短期の安易な引っ越しを繰り返し、一人暮らしで貧乏にならない方法とは?

この記事では、これから一人暮らしする方向けに、4,000件を超える部屋探しの失敗を見てきたFPの馬場が考える『引っ越しで貧乏にならない方法』に特化して、手順を含め、説明します。特に、引っ越し経験の少ない男性の遠方への引っ越しは後悔する可能性が70%近く、この数字は他の方と比較して、特に高いので本文を一読してから部屋探しを始めた方が失敗や後悔は減ると思います。

なぜなら、2020年9月にスマートメディア株式会社が発表した男女966名に行った脱都心・地方移住に関するWEBアンケートによると、『将来不安と居住の快適性を求め、引っ越し先を慎重に探す人が増えている』とのことでした。具体的には、コロナウイルスによる景気の落ち込みで、収入不安から引っ越しを慎重に考える人が圧倒的に増えています。

また、実務で相談を受ける際にも、自宅で過ごす時間が増え、これまでの都心への利便性だけでなく、住まいの快適さ(快適な住環境)を求め、勢いだけの引っ越しから慎重な引っ越しが行われえるようになった実感があります。

多くの方が考えてる通り、これからはスマホだけの短期間でムダな引っ越しを繰り返し、貯蓄が全くできない生活をするのではなく、じっくりと決め、長く住める部屋を探す方が圧倒的に増えていると実感しています。

例えば、弊社の場合、部屋探しをする前に先例を生かすため、診断を希望され、お部屋の条件等の優先順位を改めて、理解する人が増えています。特に、土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方や自分にあった優先順位を考え直してみませんか?

1.実務で経験した近年の賃貸の入居期間の現状

近年、一人暮らしをしている人を中心に賃貸の入居期間が2年無いほど、短くなってきています。その裏付けとして、リクルートスーモが毎年発表している首都圏における「2019年度 賃貸契約者動向調査」を見ると、下記のような記述が書かれています。

2019年度の不動産会社店舗への訪問数は平均1.5店舗となり、過去最少を記録した2018年度の平均1.5店舗と変わらなかった。

また、部屋探しの際に見学した物件数は、年々減少傾向が続き、2019年度は平均2.7件と、過去最少となった。

これらの原因はオンライン化による部屋探しが年々一般化したことにより、部屋探しが『身近で手軽なものになり、内見をしないで契約等、安易な引っ越しが増えた』ことが一因だと思います。ただ、私たちが4,000を超える人にアンケートを行った結果では、部屋探しを失敗した理由の上位には、忙しく、内覧をしなかった、担当に任せた、自分で調べなかった等が上位に挙がっています。ちなみに、引っ越しの理由は実家からの自立、転勤・転職などでした。しかし、最近では実感するのは『家賃を減らしたい』や『今よりも良い部屋を見つけた』、『もっとコンパクトな暮らしをしたい』などの理由で部屋探しを行うケースも増加しています。

確かに、スマホ一つあれば部屋探しから担当者とのやり取り、契約まで一通り行うことができ、手軽に引っ越すことができるようになりました。そのため、『更新が近いし、手軽にできるなら引っ越しをしようかな?』と誘惑に駆られやすい世の中に変わりつつあるのは間違いありません。実際に、お客様と話していると、メルカリやアマゾンでポチってしまう感覚と同じです・・・。しかも、掲載されている部屋の写真はどれも魅力的に撮影・加工されており、引っ越しをしたい欲がどんどん高まる気持ちは仕方ないことです。

しかし、部屋自体が気に入らない、隣人と反りが合わない、トラブったなど、後ろ向きな理由で短期間の引っ越しを何度も繰り返すのは金銭的にお勧めできません。もちろん、一概に引っ越しをすることが悪いというつもりはありません。例えば、給料が上がり、自分のステージが変わった、転職して、更に自分をストイックに高めていきたい等の前向きな理由での引っ越しは大いにあっていいと思っています。実際、自分を追い込むために港区の高級賃貸を希望される方もいます。私の仕事も引っ越しが完了することで報酬がもらえる仕組みになっていますし・・・。

これまで仕事で経験してきた感じでは、部屋探しで大切なポイントは、『自分の収入やライフプランに合わせた部屋探し・引っ越しが将来の経済的な余裕にとっても重要だ』という事です。なぜなら、一般的に、一人暮らしの引っ越しの場合、引っ越し費用まで含めて、家賃の3~4ヶ月分、30~50万円程の高額なお金が必要だからです。どんなに収入が高くても、幾度となくこのような大金を支払っていてはお金を貯めることはできません。

現に、国勢調査の結果をまとめた家計調査年報を見ると、20代で引っ越しを繰り返している人の預貯金は平均で100万円を切っていることが多く、将来の為に積み立てをする余裕がない人が多いです。さらに、金銭的な資産だけでなく、引っ越しの度に時間というもっと大切な資産も減り続け、引っ越し貧乏となり、生活がどんどん苦しくなっている人が増えています。

1-1.引っ越しはあなたの人生を大きく変える一大イベント

戦略系コンサルタント会社のマッキンゼーの元日本支社長、そして、アジア太平洋地区会長を務めた世界的なコンサルタントである大前研一さんは『時間とムダの科学』という本の中で人間が変わる方法は3つのことしかないと言っています。

