B.豆知識(相場、法律)

入らない家具のムダな買い替えを防ぐ、内見時にアプリで採寸したい6カ所

こんにちは、宅地建物取引士の大和田です。

採寸とは長さを測る事で、ここでは『新しくお部屋に入居するに当たり、今お手持ちのベッドや棚等の大きな家具がキチンと入るのか、確認する作業』を言います。この部屋と家具のサイズ感がうまく合わないと、今まで使っていた家具を捨て、新しいものを購入することにもなりかねません。まるで男女関係のようです・・・。

引っ越し時に発生するムダを無くすため、契約前の内見では今回指摘する場所を必ず採寸するようにして下さい。

採寸に使えるアプリを以前紹介した記事はこちらにまとめたります。寸法の大切さがわかった後に読んでみて下さい。スマホにアプリをインストールすることでメジャーを持って行く必要がうすれ、内見時の荷物も少なくなります。

1.なぜ室内の採寸をするのか?

採寸をする1番大きな理由は、引っ越し時に搬入する家具や家電がお部屋に設置できるか、そして、室内に入れることが出来るのかを確かめることです。よくあるのが採寸をせずにお部屋を契約してしまい、当日の引越しでお手持ちのソファーが玄関口を通れないことです・・・。また、洗濯機がお部屋の洗濯パンに合わず、設置できないということもよくあります。

引っ越しの度に家具や家電を買い換えるのはお金が掛かり過ぎます。

ちょっとおしゃれな海外製家電なら2万円から3万円程度と安く購入できますが、国内製の家電になると5万円近く掛かるものもあります。ただでさえ、引越しで多くのコストがかかっているため、これ以上掛けないため、内見時に室内各所の採寸を慎重に行ってください。

2.部屋の採寸で準備しておくべきこと

さて、採寸の目的は家具家電をよどみなく設置することと説明をしました。内見で家具を置く場所を採寸する前に、引越しで持ち込む家具の大きさを測って下さい。特に、以下の大きな家具や家電は部屋に入らないを防ぐため、注意して測ってください。

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • ソファー
  • ベッド
  • カーテン
  • ガステーブル
  • テーブル
  • パソコンデスク
  • 食器棚

購入すると、どれも安いものではないのでしっかりと測って、内見に備えて下さい。もし、これから買おうとしている家具や家電などもあるようなら、その寸法もメモっておくと良いと思います。

3.最低限採寸すべき5つのポイント

今ある家具や家電の採寸が終わったら、ようやく内見です。内見では引越しで家具家電をスルッと設置できるように、以下の場所を採寸しておいて下さい。

  • エレベーター・玄関・通路
  • 洗濯機置き場・冷蔵庫置き場
  • 幅木(はばき)
  • ガス台
  • 押し入れやクローゼットの開口部分と奥行き
  • カーテンのサイズ

ここから、それぞれなぜ採寸するべきなのかをご説明します。

3-1.採寸ポイント(1)エレベーター・玄関・通路

エレベーターや玄関、通路は大型家具家電の最初の搬入通路でもあります。 ここでつっかえると設置する以前に搬入を諦めなければなりません。 搬入口の縦横高さが家具家電より長いことを必ずチェックしましょう。

搬入口の縦横高さが家具家電より長いことを必ずチェックしましょう。特にエレベーターで作業が中断になって階段からの搬入を必要をされる場合は、別途費用を請求されての搬入になるか、もしくは最悪の場合、搬入ができないと判断されてキャンセル扱いになることもあります。室内の引き戸と違い、玄関ドアは簡単に取り外しが難しいため、内覧時、購入時にはしっかりと採寸をすることをオススメします。

3-2.採寸ポイント(2)洗濯機置き場・冷蔵庫置き場

設置されている防水パンに洗濯機がフィットするのかをチェックしましょう。防水パンは替えがきき安いものですが、排水溝のサイズが洗濯機の排水ホースにフィットしない場合、洗濯機を買い換えなければなりません。また、冷蔵庫の設置場所にお手持ちの冷蔵庫がフィットするのかも合わせて、チェックしてください。

この写真のように、親切に冷蔵庫設置スペースを作ってある部屋など、冷蔵庫の幅次第で収まらない場合もあります。大抵、横幅50cm前後だと思いますが、念のため、お持ちの冷蔵庫を計り、現地で幅を計って、持ち込むのか、買い替えるのか決めた方が良いと思います。現地まで持っていって、ダメだっただと、費用も追加で掛かるのでショックが大きいです・・・。

キッチン部分冷蔵庫置き場に収納ができない場合、1Rだと居室部分に冷蔵庫を持ってくることになりますので、思った以上に部屋が狭くなってしまうというケースもあります。また、就寝時には寝室に冷蔵庫があることで、冷蔵庫の冷却音が耳障りになって眠れなくなってしまったというケースもあるようです。

最悪、居室に置けばいいか。と割り切る気持ちも大切ですが、デメリットも存在すること知っておくことが大切です。

3-3.採寸ポイント(3)窓

窓の大きさでカーテンが決まります。引越しでカーテンを買い換えるならチェックをする必要はありませんが、そのまま使い続けるのなら、内見前に窓の採寸を確認して下さい。カーテンは腰高窓や掃き出し窓によっても選び方が変わってくるのでサイズは把握が大切です。

