こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
相続が発生すると、被相続人が残した財産（遺産）は相続人に引き継がれます。
相続によって相続人が得た財産には『相続税』が課せられます。
相続税は基礎控除が大きく、まず遺産全体の額から基礎控除分を差し引くことから計算が始まります。
平成２６年１２月３１日までに発生した相続については、相続人が一人の場合の基礎控除は６０００万円でした。
平成２７年１月１日以降に発生した相続については、３６００万円が基礎控除の額となっています。
この基礎控除を差し引いて、遺産額がマイナスになった場合には税金は課せられませんが、差し引いても残額がある場合には、その金額に対して税金が課税されます。
そこで今回は、相続税の仕組みについて解説していきます。
１．取得した相続財産に対して課税される相続税
まずは、取得した相続財産に対する課税について解説します。
１－１．相続財産の取得と相続税の関係
相続が発生すると、亡くなった人（被相続人）の財産は相続人が取得します。
この取得した相続財産に対しては『相続税』が発生します。
１－２．基礎控除の変化
この税金は贈与税よりも基礎控除が大きいため、多くの人は相続財産を取得しても課税対象にはなりませんでした。
しかし、平成２７年１月１日から基礎控除額が引き下げられ、課税対象となる相続が増加しています。
２．相続税の計算方法
続いて、相続税の計算方法について解説します。
２－１．基礎控除額の計算
相続税の計算は、まず基礎控除額を差し引くことから始まります。
平成２７年１月１日以降に発生した相続の場合、基礎控除額は３０００万円＋（法定相続人の数×６００万円）です。
それ以前に発生した相続については、基礎控除額が５０００万円＋（法定相続人の数×１０００万円）となります。
２－２．課税対象金額と税率
基礎控除額を計算し、０円以下となった場合には税金は課税されません。
しかし、基礎控除を引いた後も残る場合には、その金額に対して課税されます。
税率は、１０００万円以下が１０％、３０００万円以下が１５％（控除額５０万円）、５０００万円以下が２０％（控除額２００万円）と、金額ごとに異なります。
３．相続税のシミュレーションは可能です
最後に、相続税のシミュレーションについて解説します。
３－１．シミュレーションの基本
相続税の計算のシミュレーションは比較的簡単です。
例えば、相続人が配偶者と子供二人の場合、現行では４８００万円が基礎控除となるため、相続財産全体が４８００万円以下であれば非課税です。
相続財産全体が５０００万円だった場合、５０００万円から基礎控除の４８００万円を差し引いた２００万円が課税対象となります。
そして、２００万円の１０％である２０万円が相続税の納税額となります。
３－２．不動産評価額の確認
相続財産全体の金額が判明していれば、相続税のシミュレーションは容易です。
しかし、不動産などの場合には、評価額を税務署に確認してから計算することをお勧めします。
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