人間が変わる方法は3つしかない。一番目は時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この3つの要素でしか人間は変わらない。

もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。かつて、決意して何か変わっただろうか?行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。

そのため、住む場所を変え、時間の使い方や合う人も変わってしまう劇薬的な引っ越しは新居での生活がより豊かな生活を送れるように留意することがたくさんあります。そこで、お金のプロであるファイナンシャルプランナーとして、引っ越しを繰り返すことの危険性を経済的な面から警鐘を鳴らす必要があると思い、この記事を書いています。

この記事ではこれまで見てきたお客様や部屋探しの失敗例を踏まえ、「引っ越し貧乏になるリスク」「そのような状況にならない為の対策方法」を詳しく解説していきます。これから部屋探しや引っ越しを検討している方は同じ失敗を繰り返し、将来あの時・・・と後悔しないように、最後まで読んで、参考にしてみてください。

1-2.引っ越し後の生活やライフスタイルを考慮する

一般的に、家賃や初期費用は年収の30%が目安だと言われています。しかし、過去、色々なところに書いてきましたが、一人暮らしの場合では年収の25%に抑えることがオススメです。例えば、あなたの年収が300万円の場合、25%で計算をすると、家賃の目安は約6万円前後になります。なぜ、25%ぐらいが良いのか等はコチラの記事(参照:https://atliving.net/wp01/topic/column/faq0048/)にまとめています。収入と家賃の関係が気になったら、読んでみて下さい。

また、初期費用は一概にいくらとは断言できませんが、家賃の3~5ヶ月分は見ておいた方がいいと思います。ざっくりですが、一般的な一人暮らしの方であれば、同様に貯蓄の25%ぐらいを引っ越し完了までに必要な初期費用と考えてください。下記の表は、各年収別に計算した表です。家賃を決める際にお役立てください。

・家賃 5万円・・・月収20~25万で年収200万円後半ぐらい

・家賃 6万円・・・月収25万円前後で年収300万円ぐらい

・家賃 7万円・・・月収25~30万で年収300万円中旬ぐらい

・家賃 8万円・・・月収30~35万円で年収400万円前後ぐらい

・家賃10万円・・・月収35~40万円で年収500万円前後ぐらい

・家賃12万円・・・月収45~50万円で年収500万円後半ぐらい

これらはあくまで目安であり、これから実際に行うライフスタイルによっても家賃や初期費用に割ける金額は異なります。例えば、趣味や交際費用がかさみやすい方はあらかじめその費用を差し引いた収入額で算出しておくと無理のない生活を送ることができます。部屋探しを始める前に自身に無理のない金額や家賃をシュミレーションすることは引っ越し後の生活が破綻しないためにとても重要だと思います。

1-2.2年未満の短期間での引っ越しを繰り返すと金銭的・経済的にどうなるのか?

以前他の記事にも書きましたが、グラフを見ると一目瞭然ですが、一言で言えば、間違いなく苦しくなると思います。当然、お金を貯めることも出来ません。なぜなら、既述の通り、引っ越しをするには、毎回まとまったお金が必要だからです。このように、短期間のうちに高額なお金を支払い続ければ、お金は貯まるどころか、おそらく赤字になるはずです。

また、引っ越しをするには新居探しや契約、引っ越し作業など、さまざまな手間がかかります。ですから、引っ越しを何度も繰り返すのは、時間や労力の無駄な浪費になってしまうのです。

1-3.半年先、1年先の状況を踏まえ、引っ越しの計画を立てる

先ほども言いましたが、引っ越し全体を否定したいわけではありません。夢や目標、必要に応じた具体的な理由がある引っ越しはとても良いことだと思っています。これまでお部屋探しをサポートしていく中で、引っ越しをすることで通勤時間が短くなり、スキルの向上や仕事の生産性が上がるケースも数多く見てきました。

『引っ越しで仕事の効率が上がって収入が上がったから、次のところに引っ越したい、部屋探してほしい』という連絡をもらったこともありました。不動産屋として、自分の目に狂いはなかったと思い、すごくうれしかったのを覚えています。

しかし、夢や目標を実現させる為の引っ越しであれば、より慎重に半年くらい先まで見据えた計画をする必要があります。なぜなら、夢や目標の実現のためにした引っ越しが見切り発車をしてしまったがために、足を引っ張る可能性すらあるからです。そういうと「引っ越しが足を引っ張る」ってどういうこと?と思うかもしれません。

ただ、実際に引っ越し後の支払いやイベントにより、お金を貯めるどころか、資産が減ってしまい、挫折する姿は珍しくないです。失敗例だけでなく、実務でも、部屋探しは失敗の相談からまず聞いています。もちろん、経験が無かったから、分からなかった等もありますが、面倒だから、これでいいやとか、ちょうどいいのが無いから、これでいいやとか…、自分の住まいを決めている方が多く、そして、ストレスから更新前の引っ越しを繰り返し、貯金が出来なくなっていました。

このような失敗も入居時に半年くらい先まで見据えた計画を練っていれば、そのような事態は避けられる可能性が高まります。例えば、突然訪れる友人の結婚式や前の家の支払い、急な飲み会など、さまざまな支出を事前に把握して資金計画に組み込めば、いざその時になっても焦らなくて済むといったような感じです。その為、もし、引っ越そうと思った時は半年後のあなたの収入状況や支払い、イベントなどを考慮した上であなたのライフプランに合った部屋を探してみてください。

2.無計画な人がなる引っ越し貧乏とは?

