B.豆知識(相場、法律)

内見当日に、申し込みや契約をその場で決めなきゃダメですか?

こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当、防犯設備士兼宅地建物取引士の相樂です。

私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計6,700人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。

時間がない、部屋探しの経験がない人ほど、他人の失敗から効率的に学び、自分に合った部屋を探して下さい。

内見したら、当日、申し込みや契約をしないといけないのか?

そんなことは有りません。担当からの目に見えないプレッシャーがあるかもしれません。でも、満足いかない部屋だったら、申し込みは不要です。

今回も引っ越しアンケートを参考に、週末、マンションの内見を予定している方向けに、『契約するかどうかを判断するタイミング』『間違った判断をしないためのポイント』を説明していきます。先人の間違いから時短で学び、効率よく、損しない部屋探しをして下さい。

>>実際にあった引っ越しアンケート「近所にどのような人が住んでいるのか不安」はこちら

>>他にも、「急に東京で一人暮らしをする事になり、色々と不安」はこちら

1.内見の後、その場で判断できなくても問題はない

「内見が終わった後、契約するかどうか、その場で決めなくてはいけないのかな?」

先週、大学時代の友だちからメッセンジャーで上のような、質問が来ました。子供が出来、二人暮らしから子育ても出来、自分の仕事部屋もある2LDKや3LDKに引っ越しを検討しているとのことでした。

友人同様、お部屋探しをされている方の中には、このような疑問を持たれる方がいます。 その場で判断ができなくても全く問題ありません。もちろん、担当に怒られません。

  • もっと時間をかけて考えたい
  • 家族とも話し合いたい
  • 他にもいくつか内見をしたい部屋がある

こういった場合、「少し時間をください」、「考えさせてください」と担当に伝えておくだけで、不動産会社さんは理解します。察します。

内見の際、車を出してもらったり時間をかけて説明してもらったりすると、正直、気負いしてしまうものですが、お部屋選びに失敗しないよう、絶対に十分な検討を行ってから、申し込みを行うようにしてください。

引っ越しを急いでいる人ほど、初期費用の請求や間取り、設備以外にも告知義務など簡単にダマされます。揉めない賢いキャンセルの方法はこちらのページにまとめておきました。

資料と実際が違ったトラブルや隣人や騒音問題の実際にあった相談を基に、内見時に室内以外で見てほしいポイントを整理しました。契約を不履行に出来た事例のやり取りも付けました。部屋探しの経験が2回以下の方には特に読んでもらいたいです。

2.いつまでも空き部屋状態だとは限らない

前述のとおり、内見が終わった後、契約するかどうかをその場で決める必要はありません。ただ、内見をしたお部屋がいつまでも空き部屋状態だとは限りません。契約しようと思って連絡をしてみたら既に埋まっていた、ということも考えられます。

  • 家賃が安い
  • 設備が揃ってる
  • 新築又は築年数が浅い
  • 駅に近い

など、多くの方にとって条件がよいお部屋ほど、早く埋まってしまう傾向があります。他にも、2月から4月の引越しシーズンもお部屋が早く埋まってしまう傾向があります。SUUMO等のキーワードは1月から検索数が一気に増えています。

引越しシーズンが終わった後は条件のよいお部屋がほとんど残っていない・・・、不動産業界ではよくある話です。その為、「あ、これだ!」というお部屋が見つかった際、契約するかどうかの判断は最優先で行った方が良いと思います。

>>スーモのアンケートで3人に1人が失敗している部屋探し、内見は一旦見るだけにして、慎重に申し込みや契約を

3.無理に契約させようとする不動産会社がいる

とても残念なことに不動産会社さんの中には不安を煽って無理に契約させようとするところがあります。

「とても人気のお部屋なので、すぐに埋まってしまうと思います」

「今週末、2名の方にこのお部屋をご案内する予定です」

「〇〇さんの他にも、このお部屋を検討している方が3名いらっしゃいます」

このような発言があった場合は注意が必要です。もちろん、その発言が本当である場合もあります。しかし、無理に契約させるための発言である場合もあります。個人的には、担当の動きを見ていると本当か、嘘か何となく分かりますが、判別が難しい場合もあります。

