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失敗を基に、マンションの内見当日の持ち物と確認してほしいポイントのチェックリスト
このページの主な内容
こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当、防犯設備士兼宅地建物取引士の相樂です。
私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計4,600人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。
マンションの内見、ちゃんとしてますか?
今週あった相談では室内を確認せず、入金・契約までしてしまった方がいました。入居後、室内にクローゼットと洗濯機置き場があると言われたのに実際はない。不動産会社に一切賠償する気がないと言われ、結局泣き寝入りしていました。
他にも、大手サイトのスーモが2016年に一人暮らしをはじめた300人に行ったアンケートでは、5人に1人の人がキッチンの狭さを、そして、3人に1人の人が隣人や周囲の音に悩まされています。
正直、一人暮らしをはじめるための部屋探し、物件の内見は何を見るかよく分からないし、寒いし・暑いし、面倒くさいと思います。
ここでは、引っ越しの失敗談や口コミを4,600件超見てきて、大きな失敗を防ぐために内見当日の持ち物や見るべきポイントをリスト化し、説明していきます。
1.内見時にあるとよい持ち物
1-1.折れないメジャー
メジャーは、持ち込み予定の家電・家具を、お部屋内に搬入することができるかどうか、置きたいところに置けるかどうかを確認するために使います。
特に、冷蔵庫の幅、ベッドの横幅、カーテンの高さ等はキチンと確認し、部屋探しや購入しないと、引っ越し当日に入らないと後悔していた方がいました。結局、返品対応していましたが・・・。
気の利く、担当者なら用意してくれると思います。
1-2.スマホのカメラ
カメラはお部屋の構造や雰囲気を記録するために使います。何か確認し忘れたことがあっても、カメラで撮った写真があれば補完できることがあります。
入居前、お部屋に傷や汚れなどがあった時の交渉時にも場合にも使えます。写真を撮っておけば、退去時にその分の修繕費用を請求されずに済みます。
1-3.図面のコピーとペン
図面のコピーがあると、
- サイズ
- 扉の内開き、又は外開き
- コンセントの位置
- 図面と実際の感じとの違い
などを自由に書き込むことができます。図面のコピーと一緒に、ボールペンなどの筆記用具も用意して下さい。ただ、これらも気の利く、担当者なら用意してくれると思います。
1-4.自宅にある家具・家電のサイズのメモ
内見をする前に、あらかじめ、自宅にある家電や家具のサイズを測っておきましょう。必要に応じて、右開きか左開きか、キャスター付きかなども確認してください。
そして、紙やスマホなどにメモしておきましょう。配置のシミュレーションなどをする際に役立ちます。
これは事前にご自身で調べないといけません。流石に担当も分からないと言ってくると思います。一般的なサイズであれば、現場でスマホで調べる事が出来ます。
1-5.スマホのライト
ライトは、
・何件も内見をしていたら暗くなってきてしまった
・内見をしたいお部屋が改装中であるため電気が通っていない
といったケースで役立ちます。11月以降2月頃まで、17時以降の内見は室内が暗くなりがちです。それ以外でも19時以降に内覧する場合、ライトがあった方が良いと思います。
例えば、トイレやお風呂等の水回りが暗くて見えないは良くある話です。時間があれば、担当者に電気が通っているのか、確認してもらうといいと思います。