そもそも「引っ越し貧乏」とはどういった意味なのでしょうか?個人的な感覚では、短期間の内に引っ越しを繰り返すことによって、資産が減り、生活が苦しくなる状況に陥ることを意味します。主な理由は、初期費用です。これまで私が不動産業をやってきた感じでは、東京で一人暮らし向けにアパートやマンションを借りる場合、敷金・礼金だけでなく、家具や家電の購入も含めると、初期費用は30万円〜50万円かかると思います。

参照:総務省統計局

まずは、下記のグラフをご覧ください。こちらは、総務省統計局が発表した、全国の平均家賃を一部抜粋し、グラフにしたものです。グラフを見て分かるように、全国の一人暮らし向けのマンションなどの毎月の家賃の平均は52,660円に対し、東京は、48都道府県の中で1ヶ月の家賃の平均が最も高い76,648円が相場です。最も低い和歌山県と比較すると、約40,000円も差があるのが分かります。東京は家賃が高い。とよく言われますが、本当に高いのです。

もちろん、家賃だけでなく、賃貸を借りる際に敷金や礼金、仲介手数料や火災保険など細かく分けると、8種類ほどの諸費用を支払わなくてはなりません。敷金や礼金は家賃の金額によって決まる事が多いため、平均よりも高い部屋を借りるのであれば、初期費用も比例して高額になってしまうのです。

3.なぜ、引っ越し貧乏になってしまうのか?

上記でも述べましたが、短期間の内に引っ越しを何度も繰り返すため、「いつまで経ってもお金が貯まらない」ことが要因となります。例えば、あなたが家賃7万円の賃貸を借りた場合、諸費用でザックリ35万円は必要になったとします。そこに、引っ越し業者に支払う代金や家具や家電など新調すると、あっという間に60万円を越えてしまう可能性があるのです。仮に、引っ越しを2年に1度繰り返すと、2年間に1度60万円以上の支出をする計算になります。たった2年でこれほどまとまった金額を払い続けていたら、お金を貯めることが難しいのは当然です。月2.5万円なら、友人との飲み会や食事に、2,3度と行くことは可能ですね。

このように、そもそも貯まりにくい貯金に余裕がない中で、住環境等を良く調べず、安易な引っ越しを繰り返せば、貯金が増えないどころか赤字になり、新居での生活がままならなくなってしまいます。最悪の場合、家賃を滞納してしまい、実家に帰る事になったり、トラブルになるケースも少なくありません。

そこで、知っておくべきことは、『なぜ短期間のうちに、何度も引っ越しを繰り返すことになるのか?』だと思います。

それに関して、お客様と面談をする上で意外と多く、残念だなと思う最も多い理由は「家賃が高くて、支払いが厳しくなった」「自宅周辺の環境が良くない」「部屋に日が当たらず、カビが生える・・・」といったことです。失敗例を分析する中でも実家を出て、はじめての一人暮らしは『家賃を払い続け、一人で生活しているけるのか不安だった』と言うのはよく出てきます。

これは仕方がない事です。でも、正直に残念だと感じてしまいます。もちろん、どちらも引っ越しをする為に正当な理由ではあります。しかし、誤解を恐れずに言うのであれば、自宅を決める際にその辺りは慎重に見極めていれば、その部屋に引っ越す必要はなかったはずです。収入から家賃を計算し、周辺環境を自分で見ておけば・・・。このことから、引っ越し貧乏になる又はお金がいつまで貯まらない最大の理由は、『将来の収入状況や出費状況、周辺状況を考慮していない』ことだと思います。私は、あなたがムダな引っ越しを繰り返し、貧乏にならないために、将来の収入状況や出費状況と周辺環境やお部屋を実際に自分で確認した引っ越しをして貰いたいと思っています。

3-1.引っ越しには高額な費用がかかる?

ここまでで、引っ越し貧乏についてざっくりと理解していただけたかと思います。先ほども述べた通り、引っ越しは思った以上に費用がかかります。では、具体的にどのような費用がかかるのでしょうか?ここからは引っ越しで掛かってくる主な費用について、詳しく説明していきます。

3-1-1.敷金・礼金などの初期費用

一般的にお部屋を借りる際、かかる初期費用は大きく分けて10種類あります。主な初期費用は以下の通りです。

  • 敷金や礼金
  • 仲介手数料
  • 入居した翌月の家賃
  • 入居月の日割り家賃
  • アパートやマンションの管理費や共益費
  • 賃貸保証料(翌月末に口座から引き落とされます)
  • 鍵の交換費用
  • 火災保険料
  • 入居前の清掃料
  • 駆け付けサポート等付帯サービス

