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こんばんは、ファイナンシャルプランナー兼宅地建物取引士の馬場です。
これまで、大和田が内見時に確認してほしい、チェックリストや現地での確認点について、説明してきました。今回は、そもそも内見できないケースにどうするか説明します。
実際に部屋探しの紹介をしていると、家賃というよりも日当たりや設備が整っているいい部屋は本当に人気があります。今回はそのように『退去前の部屋をどう確認するか』について、ポイントを3つに絞り書いていきます。
もちろん、これをやれば完ぺきというわけではありません。これまで多くの部屋探しの失敗例を見てきても、多くの方は実際に部屋を見てみるべきだった・・・と後悔しています。やっぱり、部屋の中を実際に見た方がミスはありません。でも、内見を断られたとしても、そもそもマンションの共用部分が汚れてたり、壊れたままになっているような物件は避けた方がいいと思います。自分は変えられても、他人は変えられませんから・・・。
さて、お部屋の条件を見て、気に入ったお部屋で退去予定の入居者がいる場合、まだ内見ができないことがよくあります。 しかし、あなたからすれば、内見もしていないのに何十万もする引っ越し代金を掛け、お部屋の契約なんて、決められませんよね?さらに、内見を断られてもなお、そのお部屋に住みたい場合、申込や賃貸契約を結ぶ前に、最低限チェックすべき、確認事項もご紹介していきます。
一人暮らしでも内見はすべきなのか?失敗談や口コミからそのメリット・デメリットをまとめたものはこちらです。
1.退去予定の入居者がいるお部屋を内見するためには??
退去予定の入居者がまだ入居中の場合でもお部屋を見るためは、退去予定の入居者からの了解を事前に得るしかありません。で、・・・了解を得るためには、不動産仲介業者の営業担当者に依頼をする必要があります。依頼後、営業担当者から確認の連絡があるので、その連絡を一旦待ちましょう。担当もうまく調整できれば、契約が取れる可能性が高まるので頑張ります。僕も、もちろん、頑張ってます。
もし、退去予定の入居者から内見させてもらえる場合は、その好意に甘えさせてもらい、ダメと拒否されてしまったのならば、次の対策を打ちましょう。僕が考える対策は以下になります。
- 同じマンション内の似た間取りのお部屋をチェック
- エントランスなどの共用部分をチェック
- 駅まで道のりなどの周辺環境をチェック
- それでもダメなら、過去の募集時のグーグル検索で探し、当時の写真をチェック!
なお、お部屋の内見を断られたからと言って、お気に入りのお部屋を諦める必要はありません。 人気のお部屋にはウエイティングリストが出来ていたり、世の中には内見をしなくても契約を結ぶ人もたくさんいますし、内見を断られても賃貸契約を結ぶ変わった人もいますから…。
1-1.【チェック1】同じマンションの似た間取りのお部屋
内見を断られ、間取り図だけを見てお部屋を決めたとしても痛い目を見ることがあります。 たとえば、玄関から居室まで家具が入らなかったり、想像していたお部屋の雰囲気と違うことがあります。そのため、同じマンションの間取りが似た空いているお部屋を内見させてもらいましょう。窓の位置なども同じ向きだと雰囲気がよくわかります。
ただ、あくまでチェックなので、1階や角部屋とこだわらずに「室内の雰囲気だけ分かればいいや」と気楽に確認してください。梁が多い部屋で圧迫感があるのか?荷物が入れづらいのか?無理に設備を色々と詰め込んでいる部屋なのかなど。
1-2.【チェック2】エントランスなどの共用部分
お部屋を内見できなくても、マンションの共有部分はどこも可能です。そこで、エントランスを確認したり、自転車置き場、ゴミ捨て場などをチェックしましょう。 共有部分をチェックすることで住んでいる住民のマナーやモラルがわかります。 持ちとん、現地に行って確認することで隣人の状況や現場の雰囲気が分かります。
また、建物が綺麗なのはオーナーさんが定期的に掃除を入れている証拠でもあるので、あわせてオーナーさんの人柄もわかります。共有部分が汚いと隣人トラブルに巻き込まれやすかったり、問題解決をするオーナーさんの対応が遅れることもあるので、しっかりとチェックし、場合によっては内覧することもなく、諦めましょう…、共用部が汚い部屋は室内も推して、知るべしです。
1-3.【チェック3】駅までの道のりや周辺環境
毎日通う事になる最寄り駅からマンションまでの道のりは最低限チェックをしておきましょう。
- 「危ない道はあるか?」