もし、内見後もメールや電話で何度も何度もしつこく煽ってくるようでしたら、関係を断つことを考えた方がよいで思います。おそらく、嘘ついてます。それ以外にも、契約書の内容や初期費用の額等を含め、色々と問題が発生することが予想されます。

4.不動産会社に気負いせず、よい判断をするために

いくらその場で判断する必要はないとはいえ、やはり気負いするときは気負いするものです。

  • たくさんのお部屋を回らせてもらった
  • 遠くまで車を出してもらった
  • 時間をかけて細かく説明してもらった
  • 忙しい中、スケジュール調整してもらった

こういった場合、「いい加減、ここで決めなくては不動産会社さんに悪いかな、、、」なんて思ってしまうこともあると思います。個人的には、タクシーでいくつかの部屋を見に行き、タクシー代を負担してもらったケースなどは一気に気負い度が増すと思います。

気負わない対策として、あえて自分だけで内見をする、というのも一つの手です。自分だけで内見をすれば、つまり不動産会社さんに負担をかけなければ、気負いすることがありません。また、自分だけで内見をすることには、

  • 自分のペースで行動できる
  • 人目を気にせず、チェックしたいところをチェックできる
  • 自分の足で歩くことで周辺環境がよく分かる

といったメリットもあります。それだけ、よりよい判断ができるようになるでしょう。

5.内見したら、当日、申し込みや契約必要か?まとめ

今回は友人に聞かれた、当日申込の要否について、説明しました。ほぼインセンティブの不動産業において、担当者はなるべくなら、案内した部屋で決めたいため、ゆるーいクロージングから積極的なプレッシャーを掛けてくる人まで様々です。

そこで、先ずは内見しても、その場で申し込みや契約を決める必要がない事を覚えておいてください。以下、今回のポイントです。

  • 内見後、契約するかどうかの判断をその場でする必要はない
  • 検討している間に他の方に契約されてしまうこともあるので注意
  • 不安を煽って無理に契約させようとする不動産会社さんに注意
  • 気負いしないために、またよい判断をするために、あえて自分で内見をする

時間がない、部屋探しの経験がない人ほど、他人の失敗から効率的に学び、自分に合った部屋を探して下さい。最後に、体験談を基に、内見後すぐに申し込んでしまったケースをこちらのページで説明しておきました。

6.内見時の確認・チェックリスト

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ご紹介した内容が将来の失敗やトラブルを防ぐ一助となったら、嬉しいです。

実際に引っ越しを一回経験してみると分かりますが持ち物や事前準備は当日、現場でぼーっとしないために本当に大切です。

特に、部屋探しの経験が2回以下の方から『内見時にどこを確認すれば良いか?』はよく聞かれます。その為、これまでのアンケートや失敗談を参考に無料で使えるチェックリストを作りました。ぜひ、内見時に使ってみて下さい。

4,600件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。他にも、今回同様、最近、お客様に聞かれた「内見の申し込み後のキャンセルって、罰金ありますか?」についてはこちらのページにまとめました。

私たちは、2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。

現在、無料相談を実施しており、相談者の方には住まいの問題解決事例をまとめた冊子も無料で差し上げております。問題を早期に解決し、一秒でも早く、明るい毎日を取り戻して下さい。ともかく、ぜひ一人で悩まず、時間を無駄にしない様、早めにご相談ください。

これまで、8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。

ここに記載出来ない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。信頼できる先がすぐに見つからない場合、弊社の無料相談にご連絡ください。

これまで多くの住まいの問題を解決した経験や知識を活かし、あなたの力になれると思います。ぜひ気軽に無料相談までご連絡ください。

私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。

>>賃貸マンションの騒音問題を避けたい方向け、内見前の構造や間取り確認と引っ越し後の対策まとめ

>>マンションの内見後に入居申込をしたが、罰金無しでキャンセルはできますか?

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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