一般的に、上記の内容でかかった費用を入居前の契約時に請求されます。その中でも大きいのは敷金と礼金です。物件によっては礼金を設定していない部屋もありますが、東京、23区内の事件や事故などの特殊要因のない物件について、敷金や礼金は家賃の1ヶ月分や2ヶ月分を支払うよう設定されてるケースが多いと思います。

ちなみに、敷金は大家さんに支払う「部屋を借りる保証金」のことです。入居中に家賃が支払われなかった場合や退去時に部屋の修繕が必要となった場合、敷金から補填される仕組みになります。そのため、敷金を設定している物件は多いです。もちろん、退去時に必要な諸費用を差し引いた金額は戻ってくるので安心してください。ただし、2020年4月から民法の改正があったことでこれまでの敷金・連帯保証人による契約よりは家賃保証会社を利用することで敷金が無くなる可能性が高まりました。

一方、礼金は文字通り、大家さんに対し、「部屋を借りるお礼のお金」になります。敷金と異なり、お礼として払うお金なので返金されることはありません。ですから、敷金と礼金のバランスには特に注意する必要があります。

このように、初期費用は契約する物件によって値段が異なるので、契約前にひとつずつ各項目がいくらなのか注意してみるようにしてください。分からない所は、担当にメールで確認することをオススメします。後々抜けがあったりして、費用で揉めないために。

3-1-2.引っ越し業者へ依頼する代金とは?

次にかかる費用は引っ越し業者へ支払う代金です。

遠方引っ越しのケースは値段が関東圏内の引っ越しと比較して2倍、3倍になるケースもあります。また、一人暮らしの場合、時期や荷物量、距離によって値段が異なるため、一概にいくらとは断言できません。一般的にかかる費用は平均約5~10万円と言われています。

ちなみに、引っ越しには繁忙期や通常期があり、入学や就職などで引っ越す人が増える2月〜5月のゴールデンウィークぐらいまでは、基本料金がより高く設定されています。繁忙期には引っ越したくても、引っ越し出来ない『引っ越し難民』という言葉が出来た事もあるほどです。通常期と呼ばれる6月〜1月と比較すると、費用は2倍、3倍ほど異なるのでこの時期の引っ越しは避けられるのなら避けた方がいいと思います。

また、選んだ業者によっても設定金額は異なります。

ですから、引っ越し業者を選ぶ際は、一括見積などを利用し、面倒くさがらず、見積もりを何社もお願いしてから、料金や保証内容などを比較して決めることが重要です。なお、私たちの方でも提携している引っ越し業者さんを最大30%割引のご紹介は可能です。

ほかにも、引っ越し業者を決める際に気をつけて欲しい点があります。

それは料金だけで業者を選択してはいけないということです。なぜなら、見積もりの時点ではどの業者よりも安い金額を提示します。しかし、いざ引越日を迎えた際に建物を養生するシート代や梱包材などの追加料金を別途請求してくる悪質な業者が存在したことがあります。もちろん、大抵の業者は全て含めた上で見積もりの金額を提示します。

失敗例の中には、お客様の経験具合や状況を見つつ、このような悪質なケースがありました。その為、見積もりの際に保証や追加料金の有無などを詳しく確認して、全てを考慮したうえで業者を選別することが後悔しないために重要です。焦って、引っ越しして、騙されないよう、この辺りはしっかり覚えておいてください。

3-1-3.引っ越し時の処分費や家具などの新規購入費用

更に、引っ越し費用を考慮する中で、見落としがちなのが『引っ越しの時の処分費や家具などの新規購入費用』です。最初は、「捨てるものは無い」と思っても、荷造りをするうちに不用なものがどんどん出てきます・・・。しかも、自治体によっては有料のゴミ袋が必要となり、燃えるゴミや燃やさないゴミで処分できるものを捨てる場合も、別途費用がかかるケースは少なくありません。特に、家具や家電、粗大ゴミ扱いになるものは、それぞれ品物別に自治体によって値段が定められているため、それなりのお金がかかります。

また、引っ越しをすると新しい家具が欲しくなるのも人情です。新しい家具を買うのが悪いとは言いませんが、予算と相談しながら無理のない範囲で購入するようにしてください。個人的には、家具の購入で無理が出るようなら、引っ越し自体をやめるよう提言します。なぜなら、失敗例をみていると、ある程度貯金等お金に余裕を持った段階でお引っ越しをする方が成功・満足度の高い引っ越しが出来ているケースが多いからです。

4.FPが考える引っ越しを繰り返すことによるメリットとデメリット

ファイナンシャルプランナー(FP)から見た、引っ越しを繰り返すメリットは2つあります。まず、「職場や学校、都会に近い場所を選ぶと移動時間や交通費を抑えることができる」ことと、次に、「時間を節約することができる分、仕事やその他のことに集中できる」ことの2点です。

4-1.移動時間や交通費を抑える

職場や学校が自宅から近い距離にあると、圧倒的に時間に余裕を持つことが出来ます。時間に余裕が出た分、趣味や資格などの勉強、健康維持のための運動など、あなた自身の為に有効な時間の使い方ができるようになるのです。

