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土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で、正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?
ところで、以前、OWNDAYSの田中社長の新刊『大きな嘘の木の下で』について書いた時に少し出てきましたが、私が行っている失敗研究の名著と言えば、『失敗の本質』です。
著者の鈴木博毅氏は失敗の構造から新たなイノベーションへのヒントを探ることをライフワークとしています。この書籍は日本軍がなぜ、アメリカ挑み、完膚なきまで敗北したのかを分析しています。その中で、自分的に刺さったのが、有名なマリアナ沖海戦の話が科学的思考を無視され、唖然とする日本人科学者の章です。
実は、アメリカ軍と同じレベルの技術を持っていた日本軍。ただ、日本軍の上層部や現場で戦っている日本兵は自分たちが理解できない現場の力について、軽蔑する思考が強く、この戦いでも日本人科学者のレーダー開発の成果を戦闘現場に活かす柔軟性が全くありませんでした。
では、部屋探しに置いて、オンライン内見や面談など、コロナ禍と共に急速に進んだDXなどのデジタル化の中でどうするのが最も賢いか?
前置きが今日も長くなってしまいました・・・すみません、続きは考察の方で。失敗例スタートです。
第1174回目の今回は、美容師をしている40代の女性の方にお話を聞きました。2016年4月に1DKでの一人暮らしに向け、6回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
6回目のお引越しで、隣や同じアパートの住民がどんな人なのか心配されていた40代の女性のお話です。お部屋探しはネット検索できて便利になったが、住民について全く分からないので、どんな人が住んでいるのかを不安に感じられているようです。
その後、どうだったのでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
職場に近く、気分転換の為、引っ越しをしました。前の部屋より、少し広い部屋で家賃は抑えられました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
これまでとは異なり、仕事の疲れを癒すことができる空間にしたかったことと、ベランダでハーブなどを育てたりして、ミニマルな生活をするのが理想でした。
2.引っ越しまでの期間とその理由
一ヶ月くらい掛かりました。これまで部屋探しや引っ越しは何回か経験していましたが、大体一ヶ月くらい掛かるのが普通だと思います。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
お部屋探しは今はネットなどで容易に検索することができるので便利になったのですが、隣や同じアパートにどんな人が住んでいるのかがやっぱり不安でした。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
不動産屋さんに同じ建物にどのような年代でどういった人が住んでいるのかを聞きました。詳しいことは最後までわかりませんでしたが、社会人が多い、男性の方が多いなど大体のことは教えてくれたので役に立ったと思います。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
これまでの経験から部屋を決める前に昼間だけではなくて、夜もアパート周辺の様子をみに行くことが大切です。
特に、昼間は明るい住宅街だったのですが、夜になると電灯も少なく、女性が一人で帰るのには不安があります。治安の面に関して、時間をかけることがおすすめです。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
今回の部屋探しは特に失敗したと考えていません。家賃を抑え、広い部屋に住めたので。
4-3.失敗再発への対応は?
昼と夜、平日と休日など、いろいろな面で住む場所周辺の治安の状態を実際に自分の目で確かめることが大切です。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
念のため、職後はなるべく遅い時間には帰宅しないことで解消しています。あとは、どうしても遅い時間の時にはタクシーに乗って帰るようにしています。
5.引っ越し後のトラブル
トラブルという人ではないですが、隣の家の住人が若い男性なのですが、週末になると友達と騒ぐのでうるさいため、大家さんに注意をしてもらいました。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
大家さんがきれい好きな人なので毎日、廊下や階段などを掃除してくれるので建物自体に生活感があることがよかったです。
6-2.そう思った理由は?
出社時にいつも見かけるので、掃除をしてくれて、感謝しています。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
内覧に行ったときにポストやエントランス等共用部分もよく確認したり、管理状況を不動産屋さんに確認した方がいいと思います。どのくらい掃除に来るのか、どうかなど。
7.部屋探しのアドバイス
物件探しは個人の事情によっては急を急ぐこともありますが、これまでの引っ越しの経験からできるだけ時間に余裕をもって取り組むことがおすすめです。
特に、後悔しないお部屋探しをするためには物件を自分の目で確かめること以外にも、ネットで口コミ不動産屋の情報などの収集も大切だと思います。管理状況や清掃の間隔など、住んでから後悔しないために絶対に確認した方がいいと思います。もし、内覧に仕事などの都合で、どうしても行けないため、部屋見ずに決めるなら、その辺りも不動産屋さんに確認した方がいいと思います。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
勤務先に近い家に引っ越しましたが、急いで決めると後悔する可能性が高いと思います。遠方への引っ越しの時など、キチンと実物を見てから、雰囲気など分かってから引っ越した方がいいと思います。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
今回はスマホで探しました。特に、意識してません。一軒目の不動産屋さんで決めました。
9-2.不動産会社に期待するは?
周辺環境、住人や過去の事件などをキチンと教えてほしい。他にも管理の体制などを教えてもらえれと嬉しい。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
10-1. 失敗に関する対応方法もしっかりとご理解されていらっしゃる
私が特別申し伝えることがないほどにご経験豊富で、不動産会社に対する要望として、周辺環境や住民の過去や過去の事件などを教えて欲しいとのことでした。こちらに関しては、告知事項とそうでないかによって、説明をする営業マンとしない営業マンにしっかりと分かれます。
10-2. 人通りの少ない暗い路地で発生しやすい?
スマートフォンで物件を検索されるとのことでしたので、物件周辺で犯罪の履歴がないかを簡単に調べる方法をお伝えしています。例えば、「Yahoo! MAP」というアプリで特定の住所を入れて検索すると、過去に犯罪がどこであったのか、痴漢やわいせつなどが起きているかなどを目視で確認することができます。
この方がおっしゃる通り、昼間と夜間の治安を実際に体験されることをお勧めします。なぜなら、昼間は営業していなかったお店が夜になって営業し始めると、逆に人が集まったり、酔っ払いが増えたりと善し悪しが出てきます。7回目のお引越しの際はアプリをご利用いただいて、安心して新生活を楽しめるといいですね。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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