一時金とは『敷金』や『礼金』、『仲介手数料』など、賃貸の契約時に、借主が貸主に対して支払うお金の総称のことです。一時金以外には『初期費用』と呼ばれることも多いです。一時金には、下記のような項目があります。
1.敷金
家賃滞納時や退去時の修繕費として預けておくお金のこと。 家賃の滞納や部屋を綺麗に使っていれば返還されることがあります。
2.礼金
貸主に対するお礼として支払うお金のこと。 あくまで慣習であって法律的な決まりはないです。
3.仲介手数料
物件を紹介してくれた不動産会社へ支払うお金のこと。 大家と直接契約するのであれば発生しません。
4.前家賃
入居を開始する月の家賃のこと。 月の途中から入居する場合、前家賃として、その月の家賃(日割り計算)と翌月分の家賃を同時に支払うことになります。
5.火災保険料
火災保険に入るためにかかる費用のこと。 火災保険に入ることで、火災や風災、水害、落雷などによる被害を受けた際に、一定の金額を受けとることができます。
6.鍵交換費用
お部屋の鍵を交換するための費用のこと。 前の入居者と別のものにすることにより防犯効果が高まります。コストが掛かりますが、引っ越し後に気持ち悪くないので、個人的におすすめしています。
この他、一時金として、殺虫関連の費用や入居前のクリーニング関連の費用が含まれているケースもあります。具体的な内容や意味合いなどは、地域や扱う業者などにより異なることがあります。念のため、契約前に担当に確認するようにしてください。
なお、この一時金は場合によって、総額家賃5~7ヵ月分と大金になることもあるります。ただ、通常は3カ月程度だと思います。その為、事前に仲介不動産会社に貸主や確認し、計画的に資金を準備しておく必要があります。しかし、どうしても用意できない場合もあるかもしれません。そのような時は…、
- 分割支払いができる物件
- 敷金・礼金を必要としない物件
- 仲介手数料無料などのキャンペーン付き物件
- 大家さん(貸主)と直接契約ができる物件(仲介手数料が不要になる)
- 入居してから一定期間、家賃が無料になる物件(フリーレント物件)
などを選ぶようにすると良いと思います。マンションが供給過多となっている近年、このような物件が増えてきています。ただし、一時金が不要や分割支払いできる分、毎月の家賃に上乗せられていることも多分にあります。
追記ーーー
例えば、一時金については以下のようなロジックです。敷金や礼金がゼロの場合は、大家さんが家賃滞納時のテナントリスクや収入の損失を被っているように思えます。
しかし、実際はその分毎月の家賃にプラスされていたり、保証会社必須となり、入居者が保証会社に契約時に敷金のようなものを支払う事になり、結局、入居者側から見ると経済的に同じ場合もあります。家賃保証は毎年保証料を取られるケースがほとんどで、実際は敷金より支払いが多くなることもあります。
そのため、契約する部屋と同じような間取りの部屋で周辺の家賃相場などと大きな乖離がないかなど、契約前に比較し、確認してください。なお、今回ご紹介した契約時に支払うお金以外にも、契約更新時に支払うお金や大規模修繕時に支払うお金のことを一時金ということもあります。
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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