4-2.仕事に集中することができる

無駄な通勤時間によるストレスや寝不足のリスクを軽減することができるので、集中力が上がり、仕事の質が高くなります。

以上の2点を踏まえ、仕事や勉強の質が上がることで、社内でのあなたの評価は上がり、将来的にあなたの経済力向上に繋げることができるのは、引っ越しをする最大のメリットだと言えます。では、反対に引っ越しを繰り返すことによって、あなたにどのようなデメリットを及ぼすのでしょうか?主なデメリットは以下の3点です。

4-3.新居探しや契約などの手間がかかる

引っ越しをするにはまず、引っ越し先となる新居を探す必要があります。希望する家賃や場所、間取りなどの条件に合う家を探すには時間と手間が必要です。もちろん、新居探しは楽しいものであるのは間違いありません。しかし、不動産屋に何度も足を運び、アパートやマンションに内見に行くのは時間や労力がかかる上、苦痛に感じることもあると思います。更に、「契約時の手続きで必要な書類の手配」や「契約書の取り交わし」などの手間も必要になるため、スケジュールの調整などあなたにとって負担が大きくなります。

4-4.人間関係を一から構築する

知らない土地で安心して暮らすには、地域や近隣の方との人間関係の構築は絶対に必要不可欠です。一人暮らしの人にとって、「近所との人間関係は無くても良い」と思う人も多いかもしれません。しかし、一人暮らしだからこそ、近隣との関係の構築はとても重要と思ってます。親密までは不要ですが、知っているや挨拶できるレベルであった方がいいと思います。

例えば、自宅にいる際に緊急時や災害などによる被害に遭った場合、頼る相手として思い浮かべるのは両親や友人だと思います。しかし、実家や友人宅が近くにない場合、あなたの元へすぐに駆けつけることができません。その際に、頼りになるのは、近所の人間関係です。他にも、鍵を無くしてしまった、病気で起き上がれないほど熱が出ているケースなど困るケースはたくさんあります・・・。

このように、近隣の方との人間関係の構築ができていれば、食糧や避難、救助など、必要に応じてあなたの助けになってくれるはずです。そして、このような助け合える関係を築くには、当然時間が必要になります。長い期間同じ土地・建物で暮らせば、自然とお隣さんや地域の方々との人間関係が出来てくると思います。例えば、私の友人は以前、近所の飲み屋によく来る人と友達になり、助けてもらったことがあると言っていました。このように、特に深い関わりを持たなくても、頻繁に顔を合わせ、挨拶をするだけで地域の人との関係を築いていくことができます。

しかし、短期間の内に引っ越しを繰り返せば、人間関係が途切れます。知らない土地で、また一から構築しなくてはなりません。このような関係をすぐに築くことは難しく、相応の時間が必要になるはずです。いくら、SNSで繋がっていて相談できる相手でも、最後に助けてくれるのは近くの知人になります。ですから、あなたが築いてきた近所の人間関係は大事にしてください。

4-5.生活が苦しくなり、軌道に乗るまで時間がかかる

何度も言いますが、引越しをするにはまとまったお金が必要になります。貯金から捻出したとしても、一度に高額なお金を支払えば、元の貯金額に戻すのは時間がかかります。また、新居での新生活スタート直後は生活用品などを追加購入したり、前の家の家賃や原状回復工事の支払い請求があるため、1ヶ月の収入だけで補うことは難しいと思います。不足分を貯金から捻出する方法もありますが、さらに貯金が減っていってしまいます。そのため、しばらくは生活水準を下げ、生活基盤を作るまで貯金を切り崩さなければならないことを覚えておいてください。

5.オンライン活性化により、引っ越し貧乏になる人が増加?

何度も言いますが、部屋探しはオンラインの活性化により、条件を選択すれば対象となる賃貸マンションを簡単に見つけられるようになりました。そして、この便利さにより、オンラインを使った引っ越しをする人も増えてきました。しかし、私はこのことを非常に危惧しています。実際に、引っ越し貧乏になる人が増え、同じような相談や問い合わせがきているからです。具体的には、初期費用や一時金を支払うことが出来ない人が増えている感じがします。

確かに、オンラインを利用すれば、内見に行く手間や交通費などを節約することができ、引っ越しに対するストレスも軽減されます。ですから、オンラインで部屋探しをする人が増えているのも無理はありません。しかし、オンライン上の情報だけで、自宅を決めてしまうのはとても危険です。先ほどから述べている安易な引っ越しに繋がる可能性があります。

5-1.なぜ、安易な引っ越しに繋がるのでしょうか?

それは、オンラインでの部屋探しの欠点にあります。まず、ネットに掲載されている部屋の写真だけでは、どのような部屋なのか、汚れや匂いはあるのか、近隣住民はどのような人がいるのかなど全てを把握することができません。更に、不動産業者の担当者とのやり取りもネットを通じて行うため、密なやりとりが出来ず、必要最低限の情報しかもらえないことも少なくないのです。

それにより、いざ新居に住んだ時に不満を感じやすく、トラブルの基になってしまいます。このように契約した人の中には「思っていた部屋と違う」、「近隣の人と合わない」といった不満を感じたため、再度引越しをした人は少なくありません。実際に、弊社の失敗例データの分析では、遠方からの引っ越しの方でネットでみつけ、見ずに引っ越した人が思ったより、部屋が狭かった、ポストが酷かった、収納が狭すぎた、周りにコンビニやスーパー等、何もなかった等思っていたのと違ったという人が多いです。

