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土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?
今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。部屋探しに必要なことは、ビジネス書が全部教えてくれる?
この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることでした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。
第1751回目の今回は、IT業界に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2010年3月の就職を機に、関東地方から関東地方、東京への1Rでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
関東地方から関東地方、東京へ、就職を理由に引っ越しされた方で、東京に住んだことが無く、どのエリアが穴場なのか分からず、通勤などに関して、強い不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
就職に伴って都内で働くことが決まり、地元から通うことはさすがに難しかったので上京することになり、部屋探しをして引っ越しをおこないました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
平日は夕飯だけは自炊を頑張って、週末は友達と飲みに出たり、ジムに通ったりして一人暮らしと東京に住んでいるメリットを謳歌しようと思いました。
2.引っ越しまでの期間とその理由
終わるまで一ヶ月程度掛かりました。引っ越しの契約から家賃発生まで1ヶ月以上伸ばせないと言われたので、引っ越し日の一月ちょっと前から動き始めた。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
東京に住んだことがないのでどのエリアが安くて、通勤時の混み具合はどれくらいとか基本的なことが分からず、正しい選択ができるのか不安がありました。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
平日は仕事があり、物件を見に行くこと自体が難しいので、訪問したその日のうちに確定させるくらいの気持ちでいないといけないこと。
他の方から教えてもらいましたが何度も足を運ぶのは時間や交通費の関係で思うように件数を多くできませんでした。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
新宿に出やすいところでなるべく30分以内で通えるところがよかったのでそこを中心に探しましたが、どの沿線が通いやすいとか、発展しているとか調べればよかったと後悔しました。
また、初めての引っ越しは予算の関係もあり、木造のワンルームにしましたが、多少予算を超えても新卒から徐々に給料は上がるので鉄筋コンクリート造の1Kにしなかったことが失敗でした。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
というのも、木造は思った以上に音が響き、特に上の階の足音がとても気になって何度も管理会社に相談するはめになりました。
また、家具がない状態で見れば大丈夫と思ったことが家具を入れると一気に狭くなり、ちゃんと何をどう置こうとしてどんな風に暮らしたいかを準備しておくべきでした。
4-3.失敗再発への対応は?
住みたいエリアになくてもいいので、どういう部屋のレイアウトでどんな機能があればいいか、理想形を持っておくことが大切だと思いました。
また、探している中で部屋がすぐに見つかれば、契約にはまだ早くて余計に家賃が発生しそうだとしても契約した方がいいです。良い部屋がまた見付かると思っていると同じ考えの人が多くいるせいか、どんどん選択肢がなくなり、引っ越し期限まで時間がなくなって妥協して決定という事態になりかねないので、多少出費がかさんでも長く住みたいなら妥協はしない方がいいです。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
今回のコンセプトの失敗で効率よく部屋を探すというのはすごく良いと思います。はじめての部屋探しの場合、条件や基準が分からず、何となく家賃で決めてしまうと思うので、僕みたいに木造ではなく、鉄筋コンクリートのマンションがその後のことを考えるとお勧めできます。
5.引っ越し後のトラブル
木造で1Rの部屋はお風呂場の湿気がすぐに部屋中に広がりやすく、湿気で壁が気付かないうちにカビてしまって大変でした。浴室や部屋の外へ、換気がきちんとできる間取りを選ばないと後で嫌な思いをすると思います。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
引っ越しをして一人暮らしをすると、今まで当たり前にしていたことが当たり前ではなかったことに気付けてよかったです。
掃除・洗濯・食事もそうですがガスや水道、電気やネットなど、いろんな人が動いて使えるようになっていることを知れるので社会勉強になりました。
6-2.そう思った理由は?
これまで実家暮らしだったため、全部親に任せていたからです。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
一人暮らしは大変ですが、人生にとって、大切なことだと思います。
7.部屋探しのアドバイス
引っ越し期間は余裕を持って探してください。期限が決まった状態で直前に動いても予算を多く出せばいい部屋は見付かりますが、割と安く築浅で広くて・・・と良い条件の物件を探すなら、妥協なく探せる時間の余裕が大切だと思います。
あと、住みたいエリアになくてもいいので、どういう部屋のレイアウトでどんな機能があればいいか、理想形を持っておくことが大切だと思います。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
どちらも入社日が決まっていて、特に転職や転勤だと急遽引っ越しをしなければならない状況にあると思います。そうしますと、時間がない中で満足にお部屋の調査や内覧ができないまま確定させなければならないので、後からあれやこれやと不安や懸念が出てくると思います。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
ネットの評判を見て悪くない不動産屋を選んで来店しましたが、担当してくれた営業の方が若い方だったので年も近いせいか親身に検討してくれたから。
9-2.不動産会社に期待するは?
ネットでみた物件を遠方の不動産屋が実際に見に行ってくれて、例えば、TV電話で実況中継しながら部屋を見せてもらい、部屋の気になる部分は写真を撮って送ってくれるサービスあると助かります。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
今回は東京への初めてのお引っ越しということもあり、不安も多かったことかと思います。どこのエリアが自分にとって穴場なのかが分からず最後まで不安を感じられていたことを後悔されているようです。初めてのお引っ越しで成功する人は極稀です。
10-1.自分にとって、穴場の駅とは?
実際に通勤してみてからこういう施設があった方がよかったな、自分にはこの環境が必要だなと身を持って感じることができると、2回目のお部屋探しに活かすことができます。部屋を探す際に、穴場を探す時に便利なサイトをご紹介します。特に、遠方からお引っ越しの方など、土地勘のない場所へ急なお引っ越しや強くおすすめされたからとエリアの特徴や家賃相場を分からず、契約してしまい、相場より高い家賃で生活している方の失敗例が結構ありました。家賃補助が出るからよく調べなかった等もありました・・・。
そこで、私たちは東京いい駅ジワる駅としてリーズナブルな穴場の駅をピックアップ、実際に現地に見て、解説しています。選考に使った主なポイントは以下の通りです。
・一人暮らしの家賃相場の把握
・ターミナル駅へのアクセスが良好
・スーパー、コンビニなどの生活利便施設
・治安や事件・事故物件の有無
お部屋選びの前に、そもそもどこに住むのか?などを決める時の参考にしてみて下さい。
10-2.引っ越し後のレイアウトを考え、内見してみては?
2つ目のポイントは部屋のレイアウトを考えて内見をすることです。もし、今自分の部屋があって帖数が分かれば今の部屋と比較して、レイアウトを考えるのが良いと思います。1Kなのであれば、『冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器などはキッチンに置けるか』を確認して下さい。キッチンが狭くこれらの電化製品を置けないとリビングに置くことになるので、イメージと違ってくる場合もあります。
是非、次のお部屋探しでは『実際に住んだことをイメージしながら内見する』ことでいい物件が見つかると思います。いい物件に巡り会われることを願っています。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。
前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。
日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)
つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。
小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。
あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?
急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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