたった3つの方法まとめ
・時間配分を変えること:会社に近い所に引越し、移動時間を最小にするのも一つです。
・住む場所を変えること:葛飾北斎も生涯で93回も引越しをしました。脳科学者の茂木健一郎さんも『アウェー』や『新しい体験』を重ねることの重要性を語っています。
・付き合う人を変えること:自分が成長できる人間関係のポートフォリオに組み直すことが重要です。
せっかく東京まで時間とお金をたくさん使って引っ越しをするなら、部屋探しをきっかけにもっと賢く成長してみませんか?我々はお引っ越しの失敗事例を基に、引っ越し後のストレスが少ないお部屋選びを社会人の方に強く推奨しています。
20,30代の今、実践してほしい、お引っ越しをきっかけに効率よく成長できる部屋選びとライススタイルはこちら
>>「20、30代で実践したい成長を加速させるお部屋とライフスタイルとは(1)令和時代に社会人として、成長し続けるために心理学で大切な3つのキーワード編」を読む
>>「20、30代で実践したい成長を加速させるお部屋とライフスタイルとは(3)六本木・麻布十番は成長加速の3原則が当てはまる街編」を読む
>>「20、30代で実践したい成長を加速させるお部屋とライフスタイルとは(4)研究で証明済み!デキるお部屋の作り方編」を読む
>>「20、30代で実践したい成長を加速させるお部屋とライフスタイルとは(5)引越し後最初にすること編」を読む
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。