1-6.スマホ
既述のメジャーやカメラ、ライト、メモなどは、スマートフォンに付いているもので代用することができます。ただ、それぞれを同時に使うことを考えると、単独に用意した方がよいケースもあります。
特に、電池切れで全く確認できない場合は気を付けて下さい。
2.内見で見るべきポイント:居室編
2-1.壁・床
汚れや凹み、カビ、腐食などがないかチェックしましょう。入居前から傷がある場合などは絶対に写真などに残して、後で説明できるようにしておいて下さい。
2-2.ドア・窓
スムーズに開閉できるか、閉めたときに隙間がないか、カーテンのサイズなどをチェックしましょう。ドアの凹みは要チェックです。壁や床と比較して、修理が高額なため、退去時にトラブルになりがちです。
自分では気づかなくても棚や傘をぶつけて、凹んでしまうことがあります。
2-3.日当たり
一人暮らしをする男性向けに「日当たりに関しては以前なぜ考える必要があるのか?」こちらのページにまとめましたが、窓やベランダからの日当たりは必ずチェックして下さい。特に、以下のポイントは簡単なので現地で調べた方が良いと思います。
・近隣に光を遮るビルなどがないか
・日照時間はどのくらいか
・西日が強く当たらないか
他にも、窓はあるけど、目隠しがあったりするのでその有無など。また、採光や日当たりに関するトラブルを避けるために気を付けてほしい事はこちらにまとめました。
2-4.収納スペース・クローゼット
クローゼットや押入れなど収納スペースの高さや幅、奥行きを測って下さい。 当然ながら、収納したい物が収まりきらない場合、別に収納を用意することになります。
2-5.コンセント等
コンセント、テレビ端子、LANケーブルなどの位置を図面にメモしておいて下さい。現場で担当に聞きつつ、進めるのが良いと思います。なぜなら、家具や家電の配置はこれらの位置に制限されてしまうことがあります。
特に、今だと、UBSのコンセントなどもあるといいと思います。これまでのコンセントだと、スマホの充電など面倒な時があるため。
2-6.音環境・騒音
両隣や上下のお部屋から話し声や足音などの生活音が聞こえてこないかチェックしましょう。室内の内見時の騒音チェックの詳細に関して、こちらのページにまとめています。
入居後にトラブルにならないよう、内見の際に必ず、確認して下さい。壁を機にされる方が多いですが、それ以外でも例えば、階段との位置やエレベーターの位置、部屋の位置も確認してください。人の足音が気になる方などもいるので。
2-7.電波環境
スマホやケータイの電波が問題なく入るかどうか、室内を歩き回りながらチェックして下さい。特に、鉄筋コンクリート造の部屋などは内廊下や玄関付近で電波が届かないことがあります。他にも、周囲に高層ビルが多いと電波が入りにくい傾向があります。
3.内見で見るべきポイント:水回り・玄関・ベランダ編
3-1.キッチン
シミュレーションをしながら、キッチンの使い勝手をチェックして下さい。例えば、以下のようなポイントを確認してください。
- コンロの数
- まな板を置くスペース
- 作業台の高さ
- 収納の位置
- コンセントの位置
*内見時は絶対に水を試しに出してみて下さい。パッキンがよれ、水漏れや水圧が弱い時があります。
3-2.バスルーム
シミュレーションをしながら、バスルームの使い勝手をチェックして下さい。以下のようなポイントを見て下さい。
- 広さや深さ
- シャンプーやボディソープなどを置く棚の位置やスペース
- シャワーの位置や水圧
- お湯はり機能や追い焚き機能、空調機能などの有無
- 扉はキチンと閉まるのか?
