C.解決事例(お客様の声)

遠方引っ越しのため、行くのが面倒でお部屋を内見せずに決めてしまい・・・

「いい部屋を見つけ、選ぶのに何回も引越しをしないといけないの?」

他人の失敗を参考に、部屋探しで時間もお金もムダにせず、今よりしなやかに生きる。引っ越しの失敗や不安、その原因を聞き、スマートな部屋探しを考える、今回の失敗例分析インタビューは、サービス業で現在働いている女性にお話を伺いました。

2018年03月、学生をしていた10代の時に、2回目の引っ越しで1K(一人暮らし)のお部屋に引っ越した時のお話です。

【今回のポイント】

地元に戻ってくるための、いわゆるUターン引っ越しです。その土地の雰囲気が分からないまま、書類のみでお部屋を決めた方で「遠方のため、行くのが面倒で、内見せずにお部屋を決めてしまい・・・」

元々の進学先が県外で地元に戻ってくる、 ですが、距離があるため内見をせずに、物件を契約。住んでみたら騒音や毎朝の日差しの強さなどが気になり・・・、もっと引っ越し後のライフスタイルを想像しておけばよかったと問題山積みですが、実際にはどのような感じだったのでしょうか?

1.引っ越しを決めた理由や理想のライフスタイルは何でしたか?

元々県外へ進学して一人暮らしをしていたのですが、地元に戻ってくるために引っ越しました。一人暮らしに慣れていて、生活のペースを乱したくなかったので、実家には帰らず継続して一人暮らしをすることにしました。

平日は学校や仕事で忙しかったので、なるべく疲れを癒せるようにリラックスできる環境にしたいと思っていました。

また、週末は趣味に没頭できるように1Kでも学習スペースを設けたいと思っていました。他にも、独立洗面台など、お化粧スペースが欲しかったですね。

2.引っ越し前の不安について

2-1.不安はありましたか?

はじめての一人暮らしは飛行機で行かないといけないくらいの距離だったので、書類のみで決めました。

その土地の雰囲気(外灯はあるのかどうかとか)が分からず、また気候やスーパーまでの距離、部屋の壁は厚いのかなど、内見できないことによる不安がたくさんありました。

2-2.その不安は引っ越しまでに解消しましたか?

紹介してもらった不動産屋に電話で詳しく説明してもらいました。また、ネットやメールなどで写真もたくさん送ってもらいました。

3.引っ越し時の失敗について

3-1.失敗や後悔はありましたか?

実際に住んでみたらかなり物音が聞こえました。方角を気にせず選んだので通学・通勤時が毎朝日差しで眩しく、昼以降は日光が入らないこともあり、気になりました。

また、一階だったので外に洗濯物が干せないことやゴキブリが入りやすいこと、車通りが多くて、砂埃がひどいこと等が失敗だったなと思いました。

3-2.失敗を防ぐための対策はしましたか?

引越し後の生活スタイルを具体的に想像する必要があったと感じています。 例えば、朝通勤する時間に合わせて方角や交通量を考えたり、帰宅時の安全のために周辺店舗が何時まで営業しているのかを調べたりすると良いと思います。

一日のうちで働いている時間が多くを占めているので、ワークスタイルを基準に考えた方が良いのではないかと思います。

また、その土地の過去の自然災害なども調べた方がいいかもしれません。 現在住んでいるところは標高が低く、洪水時に浸水しやすいところでした・・・。そういった地域では、避難場所が近いかどうかも重要だと思います。

3-3.今は、その失敗は解消しましたか?

方角や交通量などの外的要因はどうにもできませんが、害虫は薬を使って駆除したり、洗濯物は貴重なものは浴室乾燥などを使い、外に干さないなど工夫したりして対策しています。また、自然災害時は避難場所が把握できたので安心しています。

4.引っ越し後にトラブルなどありましたか?

一度、鍵を紛失したことがあります。一人暮らしだと他に持っている人がいないので、失くしたら業者に頼むしかありません。保険とかで無料で鍵を取り替えることができたらいいのですが、もし入っていなかったらかなり高いみたいです。私は保険に入っていたので、駆け付けサービスの人に電話をかけ、1時間後ぐらいには駆けつけてもらい、家に入れました。

>>一人暮らしに慣れていない時や仕事で遅くなり、部屋の鍵を無くしたことによる気づいた場合、管理会社は既に閉まっているケースが多いです。特に、コロナの影響や人手不足・働き方改革などで日中だけ運営している会社が多くなっています。その為、このような時、近くのホテルを利用出来たり、鍵自体を開けてもらい応急処置ができたりするのが、駆け付けサービスになります。