- 「駅までの通勤経路に日頃から利用するスーパーはあるのか?」
- 「駅から徒歩何分なのか?」
- 「信号やアップダウンは多いのか?」
など気になる部分は、たくさんあるはずです。実際に、お部屋に住んだらどうなるんだろうと思いをはせながら、歩いてみると発見も多いことでしょう。
2.治安状況と通勤経路【女性は特にチェック】
どれだけ暴漢やストーカーに注意していても、残業で帰りが遅くなれば、夜中に1人歩きをせざるを得ません。
2-1.生死にかかわる問題なので「仕事帰りだから仕方なかった・・・」では済まされません。
例えば、警視庁が作っている事件・事故マップを見て、なるべく安全なエリアを選んでみても危険な目に遭ってしまう可能性は無くせません。そこで、襲われない可能性を少しでも減らすために、麻布のように大使館を守る警察が多く、安全な地域にあるお部屋を選んだり、街灯が多かったり、人通りが多い安全なルートを通勤経路として、チョイスして下さい。
ただ、幹線道路沿いは安全面ではいいのですが、騒音問題が想像以上という可能性があります。特に、首都高沿い等向かいに立体道路があるマンションなど、二重サッシになっていても換気穴から音が入ってきます。その他、神経質な人は慣れるまで眠れないことがあるかもしれません。
2-2.安全面という意味では、帰宅後、ジョギング中にストーキングされるとか、実は結構あります。
追いかけてくる人が案外います。うちのスタッフは結構追いかけられると言っていました。昼間は子供やお母さんが遊んでいる平和そうな公園の中も夜は雰囲気が変わる可能性が高いです。個人的には、低木が多い公園は比較的安全な気もしますが・・・。芝公園なども夜でも比較的安全な気はします。
2-3.その他、安全な地域かどうかはインターネットを使って調べてみてください。
例えば、口コミサイトで調べたり、警視庁の犯罪情報マップ(事件・事故マップ)や不審者情報センターのサイトをチェックしてください。それ以外にも学校が近くにあったり、地方自治体が見廻り活動をしている箇所は通勤経路として安全だと思います。ただ、正直、通勤経路のチェックは面倒です。
でも、自分の命や精神の安定を守るための大切な作業です。 忙しいとそこまで手が回らないのも事実ですが、治安状況はスマホですぐに調べられるので、決して軽んじず真剣にチェックをしてください。
3.どうしても住みたい、けど内見できない部屋をどう確認するか、まとめ
退去予定の入居者がまだ入居中、でも申込前にお部屋をどうしても内見したい時は、まず、不動産仲介業者の営業マンにお願いする。次に、退去予定の入居者がまだ入居中の為、内見を断られた時は、
- 同じマンションの似た間取りや方位のお部屋をチェック
- 共用部分をチェックし、隣人・住民やオーナーの様子をチェック
- 駅まで道のりや周辺環境をチェック
- 治安状況と通勤経路をチェック
そして、どうしてもまだ不安な時はグーグルで過去の募集時の写真などを検索したり、管理会社、オーナー、不動産屋さんに写真を探してもらうことです。忙しかったり、物理的に遠い場合には、スマホでメールやサイトチェックを駆使して、調べるのが一番時間とお金がかからないと思います。担当に積極的に質問してみて、回答が内容なら、ほかの不動産屋に行っていいと思います。星の数ほど、不動産屋はありますから・・・。
玄関やキッチン、居室など一人で確認できる内見のポイントはこちらにまとめてあります。もし、入居者が居て、どうしても内見できない場合には担当者を含め、確認してほしいポイントはこちらにまとめました。現場で使える各社の内見チェックリスト比較はこちらです。
4.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
恵比寿や広尾、麻布十番など東京都心のデザイナーズマンションの内見予約や住まいの無料相談はこちらのページから物件や希望の日時を送って下さい。その他、退去時に管理会社と揉め、原状回復費用をムダにしないため、契約者さま限定の入居確認時の保存フォームを作りました。
私たちは自身の部屋探しの失敗傾向を知ってから部屋探しをする方が後悔しないと思っています。あなたと同じような人たちが冒してしまう失敗はある程度パターンがあります。それを生かして、失敗を未然に防ぎ、新しい生活を楽しんで下さい。先ずは、無料のオンラインで失敗診断を試してみて下さい。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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