*内見時は絶対に水を試しに出してみて下さい。パッキンがよれ、水漏れや水圧が弱い時があります。
3-3.洗面所・洗濯機
洗濯機置き場に自宅にある洗濯機が収まるかどうかチェックしましょう。洗濯パンが小さい場合があります。65cmぐらいあるのか?自分の洗濯機はどうか、良く確認してください。蛇口の位置にも要注意です。
*内見時は絶対に水を試しに出してみて下さい。パッキンがよれ、水漏れや水圧が弱い時があります。
3-4.トイレ
水位や匂い、トイレットペーパーや掃除用具を置くスペースがあるかどうかチェックしましょう。必要に応じて、温水洗浄便座の有無をチェックしましょう。
*内見時は絶対に水を試しに出してみて下さい。水のたまりが悪かったり、少なかったり、機器の電池切れがあったりします。
3-5.水回り共通
水回りは湿気がこもりやすいので、換気できるかどうか大きなポイントです。換気扇の動作確認や窓の有無などをチェックして下さい。過去の失敗では換気はできるけど、換気扇がうるさい、窓を開けると外部から見られてしまう、といったこともありました。
また、排水溝からの嫌な匂いが漂ってこないかもチェックしましょう。キッチンの下が臭い場合、入居前にキチンと確認してもらってください。
3-6.玄関
ドアスコープやドアチェーンの有無、鍵のタイプなどをチェックして下さい。既述の通り、ドアの凹み等も写真に残し、後々トラブルにならないように注意して下さい。
3-7.ベランダ
衣類や布団を干せる十分なスペースがあるか、物干し竿の高さが適切かなどをチェックしましょう。可能であれば、隣の人のベランダも要チェックです。
ゴミ溜めなのか、サンダルが置かれているだけなのか等、一見しただけで、隣人がどのような人なのか分かります。
以前、内見時には気づかず、入居前日に隣のベランダがごみ溜めで管理会社が分かっていても教えてくれなかったケースがありました。落ちないように気を付け、隣のベランダはそっと確認してみて下さい。
4.内見で見るべきポイント:共用部編
4-1.エレベーター
エレベーターの有無や大きさ、その定員などをチェックして下さい。特に、4階以上に住む場合、エレベータがないと階段やエントランスからお部屋までの移動が大変です。
また、単身者向けの高層マンションではエレベーターの定員が少ない場合、早朝などに混雑しやすいです。その為、個人的には面倒な事になりにくい、4,5階建てのエレベーター付き、低層マンションがお勧めです。
4-2.宅配ボックス
宅配ボックスは大きさや鍵の有無、開け方を担当者に確認してください。最近は通販を頻繁に利用する事が多く、特に大事なポイントになっています。
4-3.駐輪場・駐車場
駐輪場・駐車場は、屋根の有無や利用状況、利用料を確認して下さい。屋根の有無について、自転車や車は屋根がないと傷みが早いです。
管理方法もシールで行っているケースがあり、契約時にシールをもらえるか等も合わせて、担当に確認してみて下さい。
4-4.ゴミ捨て場
ゴミ捨て場は収集日やルール、清潔さなどを確認して下さい。ゴミ捨て場があまりに汚れている場合、管理意識が低い、あるいはモラルの低い住人がいる、といった可能性があります。
24時間いつでも捨てられるものなのか?それとも、敷地外にあり、朝の8時までに出さないといけないものなのか等、担当者にお願いし、管理会社の整理の状況を確認してください。
4-5.セキュリティ
防犯カメラやオートロック、管理人さんの有無を現地で確認してください。防犯面が特に気になってしまう方は管理人さんに挨拶をしておくと心理的に楽です。
特に、女性の一人暮らし、一階の部屋に住む場合、この辺りは気を付けた方が良いと思います。一階は日当たりもそうですが、通行人に覗かれたり、目が合ってしまい、なんか落ち着かないと言う人が以前いました。
5.内見で見るべきポイント:周辺環境編
5-1.交通機関
通勤・通学などに使う交通機関をチェックして下さい。例えば、以下のようなポイントを意識してみて下さい。
- 最寄駅・バス停の場所
- 混雑具合
- 本数
- 終電時間
5-2.お店(コンビニ、ドラッグストア等)
物件あるいは最寄駅の近くに、たとえば、以下のようなお店があるか、
・自炊される方であれば、スーパーやコンビニ
・読書をされる方であれば、本屋や図書館
など、自分のライフスタイルに合った施設があるか、チェックしましょう。
最寄駅からマンションあるいは最寄駅の近くにあると便利な施設
・役所
・銀行
・郵便局
・スーパー
・コンビニ
・ドラッグストア
・100円ショップ
・本屋
・図書館
・コインランドリー
・病院
・治療院
・公園
5-3.臭いを発生させる施設
近くに飲食店や工場などがあると匂いが漂ってくることがあります。あまりに強いと洗濯物に臭いがついてしまうこともあります。窓が開けられない、洗濯ものが臭くなるなどあるので、内見時は窓を開け、臭いがしないかどうかなどを合わせて、確認して下さい。
5-4.騒音を発生させる施設
アンケートにあった失敗談としては、近くに人が集まるお店、幹線道路、線路、学校、消防署、工場などがあると、騒音に悩まされることがありました。幹線道路が気になり、「騒音でよく眠れず、結局引越すことになった」という例も珍しくはありません。