カーテンを測るときのポイントで、よく間違われることが多いためお伝えしておきます。

カーテンのサイズを測るときには、左右の長さに関しては両端の動かないカーテンを引っ掛ける丸い部分同士の距離を測り、長さはカーテンを引っ掛ける部分の丸い部分から床までの高さを計測してください。

※引っ越し経験が3回以上の方でも『レールの高さから床までで計測してしまい、想像よりも長いカーテンを買ってしまった』という失敗が過去にありました。横の長さに関しては余らせればどうにかなるものの、カーテンの長さが思ったよりも短かったり長かったりするとどうすることもできないため注意が必要です。

3-4.採寸ポイント(4)幅木(はばき)

幅木は壁と床が接している部分についている小さなでっぱりです。小さな幅になるので滅多なことで邪魔にはなりませんが、家具の配置をしっかりイメージしているなら意外に邪魔になることがあります。家によって幅木の幅が違うのでこの部分はキチンとチェックして下さい。

でっぱりのせいで家具が上手く入らないのは悲しいもんです。また、他の出っ張り部分でいうと、梁や壁の凹凸にも注意してチェックしておいてください。これはよく食器棚を置くときに干渉することが多く、2~3センチほどの出っ張りのために食器棚を通常よりも前に出す必要があったり、買い直しを検討する必要が出てきます。

部屋の凹凸は細かいところまでチェックすることを忘れないように採寸をしてください。

3-5.採寸ポイント(5)ガス台

お部屋に元々IHやガステーブルが備わっているのなら、このポイントは読む必要がありません。ガス台はガステーブルを置く場所でこの場所が短いとガステーブルが置けないことがあります。案外気づきにくいので、採寸を忘れやすいポイントですが、将来ムダに買い替えないためにもここの採寸はおこたらないようにしてください。

ちなみに、2口コンロ、3口コンロで幅が違いますし、都市ガスとプロパンガスの違いでもそもそもガス台を購入する必要まで出てきます。一般的に2口コンロの場合はキッチンのガス台は60センチの場合が多く、ピッタリと入ります。現地で見ると入るのかな?と小さく感じてしまいますので、計測しておくと便利です。

また、契約まで至れば、引っ越ししようとする物件はプロパンガスなのか、都市ガスなのかは分かりますが、実は内覧をしている時点で確認する方法がありますので、ご紹介しておきます。ガス警報機が設置されている場合、警報機の設置されている場所に注目してください。

キッチン台よりも上に設置してある場合・・・都市ガス

キッチン台よりも下に設置してある場合・・・プロパンガス

これが使用しているそれぞれのガスの質量が空気よりも多いか少ないかで決まっています。ですので、空気よりも軽い都市ガスは上に上がるため、上に設置してあり、空気より重いプロパンガスは下に設置してあるという具合です。ぜひ、次回の内覧時にはチェックして見てみると面白いですよ。

4.内見時に寸法してほしいポイントまとめ

引っ越し時に家具が上手く入らない、室内に家電が置けない不幸なことが起きないように、引っ越しの失敗談から内見をするに当たって採寸してほしいポイントをまとめました。

4-1.内見前に自宅で採寸しておくべきポイント

• 洗濯機

• 冷蔵庫

• ソファー

• ベッド

• カーテン

• ガステーブル

• テーブル

• パソコンデスク

• 食器棚

4-2.当日に内見したお部屋で採寸すべきポイント

• エレベーター・玄関・通路

• 洗濯機置き場・冷蔵庫置き場

• 窓

• 幅木(はばき)

• ガス台

• 押し入れやクローゼットの開口部分と奥行き

• カーテンの長さ

内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。

私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心にこれからも検証、提案していきます。

3-3.採寸ポイント(3)窓

窓の大きさでカーテンが決まります。引越しでカーテンを買い換えるならチェックをする必要はありませんが、そのまま使い続けるのなら、内見前に窓の採寸を確認して下さい。カーテンは腰高窓や掃き出し窓によっても選び方が変わってくるのでサイズは把握が大切です。

3-4.採寸ポイント(4)幅木(はばき)

幅木は壁と床が接している部分についている小さなでっぱりです。小さな幅になるので滅多なことで邪魔にはなりませんが、家具の配置をしっかりイメージしているなら意外に邪魔になることがあります。家によって幅木の幅が違うのでこの部分はキチンとチェックして下さい。でっぱりのせいで家具が上手く入らないのは悲しいもんです。

3-5.採寸ポイント(5)ガス台

お部屋に元々IHやガステーブルが備わっているのなら、このポイントは読む必要がありません。 ガス台はガステーブルを置く場所でこの場所が短いとガステーブルが置けないことがあります。案外気づきにくいので、採寸を忘れやすいポイントですが、買い替えないためにもここの採寸はおこたらないようにしてください。

4.内見時に寸法してほしいポイントまとめ

引っ越し時に家具が上手く入らない、室内に家電が置けない不幸なことが起きないように、引っ越しの失敗談から内見をするに当たって採寸してほしいポイントをまとめました。

4-1.内見前に自宅で採寸しておくべきポイント

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • ソファー
  • ベッド
  • カーテン
  • ガステーブル

4-2.当日に内見したお部屋で採寸すべきポイント

  • エレベーター・玄関・通路
  • 洗濯機置き場・冷蔵庫置き場
  • 幅木(はばき)
  • ガス台

内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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