内見でどのような物や場所をメジャーで測れば良いのか具体的にご紹介していきます
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2019年9月29日失敗談や口コミから分かった内見でメジャーで測って欲しいポイント4つ
こんにちは、宅地建物取引士の相樂です。
お部屋の内見に行くなら、不動産会社によってはスリッパなどを持参する必要があり、その持参する物の1つにメジャーがあります。最近はスマホのアプリで測れたりします。メジャーアプリをまとめた記事はこちらです。現場でアプリをインストールできるので参考にしてください。
しかし、内見の経験があまりなかったりすると「そもそも、メジャーで何を測ればいいのか?」となってしまうことも多いと思います。内見自体、何を見るべきか分からない人が多いのは当たり前だと思います。数年に一度、経験する程度の物をキチンと把握するために時間を使っても仕方ないと思うので・・・。
ここでは、内見でどのような物や場所をメジャーで測れば良いのか具体的にご紹介していきます。本当は担当がポイントを教えてくれれば、早いんですが、分かってない担当が本当に多いので、ある程度、自衛のために以下、読んでみて下さい。他にも、不動産会社によってはメジャーを貸してもらえることもあるので、もし、ない場合は事前に問い合わせをしてみましょう。
1.なぜメジャーを使うのか
内見でメジャーを使う理由はただ1つです。それは事前に持っている家具・家電やこれから購入する家具・家電を新居に取り付けたり、搬入するためです。
転居の場合、既に持っている家具・家電を移動させることになるので、よりメジャーの必要性が高まります。もしメジャーを持っておらず、不動産屋も貸してくれない場合は、100均で買えるメジャーで充分なので、手間やお金を惜しまずに必ず準備するようにしましょう。
最近では、スマホアプリでメジャー機能を持っている物もあるので、そういったアプリを頼っても良いと思います。メジャー機能の高いスマホアプリに関してはこちらのページにまとめています。
2.内見でここだけは長さをチェック
それでは内見で「ここだけは長さをチェックした方がいい」ポイントをご紹介していきます。あえてメジャーの使い方はご紹介しませんが、使用するメジャーはステンレス製の直定規を想定しています。 巻尺でも問題ないのでそれぞれに応じた使い方で長さを測ってください。
2-1.窓(カーテンレール)
窓には種類がいくつかあり、代表的な窓では掃き出し窓や腰高窓といった窓があります。 掃き出し窓は天井から床まである大きな窓で、腰高窓は高い位置にある小さな窓を言います。
それぞれの窓にはカーテンレールがついていて、両端にある固定ランナーの長さを測っておいてください。 その測った幅から+5%の長さがカーテンサイズを選ぶ基準になります。
一方で、高さは固定ランナーから下の窓枠まで測ってください。 カーテンサイズは窓枠から+15%程度長いものを選ぶとジャストサイズを選ぶことができます。
2-2.玄関
玄関は搬入口になります。高さと幅をチェックしておきましょう。 ここが極端に狭かったりすると、手持ちの家具家電がお部屋の中に入らないこともあります。 少数ですが、「ドアノブが引っかかって入らない」ということもあるので、ドアノブの出っ張りも含めて開口部を測ると間違いないでしょう。
もちろん、間取りによっては廊下部分が妙に長い物もあります。その場合、天井高と横幅をキチンと押さえておくといいと思います。以前、ソファーが縦にしても、横にしても入らず、断念した部屋があります。結局、買い替えることになったのですが、本人はムダなことしたと嘆いていました。
2-3.家具・家電
大型家具と言えば、ソファーやベッド、また大型家電といえば冷蔵庫や洗濯機があります。 洗濯機については置く場所が決まっているため、設置されている防水パンの上に置けるのかどうかチェックをしてください。冷蔵庫については、キッチンの横で扉が90度開く位置に設置することが大切になります。一人暮らしの場合、冷蔵庫の横幅は50センチ前後だと思うので、その辺りも意識して、進めて下さい。
大切な内見では、それぞれの家具家電をどこに置くのか想像を働かせた上で「ここだ」と思った場所の高さや幅を測りましょう。各部屋を区切るドアがあるなら、その部分も忘れずに測るようにしておきましょう。
2-4.ガステーブル
今までにご紹介した家具や家電、窓はメジャーで測る場所として代表的な箇所です。しかし、ガステーブルのような小さなものは意外と抜けがちになります。ガステーブルは約60cmの標準タイプと、 約56cmの2つのタイプに分かれるため、 置き場所は横幅が60cmあるかどうかをチェックしておきましょう。うまく入らない場合、これも買い替えることになると、2、3万円ですが心が折れます。
3.写真を撮っておくのもベター
内見は気になるお部屋があれば、あるだけ時間がかかります。そのため、様々なお部屋のイメージが混ざり合い、長さを測ってもいまいちイメージがつかめません。
そこで、スマホを利用して写真を撮ってみてはいかがでしょうか?メモした数字とスマホの写真を比べれば、数字だけよりもイメージがつきやすくなります。アプリによっては、撮った写真に数字を書き込めるものもあるので無料ですし、存分に利用してください。
少しでも賢く内見を処理しておいた方が後々楽になります。出来る担当なら、案内した部屋の写真やデータは比較しやすい様に共有してくれると思います。案内して、ボーっとしているような担当なら、チェンジでいいと思います。不動産もサービスや思いやりが大切な時代です。
4.内見時にメジャーで計測してほしい場所、まとめ
わざわざ時間を割いて、現地に行き、お部屋の内見をする時に、ただボーっと見てても肝心なことを忘れてしまう可能性高いです。再度、見に行くなんてことも稀にあります。
個人的には、担当があなたより率先して、写真撮影や計測をしてほしい所ですが、ほとんどの担当は何もせず、電話か、メール対応していると思います。その為、内見の時間を有効にするため、今回ご説明したポイントをメジャーで計測してほしいです。
- 窓(カーテンレール)
- 玄関
- 家具・家電
- ガステーブル
内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
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国立大学卒業後、外資系証券と日系総合不動産会社を経て、独立。2013年より、個人顧客との折衝を中心に賃貸・売買仲介やその管理を開始。
自身も8回の引っ越しを経験し、部屋探しの難しさを痛感。現在は、『取引の安心を失敗で』をモットーに、日々不動産取引のデータ分析を基にサービスを行っている。サービス開始以来、これまで300室の部屋探しをサポート。
保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士
相樂 喜一郎
株式会社リビングイン 代表取締役
馬場 紘司 株式会社リビングイン 共同代表
早稲田大学卒業後、部品商社を経て、2011年より東京の西、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、同代表の相樂と共に不動産の売買・賃貸仲介を始め、現在に至る。2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。
保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー他
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