5-2.あなた自身の目で確かめてから慎重に決める

ですから、個人的なおすすめは基本に戻り、オンラインだけで部屋を決めずにあなた自身の目で確かめてから慎重に決める事をオススメします。オンラインでの確認は候補の部屋を絞るのには有効ですが、それだけで決定してしまうのは非常に危険です。部屋内だけでなく、建物全体、そして、最寄駅やその周辺はしっかりグーグルマップや実際に確認した方が失敗しないと思います。

ちなみに、遠方からわざわざ見に行く時間やお金と再度引っ越しをするお金を単純に比べると、引っ越しに掛かる代金の方が圧倒的に大きいです。そのため、どれが自分にあっているのか、十分に比較をして契約することをオススメします。契約後、聞いてない、知らなかった。だから、告知義務違反で次の引っ越し先の費用として、損害を賠償してほしいというのは立証できずに泣き寝入りするケースが多いことを覚えておいてください。

6.引っ越し貧乏にならないために必要な対策

ここまでの説明でなぜ引っ越し貧乏になってしまうのか、ご理解いただけたかと思います。本来であれば、引っ越しは心機一転や時間の効率化など、自身にもたらすメリットは大きいはずです。しかし、引っ越しを何度も繰り返せば、メリットよりデメリットの比率の方が大きくなってしまいます。誰しも、そのような状況は望んでいないはずです。せっかくの引越しが失敗で終わるのは、避けたいと思うのが普通だと思います。

では、引っ越し貧乏にならないためには、どのような対策をすれば良いのでしょうか?ここでは、引っ越しを検討しているあなたが失敗しないように、必要な対策方法を詳しく説明していきます。最後まで読んで、新居選びの際にお役立てください。

6-1.引っ越し後の生活資金に余裕があるか、事前に算出する

まず、引っ越し後の生活資金に余裕があるのか、明確にする必要があります。引っ越しはあくまで、きっかけに過ぎません。メインとなるのは、新居での生活です。引っ越し後の新生活を今より円滑にするための引っ越しなので引っ越し費用がきっかけで生活が苦しくなる状況にしてはいけません。ただ、急な転勤などによる引っ越しであれば、生活資金に余裕がなくても引っ越しをせざるを得ないと思います。しかし、そうでないのなら、経済的に余裕を持てるまで控えるべきです。

その為、引っ越しを検討する前に、今現在のあなた自身の収入や貯金額、支出などを明確に書き出してみてください。最低でも収入とは別に半年分の生活費を確保できていることが理想です。また、引っ越し後から半年以内に「どのようなイベント」や「支出の予定」があるのかを確認する必要もあります。この事を見落としたことにより、資金の計画に入っておらず、生活が苦しくなるケースは珍しくありません。

このような事を避ける為にも、資金とライフプランやライフスタイルを全て書き出し、生活費や支払いの資金に余裕があることを確認してから引っ越しを検討してみてください。

6-2.その引っ越しが本当に必要なのか見極める

そもそも、その引っ越しは本当に必要なのでしょうか?「今より広い部屋に住みたい」、「とりあえず、心機一転したいから引越ししようかな」という軽い気持ちで引っ越しをするのであれば、正直やめた方が良いです。どちらの理由を見ても、引っ越す理由としては間違っていませんし、個人的にも仕事になるので有難い話です。

しかし、ここまでの説明で述べたように、資金に余裕が持てるか、人間関係を一から構築できるかなど、細かいところまで考慮して決断して欲しく思います。それが出来ていないと、将来的に生活が苦しくなる可能性がとても高く、不幸になるための引っ越しを手伝いなってしまうからです。それを分かっていて、報酬を貰うのは本当に心苦しいものになります。

また、更新時期を理由に引越しを検討されることもとても多いです。更新料を払いたくない気持ちは分かります。しかし、更新料と引っ越し費用どちらが高いか比べたことはありますか?これまでの説明で分かると思いますが、引っ越し費用と比較すると、更新料の方が断然安く済みます。以下に、更新時に必要となる費用と家賃7万円の賃貸を更新した場合にかかる費用の平均金額をまとめました。更新料は、大体家賃の1ヶ月〜2ヶ月分が相場になります。ここでは、更新料1ヶ月分として計算していきます。

・更新料 70,000円(大抵、2年おきにあります。)

・事務手数料 10,000円(稀にあります。書類をよく見て下さい。)

・保証会社更新料 10,000円(一年おきとかにあります。)

・火災保険料 20,000〜25,000円(大抵、2年おきにあります。)

総合計 約115,000円前後

一方、家賃7万円の新居を契約した場合にかかる費用は約40万前後必要になります。更新料を支払った場合と比較すると、上記の表をみても分かるように更新した方が断然安く済むのです。では、入居から2年に1度引っ越しをする場合と、1回更新をして4年後に引越しをした場合、どちらが安いのでしょうか?まずは、下記のグラフをご覧ください。先ほどと同様に、家賃7万円の新居に引っ越し、初期費用や引っ越し代などを含めた金額で計算してみました。更新料は上記で説明した金額を基に算出しています。