遠方引っ越しなど、知り合いや友人が近くにいないケースが多く、引っ越したばかりは次の日の仕事のことも考え、このようなサービスを利用しておいた方がいいと思います。24時間・365日対応の駆け付けサービスの比較やまとめについてはこちらにまとめておきました。

5.引っ越しする人へアドバイスや良かったことを教えて下さい

自分の生活スタイルを具体的に想像して選んだ方がいいと思います。そして、見に行ける距離の方は実際にその家へ足を運ばれた方がいいと思います。

日中は日差しの入り具合や外の雰囲気はわかりますが、他の住人が外出しているかもしれないので、物音などが気になる場合は休日や夜など住人がいそうなときに訪問してみるのもいいかと思います。

失敗することで経験になり、学ぶことが多いのと、自分の家選びの基準ができるので失敗もいいかなと前向きに捉えています。

6.引っ越しインタビュー後の考察

やはり、内見をしなかった分、 土地の雰囲気や気候・最寄りのスーパーまでの距離やその有無など不安が大きかったようですね。 不動産会社の担当に詳細を聞いてみたり、今だとインターネットで画像などの情報も好きなだけ見られたりするので、不安の解消に繋がったと思います。

実際に住みはじめ、騒音や日差しなど分かることも多いですよね。一階や二階のお部屋は、特に車通りが多いことで砂ぼこりがひどいことなど。 部屋に虫が出た場合は薬で駆除したり、外に干しづらい 洗濯物も貴重なものは浴室乾燥など色々と工夫が見れて良かったです。その他、内見が出来ない時に活用できる方法をご紹介します。

6-1.同タイプの物件を近くで見せてもらう(遠方の場合)

これは遠方に引っ越しをする場合で、交通費や時間がどうしても取れないという方へご紹介する方法です。やはり周辺環境や土地の雰囲気、気候は現地に行かないと分からないことは多々あります。しかし、どうしてもいう時の一つの手段としてお考えいただけますと幸いです。

大手メーカーのアパートやマンションにはシリーズがあり、地域は違っても同じシリーズや似た物件という物件が建っている可能性が高いです。そこで、ネットで写真や周辺状況を確認した後に、近隣の不動産屋さんに足を運び、「この物件と同じタイプはありますか?見に行く時間が無いため、同シリーズの内覧をしたいです。」と伝えてください。シリーズが同じだとしても、クロスの雰囲気や床の色はオーナー好みで設計される場合があり、全く一緒ではないことを念頭に置いて内覧をするようにしましょう。

また、この方法は遠方の場合でなくても、“空き予定”となった物件の内覧にも有効です。前から気になっていた物件に空室予定が出たが、時期的に空室を待っていたら埋まる可能性がある。そんな時に、同じタイプの物件があれば雰囲気を掴むことができるので、入居後の住まいをイメージしやすくなります。いわゆる新築マンションを購入する時のモデルルームのような雰囲気をイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。

6-2.入居中でも見せてもらう(難易度高め)

これはちょっと難易度が高めですが、方法としてアリだと思います。しかし、普通は嫌がられます。女性の一人暮らしの家に男性を上げるのは誰でも抵抗を感じますよね。

交渉して中を見られなかったとしても、例えば「上階の足音がうるさい」「隣の子供の泣き声がうるさい」「周辺環境で夜になると虫が発生する」など実際に入居している方の生の声を聴くことが出来るのは非常にポイントが高いです。おそらく不動産会社に直接問い合わせをしてみたとしても、「それは難しいですね」ときっぱり断られる可能性も高いですが、もしかしたらいい情報が入るかもという感じでやってみるのはいいかもしません。

実際に住みはじめ、騒音や日差しなど分かることも多いですよね。一階や二階のお部屋は、特に車通りが多いことで砂ぼこりがひどいことなど。 部屋に虫が出た場合は薬で駆除をしたり、洗濯物は貴重なものは浴室乾燥などを使い、外に干さなかったりなど工夫して対策されていて良かったです。

次回の引越しでは今回の教訓を活かして・・・先ず、内見ですね!入居中の内見依頼について、このページにまとめています。参考になれば、幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。サクッと読みきれるよう、私たちなりにポイントを整理し、結果と原因のみ、記載しました。

ーーー

『引っ越しはセンスや経験じゃない、失敗データを活かしたスマートな部屋選び』をモットーに、現状に満足せず、更なる成長を目指すあなたの部屋探しを、地域や建物の情報を検証し、引き続きしっかり提案・サポートしていきます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問を中心に、サイトの移動を機にもっと参考になるよう、一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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