こんにちは、部屋探しの不安ゼロを目指す、株式会社リビングインの不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。
突然ですが、内見はオンラインで十分と思っていませんか?
「内見なんて別にしなくてもいいじゃん。間取り図見て、ホームページ見たら完璧でしょ」
「なんでわざわざ内見なんてするのか、理解できない。オンラインで十分」
そう考えているけど、「みんな内見に行くのはなんでだろ?」と疑問に思われていないでしょうか?
大手サイトのスーモが2016年に一人暮らしをはじめた300人に行ったアンケートでは、5人に1人がキッチンの狭さを、そして、3人に1人が隣人や周囲の音に悩まされていました。
その為、正しい内見は大切だと思います。このページでは、内見しなかった女性の失敗談を例に内見で見るポイントを説明していきます。2分あれば読めると思うので、これから内見の方など読んでください。
正直、一人暮らしをはじめるための部屋探し、物件の内見は何を見るかよく分からないし、寒いし、正直面倒くさいと思います。でも、内見をしておくだけで、将来40万円の初期費用を無駄にしないと思えば、やっぱり、内見に行こうかという気になると思います。
1.内見をせず、お部屋を決めた女性の失敗談
遠方からの引っ越しやお仕事などで内見する時間のないくらい忙しいなら、内見をしないのもありだと思います。最悪、オンラインやホームページの写真で出来てしまいます。ただ、このような対処はあくまで特例です。これまで引っ越しの失敗談や口コミを見てきた感じでは、基本的に引越しで後悔したくないなら現地・内見は必要不可欠だと思います。
内見するお部屋はホームページにお部屋のイメージが掲載されていますし、住所もあるので周辺施設をマップアプリでチェックできます。「だから問題ない!」とそのお客さまも考え、内見せずにお部屋の契約をしました。しかし、契約後、実際にお部屋に入ったら写真とイメージが違うし、共用部分も汚れていて建物の雰囲気が悪く、とても女性の1人暮らしに向いているマンションではありませんでした・・・。
結局、この女性は契約したものの、二か月後に契約を解約。 仲介手数料と礼金、そして短期解約金である家賃1ヶ月分を差し引かれ、初期費用40万円を見事に取られてしまいました。この方は、弊社に相談に来られたお客様で、この二か月間の間にお部屋を紹介させて頂き、今度は全ての部屋を内見し、申し込み・契約して頂きました。「加工写真やサイトに完全に騙された・・・」としきりに言っていました。
このように、実際に現地を内見しないと見えないポイントや雰囲気は結構あります。ついでに、室内の匂いやカビ等もあります。なお、不動産会社によっては、内見をせずに契約するのを断っているところもあります。それぐらい内見なしでの申し込みや契約はトラブルが多くなるの裏返しにもとれます。
2.失敗を通し、内見の意義を理解
上記の例のように内見を行うことでホームページの掲載イメージからは見えないものが見えてきました。また、実家からではなく、転居を伴う場合は既存の家具・家電が設置できないこともあります。家具が入らない失敗についてはこちらのページにまとめました。
お部屋の内見とはネットからでは見えない情報を手に入れるチャンスでもあります。セキュリティーや治安など、特に女性は男性よりも目に見えない情報が必要です。おおげさに伝えますが、内見はあなたの命を守るためにもつながる行動です。内見の時間を惜しむことは命を危険にさらすことと同じなので、どれだけ面倒で時間がなくても、現地の内見をせず、申し込みをしようとは思わないで下さい。
3.内見で失敗しないための方法はコレ
ここまでで、内見の大切さは充分わかっていただけたと思います。次に、内見で失敗しないための方法ですが、抜粋して伝えると以下の2つをチェックして下さい。
・周辺施設やマンションのセキュリティー
・運び込む家具家電の寸法
しかし、弊社ではとにかく一度お部屋を見ることをオススメしています。実際に行ってみると、サイトだけでは見えない情報がたくさん手に入る入ります。
3-1.命を守ため周辺施設やマンションのセキュリティー
夜に出歩くのは、通勤帰りがもっとも多いのではないでしょうか?マップだけではチェックしづらい部分である通勤経路が街灯やお店で明るいかを把握して下さい。冬なら夕方から夜にかけて、内見に訪れるのも効果的です。稀に、東京ですら、真っ暗という住宅街もあります。
特に、マンションではオートロックが機能しているのか、付近の清掃が行き届いてるのかを確認して下さい。もちろん、モニターが付いているかも。共用部分の乱れはマンションの乱れ。きちんと管理されているのかをしっかり把握してください。
3-2.無駄な初期コストをかけない、運び込む家具・家電の設置場所
引越しには前払い家賃や仲介手数料を含め、初期費用だけでも莫大なコストがかかります。少しでも負担を減らすために既存の家具・家電は新しいお部屋に設置できるように部屋を選んでください。
その為、内見前に持ち込む予定の家具や家電の寸法を測り、内見ではそれが室内に設置できるのかどうかをメジャーで測ります。寸法のチェックは内見をしないと絶対にできないことなので内見をするなら必ず測っておきましょう。決して、不動産屋だけを信用してはダメです。両方確認する方が効果的です。
4.もし内見せず、お部屋を決めたいなら
遠方の方や本当に忙しく時間がないなら、内見が困難なこともあります。もし内見せずにお部屋を決めるのなら、最低限Google マップのストリートビュー機能を利用し、通勤経路やマンションの出入り口だけは確認して下さい。お部屋の中がイメージと違う程度の話なら、命までは取られません。
しかし、セキュリティーについては妥協してはいけない部分だと思います。内見担当者と相談しながら、治安やそのマンションに住まわれている方の情報を聞き、注意しながらお部屋や物件を決めて下さい。オートロックやインターフォンが充実していないマンションだと、新聞や宗教など色々な勧誘が勝手に来ます。面倒だし、何が起こるか分からないので、個人的にはモニター付きかつ、防犯カメラ付きのマンションを選ぶことをお勧めしています。
また、最近では担当者が現地に行って、動画やVRでお客様の代わりに内見を行う『内見代行』を行なっている不動産会社もあります。その場で「お風呂の排水周りを映してください」「匂いはありますか?」「騒音はありませんか?」など確認してもらえるので何もなしで申し込みを入れるより、精度が高くなります。遠方への引越しや多忙などの事情がある方はそうしたサービスを使うのもありです。なお、当社でもオンライン内見代行を行なっていますので、気になる場合はお問い合わせください。オンライン内見に関するメリット・デメリットはこちらのページにまとめました。
5.内見せずに決め、失敗した教訓まとめ
ここでは、内見を全く行わず、ホームページと写真だけで決め、後悔した女性の話を基に現地内見の大切さを解説しました。オンライン化により、お部屋の内見をしづらくなっていますが、弊社では極力現地を訪れ、雰囲気や建物の状態を確認し、お部屋の申込をすることをお勧めしています。以下、内見をせずにお部屋を契約した女性の失敗談から学んだことです。
・掲載写真とイメージが違い、共用部分も汚れていた
・短期解約ペナルティで解約家賃1ヶ月分の解約料がかかった
5-1.内見をしないと見えてこないことは?
・掲載写真からは見えないお部屋の雰囲気
・セキュリティーや治安
5-2.内見せずにお部屋を決めるなら
・Google マップのストリートビュー機能を利用し、周辺や治安をチェック
・内見しないと契約できない不動産会社もある
最後に、オンライン内見でお部屋を決め、入居後にトラブルになった場合、告知義務違反になるかについて、こちらのページにまとめました。
内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。
あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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