時間的、費用的に何度も行けない遠方の賃貸マンション。内見する際の効率的なポイントを港区を愛し、現在も実務を行っている営業マンが解説
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2020年6月8日失敗しやすい遠方の賃貸マンション、将来のムダな出費を抑える賢い内見のポイントは?
賃貸マンションを借りる際、将来の出費を最小限に抑えるため、借りる前の内見はとても大事です。
今回は、現役不動産営業マンの大和田が残念な内見を含め、後々後悔しないために、実際、どのあたりに気を付けるべきなのかを解説します。
1.憧れの街に住むならお部屋選びのは大事!
都心、それも港区といえば、多くの人が憧れる街ですね。 僕もあこがれ、引っ越し、もう10年近く住んでます。 青山、赤坂、六本木などの全国的に有名なエリアも多数あります。 その中でも、麻布十番は古き良き街並みや雰囲気を残しつつも、雑貨屋やカフェなど、おしゃれなスポットもたくさんあります。
だれもが安心して、散歩が出来る数少ない街だと思います。
ただ、人気かつ便利な分、家賃は相場より高くなっているのが実情です。 また、家賃が高いと、それだけ敷金や礼金などの初期費用もかさみます。 それ故に、住む際にはより慎重にお部屋選びをしたいところ。
将来の無駄な出費を抑えるために、お部屋選びでは、特に「内見」に力を入れることが大切だと思います。 内見はどこを見ればいいのか分からないので、ないがしろにされがちですが、スマホや不動産会社でお部屋を選ぶ位以上に大切な行為です。
2.内見とはどのようなもの?何に注意する?
内見とは、不動産屋で物件を紹介してもらったあと、気になった物件を実際に見に行くことを指します。 このときに主に気を付けたいポイントは以下の通りです。
・お部屋の状態はよいか
・壁や床に傷やへこみはないか
・風呂、洗面所、玄関などの使い勝手はよいか
・天井の高さは適切か
お部屋の状態については、全体的な感覚の捉え方はもちろんのこと、異臭や違和感などを覚えないかどうかも大事なポイントです。 その際、壁や床に傷や凹みがないかも確認しましょう。
また、せっかく現地に行ったので窓の縦横の長さを計っておきます。カーテンのサイズが、現在使っているものと合わないこともよくあるためです。 もし合わないようであれば、思い切って新調するのもよいですね。 計測に使うメジャーは、不動産営業マンが持っていることが多いですが、一応持参しておくほうが確実です。
風呂や洗面所の水回りや玄関は、日常的に使用する場所です。 これらの設備の使い勝手が(あくまで自分にとってですが)悪いと、恒常的にストレスを溜めてしまう原因となります。 広さを確認したり、可能であれば例えば鏡の前に立ってみるなどして、実際に使える範囲で使ってみたりするとよいでしょう。
意外と盲点になりがちなのが、天井、キッチン、洗面台の高さです。 低い場合だと、圧迫感があり窮屈に感じやすくなりますし、上階のお部屋が近い分、生活音が聞こえやすくなることがあります。 一方で、天井が低いメリットもあり、蛍光灯の交換や、天井の掃除がしやすいです。
反対に、天井が高いと、開放感があるお部屋になり、生活音も聞こえづらくなります。その反面、蛍光灯の交換や掃除に苦慮することもあるでしょう。 どちらが自分に向いているかは、実際の内見時のフィーリングから考えても遅くはありません。
その他、キッチン台が低いと、料理中、腰が疲れますし、洗面台も低いと同じように腰だけでなく、ガラスに自分が映らないなんてこともあります。
3.周辺環境の確認も内見のうち!
内見は基本的にはお部屋内のことを指します。 ただ、お部屋内だけでなく、周辺の環境も内見時にしっかりと確認しておきたい事柄です。 どのような事柄かというと、
・駅までの距離や信号他、アップダウンの多さ
・近隣のコンビニやスーパーなどの商業施設や、警察や病院などの公共施設などの所在地
・治安の良し悪しやエリアの民度
などです。 実際には、時間がなくて周辺までじっくりと見て回ることは難しいかもしれません。 そのような時には、案内してくれている不動産営業マンに質問をしたり、後で自分で調べてみたりするとよいでしょう。
Googleストリートビューを活用してもよいですね。 案内は車で、後はGoogleマップやストリートビューで済ます人も増えてます。なお、麻布十番については、昼夜ともに麻布十番駅周辺は人は多めですが、事件事故発生数を見てみても治安は悪くはありません。
また、マンションやアパートなどの共用部や、設備についても見れる範囲で見ておくのも大切です。
その際は、
・車、自転車などは置けるか。 置けるとしたら、月極でいくらになるのか?
・ゴミ出しのルールとゴミ置き場の状況
・階段、手すりなど共用部の清掃は行き届いているか
など、自分が重視するポイントを重点的に確認しましょう。 気になることは営業マンに随時質問することも忘れないでおくのがベストです。
4.遠方マンションなど、内見を無駄にせず、効率よく見る方法まとめ
・憧れの街、港区は総じて家賃が高く、その分初期費用もかさむ。それ故に、将来の出費を抑えるために内見がより大切となる。
・内見は、お部屋の状態や設備の確認を重点的に行うとよい。
・お部屋だけでなく、共用部や周辺環境も見て回ることも、内見のひとつ。
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大和田 豊 株式会社リビングイン 常務取締役
海外留学を経て、2011年より、不動産投資会社にて物件仕入れからファイナンス計画、物件販売、物件管理を経験。
2019年は青森県の収益物件、2020年に港区の戸建て、豊島区の区分マンションなど、全国各地の収益不動産を扱い、お客様のペースに合った説明が得意。趣味は、不動産屋同士で平日に行く、ゴルフ。港区を愛し、メンバーで唯一港区に10年近く住む男。
保有資格:宅地建物取引士、任意売却取扱主任者
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