繁忙期の終わった4月と10月はトラブルの相談件数が一気に増えます。
先日、隣人の騒音問題に関し、以下のような相談を受けました。
1.騒音が原因の場合、短期解約時違約金を無しにできるのでしょうか?
入居時から1ヶ月ほど隣人による夜間・早朝の60db程度の騒音に悩まされております。物を壁や床にぶつけるような音です。
念のため、証拠としてスマホアプリの音量測定器を画面録画した状態での集音も行ってます。
管理会社に相談し1回目は全世帯向けの文書による警告。
それでも全く改善しなかったため、2回目以降は直接口頭による注意を行っていただきました。
ですが、隣人は身に覚えがないと白を切っており、
管理会社もどちらの言い分が正しいかを判定するのはこちらの仕事ではないといった感じで前向きに対応してくれず困っています。
このままでは健康に支障をきたしてしまうため、引越しを検討していますが、
1年未満の場合にはかなりの違約金が発生してしまうため、管理会社の対応不備を理由に違約金を0にできないかと考えています。
2.ご相談いただきました件に関しまして、私たちからの回答です。
2-1.貸主の義務不履行での退去の場合、違約金は支払わなくても良くなります。
管理会社も動いているのであれば、騒音を認めているとも捉えられますので、
騒音の被害を理由に違約金の支払いを拒否する旨管理会社へ伝えてみても良いかと思います。
賃貸建物の貸主は、借主に対し、賃貸借の目的に従った使用ができるよう賃貸建物を維持管理する義務がありますので、
借主都合の解約ではなく貸主の義務不履行での退去の運びになれば、違約金は支払わなくても良くなります。
ただ、管理会社としてはやれるべき対応はしているというのが現状かとは思いますので、
最終的には管理会社にご自身の要望をしっかり伝えて、上記のようなことを材料に主張をしていくことをおすすめします。
2-2.体調の変化があった場合早急に病院へ。
心身ともに健康はとても大切なことです。
健康に支障をきたしてしまいそうとのことで、悪化する前に病院へ行き診察してもらってください。
その診断書の結果次第では、貸主側に対して目に見える証拠になり違約金を0にできる可能性が高くなります。
3.今後、このようなトラブルに遭わないために
2020年からのコロナで在宅ワーク等により全体的に自宅で過ごす時間が長くなっているため、
今後も騒音問題は増えていくように思えます。
騒音問題に関しては、内見時や契約前にリスクヘッジできる問題ではなく、
入居してから発生する問題になってしまうことが多いです。
そのため、契約前に管理会社に騒音の問題などが近隣でおこったことがないか確認をすることが重要です。
また、契約書等にも、ルールを記載しその場合の対応方法などを記載して頂くよう打診することも大切です。
隣人からの騒音と、それに伴う短期でのお引っ越しの検討、とても大変なことだと思います。
契約前に、気になる点はご自身が納得できるまで確認したうえで契約しましょう。
ご自身が気持ちよく住める物件を見つけるためにも、焦らず慎重に部屋探しをしましょう。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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