1度の引っ越しでかかる費用は約50万円。2年に1度引っ越しをした場合、約100万のお金が必要となります。対して、1度更新料(約115,000円)を払い、4年後に引っ越しした場合、引っ越し費用に50万かかっても、約615,000円で済みます。同様の家賃の金額や引っ越し経費など同じ条件なのに、「引っ越し回数」が違うだけで約485,000円も差があるのをお分かり頂けたかと思います・・・、48万は大金です。ヨーロッパなど海外旅行に2度、3度といける金額です。ほとんどの人は気軽に払える金額ではありません。このように、何度も引っ越しを繰り返せば、無駄なお金を払い続けることになるのです。

このことから、特に急な引っ越しが必要となる理由がなければ、引っ越したい気持ちを抑えて、お金を貯める期間にあてることが賢明なことが分かります。そうすれば、次の引っ越しを検討した時に不安や心配を抱えることなく、満足の行く引っ越しができるはずです。あなたの将来に関連する大事なことなので何度も言いますが、無理な・安易な引っ越しは危険です。引っ越しをしなければならない明確な理由がない限り、お金に余裕がない内は引越しを控えることをオススメします。本当はしてほしいですが、グッと我慢しています・・・。

6-3.新居選びは慎重に時間をかけて探す

既述の事を踏まえ、気に入った部屋を見つけたら、今すぐに契約して引っ越ししたいと思う気持ちは分かります。しかし、勢いで契約してはいけません。一度気に入った部屋を見つけると、内装や場所など全てが魅力的に感じるかと思います。しかし、果たして実際に住んだ時、本当に気持ちよく自宅で過ごすことができるのでしょうか?

例えば、日当たりが良い部屋だと言われ、内見した時には日が当たっていた。でも、「いざ住んでみると日が当たる時間が短い・・・」といったケースもあり得ます。他にも、同じアパートの住民に問題がある人がいて、騒音やクレーム、事故物件だった・・・等の被害に遭うケースも少なくありません。実際に、私たちの元へ依頼にくる方の多くは、この記事で紹介したような悩みを抱えて困っている方が多くいらっしゃいました。

どれも一度の内見では見つけることが難しい問題です。そのため、理想を言えば、気に入った部屋を見つけた場合、手間を惜しまずに時間をズラして何度も部屋や近隣周辺に足を運んでみてください。時間帯によって、環境が異なるので見え方が変わり、実際に住んだ時のイメージが湧きやすいです。不動産屋さんの営業の中には早く契約をして欲しいので「他にも検討している人がいる」など、あなたを焦らせる発言をしてくる担当も存在します。だからと言って、焦って契約をする必要は全くありません。

もし万が一、あなたが検討している部屋が別の人に契約されてしまった場合、縁がなかったと諦めましょう。時間をかけて慎重に部屋を探した方が、必ずあなたが満足できる部屋を見つけられ、貯金も出来、人生も楽しめるはずです。あなた自身で慎重に検討し、部屋探しをすることも大切ですが、同じ考えを持ちサポートしてくれる不動産屋を選ぶことも非常に重要になります。

あなたの事を考えずに自分たちの利益だけを優先する不動産屋は、あなたにとって良い影響を与えません。いかに、あなたの新居生活をより豊かにできるかを考え、真摯に対応してくれる不動産屋なのかを重視して業者を選ぶようにしてください。もし、担当の方から、「私たちしかこの部屋を扱っていません」、「今しかこの部屋はありません」と言われ、せかされたら、適当な理由を付けて、断った方がいいと思います。既述の通り、人の出入りは2年無いレベルまで短縮されているので、次々に新しい部屋は出てきます。

どれだけ時間がかかってもあなたの現状や将来を見据えて、長期的に満足し続けることができる部屋探しが絶対的に必要不可欠だと私たちは考えています。お客さまの声や私たちの経験を踏まえても、「目先だけの新居選び」と「将来まで見据えた部屋選び」では、長期的に見た満足度が雲泥の差です。このことを忘れずに、お部屋を探して下さい。

>>多くの人が引っ越し先を選ぶときに条件に上げる日当たりに関して、『一級建築士に聞いた賃貸マンションの内見時に確認したい、日当たりの有無やその大切さ』についてはこちらを見てみて下さい。主なポイントとしては、以下の通りです。

  • 3種類の日当たりとは?
  • ライフスタイルを考え、日当たりを選ぶ
  • 直射日光のメリットやデメリット

6-4.資金関連こそ、ファイナンシャルプランナーを上手に使おう!