二重サッシの場合、全て閉じてみて、音の大小を確認してみて下さい。個人的には、幹線道路に面した建物より、一本曲がったところにあるマンションの方がお勧めです。空気も奇麗若干ですが、奇麗なため。
>>トラブルを参考に分析した、内見時に最寄駅や周辺環境と騒音について、こちらのページにまとめておきました。
5-5.交番や警察署
お世話にならないに越したことはありませんが、万が一のときに頼れる交番や警察署が近くにあると、防犯面で安心です。以前、管理物件で自転車のサドルを切られたり、ポストにセメダインを入れられる。深夜にオートロックを鳴らされる事がありました。
駆けつけサービスに連絡し、警察にも通報し、パトロールや次回何かあった時、動いてもらうよう現地で話したことがあります。
6.内見当日の持ち物と現地で見るべきポイントまとめ
引っ越しアンケートを参考に、内見当日に用意しておきたい持ち物と現地で確認すべき、ポイントについてまとめました。正直、色々あって、少し面倒に感じることもあるかもしれません。
しかし、内見時にキチンと確認することで引っ越し後のトラブルやストレスを無くすことが出来ます。契約し、入金してしまうと、不動産会社は本当に動いてくれないことがよくあります。
その為、この一手間が引越し後の生活を左右します。
住んでみるとイメージと違って、毎日不満を感じたり、すぐに引越しするなんてことは避けたいですよね?ぜひこれらのポイントを参考に新生活をよりスムーズにスタートさせてください。
7.内見時の確認・チェックリスト
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ご紹介した内容が将来の失敗やトラブルを防ぐ一助となったら、嬉しいです。
実際に引っ越しを一回経験してみると分かりますが持ち物や事前準備は当日、現場でぼーっとしないために本当に大切です。
特に、部屋探しの経験が2回以下の方から『内見時にどこを確認すれば良いか?』はよく聞かれます。その為、これまでのアンケートや失敗談を参考に無料で使えるチェックリストを作りました。ぜひ、内見時に使ってみて下さい。
4,600件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。他にも、今回同様、最近、お客様に聞かれた「内見の申し込み後のキャンセルって、罰金ありますか?」についてはこちらのページにまとめました。
私たちは、2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。
現在、無料相談を実施しており、相談者の方には住まいの問題解決事例をまとめた冊子も無料で差し上げております。問題を早期に解決し、一秒でも早く、明るい毎日を取り戻して下さい。ともかく、ぜひ一人で悩まず、時間を無駄にしない様、早めにご相談ください。
これまで、8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。
ここに記載出来ない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。信頼できる先がすぐに見つからない場合、弊社の無料相談にご連絡ください。
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私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。
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頂いたご相談は社内で共有し、48時間以内に回答いたします。必要な場合には、弁護士や建築士などの専門家と相談し、連絡いたします。
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国立大学卒業後、外資系証券と日系総合不動産会社を経て、独立。2013年より、個人顧客との折衝を中心に賃貸・売買仲介やその管理を開始。
自身も8回の引っ越しを経験し、部屋探しの難しさを痛感。現在は『取引の安心を失敗で』をモットーに、日々不動産取引のデータ分析を基にサービスを行っている。サービス開始以来、これまで300室の部屋探しをサポート。趣味はフリーダイブと素潜り。その他詳細やこちら。
保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、住宅ローンアドバイザー他
相樂 喜一郎
株式会社リビングイン 代表取締役
海外留学を経て、2011年より、不動産投資会社にて物件仕入れからファイナンス計画、物件販売、物件管理を経験。2019年は青森県の収益物件から港区の戸建てや区分マンション。2020年は千葉県の戸建てや都内の区分マンションの売却と購入を担当、全国各地の不動産を扱う。
保有資格:宅地建物取引士、任意売却取扱主任者
お客様のコメント(お部屋のご紹介や引っ越しの学校)








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