ここまで読んでくださったあなたは、資金やライフプランを踏まえて引っ越しを検討する重要性をご理解いただけたかと思います。しかし、あなた自身の資金計画やライフプランの全てを考慮して引っ越しを行うのは、とても複雑で簡単ではありません。計画を見誤ると最悪の場合、その引越しが失敗になってしまうリスクも高くなります。そうならないために、引っ越しを検討した際に、ファイナンシャルプランナーに相談することをオススメします。「なぜ、ファイナンシャルプランナーに相談する必要があるのか?」と疑問に思うかと思います。

色々と言われることが多いですが、やっぱりファイナンシャルプランナーはお金に関する勉強や実務を経験したプロです。その為、あなたの資産・貯金や収入、負債の有無などの情報を基に、あなたに適切なライフプランや資金計画を提供するのが主な業務になります。そのため、引っ越しをするにあたり、あなたの収入に適している家賃の相場や引越し後の生活資金を明確に算出して教えてくれます。相談することによって、あなたに合わせた綿密な資金計画を基に、新居選びや引っ越し費用を捻出できるので、引っ越し貧乏になるリスクを軽減することができるはずです。

正直、ここまでの説明通りに全て一人で考えるのは難しく感じましたよね・・・。以前、この記事で説明した通りに周りに勧めましたが、難しく感じ、断念してしまったことがありました。だからこそ、頼りになるのがファイナンシャルプランナーだと思います。普通に考えれば、見落としがちな細かいところまで考慮し、何年も先まで見据えた計画を立ててくれます。お金のプロが、あなたの状況に基づいて立てたプランは、誰が作るよりも信用性が高いことは間違いありません。誰しも、お金に困った生活を送りたくないと思うのが普通です。そのリスクをファイナンシャルプランナーが軽減してくれるなら、どんどん利用していく方が将来的にいいのではと考えています。

7.まとめ:その引っ越し本当に必要?不安ならFPに相談!

冒頭にも述べましたが、大前研一さんの言う3条件の一つである住む場所を変え、『人生を変えるきっかけになりうる引っ越しは、経済面や精神面にも大切なイベント』です。しかし、最近、急速なオンライン化により、気軽に引っ越しをしてしまい、引っ越し貧乏になってしまう人が実感として、増えています。

10-1.今よりも良い条件の部屋を見たら引っ越ししたいと思う気持ちも

もちろん、スマホで簡単に探せ、今よりも良い条件の部屋を見たら引っ越ししたいと思う気持ちもわかります。だからと言って、無闇に引っ越しを繰り返すことは、これまで不動産屋の仕事を行い、300人近い人の部屋探しをサポートしてきた感覚から、あなたの人生に悪影響を与えると思っています。その為、この記事では、ファイナンシャルプランナーの馬場と協力して、引っ越し貧乏の危険性について警鐘を鳴らしました。

実際、引っ越し貧乏になってしまうと、軌道に乗るまで時間がかかり、精神的にも苦しい状況になってしまいます。そうならないためには、本当にその引っ越しが自分に必要なのか?、引っ越し費用やその後の生活資金に余裕があるのか?、そして、明確な資金計画が重要です。ただ、それを自分で完璧にするのはとても難しいと思います。無理に一人で悩まずに、不動産会社の担当を含め、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに相談することをオススメします。

10-2.近くのファイナンシャルプランナーをもっと使い倒してください

しかし、普段ファイナンシャルプランナーに触れる機会がない方にとって、相談に行くのは敷居が高く感じるかと思います。では、ファイナンシャルプランナーの資格や知識を保有している不動産屋だとどうでしょう?

ただ単に、希望した条件の部屋探しをするだけでなく、あなたの資産や収入状況も踏まえた部屋探しをしてくれることは、とてもメリットが高く相談しやすいはずです。実際に、私たちと共に部屋探しを行った皆さまからは『相談しやすく、将来を見据えた部屋探しができた。』、『今の部屋に満足している。』との声を数多くいただいています。お近くのファイナンシャルプランナーをうまく使い、適度な頻度で引っ越すことにより、あなたの人生はより豊かな物にしてください。もちろん、私たちが勧める過去の失敗談や体験談をたくさん知っておくといざ似たような場面に出くわした時に回避できるので一度読んでみて下さい。

10-3.色んな業者を横断的に使い、安心して引っ越して下さい。

最後に、ファイナンシャルプランナーの話からは離れますが、不動産業者のウソではありませんが、報告しなかった告知義務違反について事件・事故物件以外にもあります。例えば、入居直後に気づいた隣人トラブルが告知義務違反になるかどうか、また、騒音トラブルが告知義務違反になるのか、そして、オンライン内見で引っ越しを決めた場合の告知義務について、弁護士に確認しています。この手のトラブルはルールが変わった時や繁忙期などの忙しい時期によく起きています。例えば、洪水や大雨発生時のハザードマップを用いた説明に関しても2020年8月末から義務化されています。この辺りも今後事件発生時には問題になるかもしれません。念のため、契約前にご自身でキチンと確認しておいてください。

なお、4,000件を超える部屋探し・引っ越しの失敗例の中には、事故物件の取り扱い等をあいまいなまま契約してしまう不動産会社の話もいくつもありました。 そのため、貸す側も借りる側も事故物件に関するキチンとした知識を持たないまま契約してしまい、あなたが後悔することがないよう、正しい知識を持った不動産会社で、マンションなどの契約を行うことを私は強くお勧めしています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しがもっと効率的になるように参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、担当者に色々な確認をお願いする方が簡単に効率的になると思います。もし、動いてくれない、連絡くれない又は遅い担当なら、他の不動産屋に行った方がいいと思います。星の数ほど、不動産屋はありますから…。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合にはメール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの診断をやってもらった人のインタビューがあります。もし、変なところで失敗したくない方は読んでみて下さい。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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