進学を機に初めて一人暮らし。正直困ることが多かったです。

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第2268回目の今回は、10代の男子学生の方にお話を聞きました。2017年2月の入学を機に、中部地方から関東地方へ、1Kでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

中部地方から関東地方へ、大学への入学を理由に引っ越しされた方で、遠方で時間が無く、条件や予算に合う部屋が見つけられるかに関して、強い不安を感じていたようです。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

大学が東京だったので親と共に部屋探しをしました。関東に身寄りもいなかったため自動的に一人暮らしになりました。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

当時は毎週のように友達が部屋に遊びに来て欲しいので、自分で色々カスタマイズしてインスタグラムに載っているような部屋で暮らすことが理想でした。

2.引っ越しまでの期間とその理由

一ヶ月程度掛かりました。大学生活が始まるということと、家具屋さんも繁盛期なので届けてくれる期間が少しばかり後の方になってしまった。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

時間的に、東京に来た1日しか決める日にちがなかったので、ちゃんと希望通りの部屋が見つかるか不安でした。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

試験があり、全然下調べもしていなかったので、土地勘ないとさらに不安になるかと思います。駅前とか不動産の店舗がたくさんあったのでどこに入っていいか正直分かりませんでした。不動産業界の会社が多すぎるのでもっといいところがあったのではないかという妄想での失敗談ではあります。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

自分が生活できる環境が手に入ったので、とりあえずは不満はなかったです。そんなところを考慮した上で決めたのでなしでお願いします。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

家族と疎遠になってしまう。あとは実家に帰る時とかにだいぶ移動費がかかってしまうことですかね。そこまで不安視する必要はありません。

4-3.失敗再発への対応は?

アドバイスとして言うなら、ちゃんと下調べをした上でしっかりと内見を本人の目でする必要があると思います。

>>多くの部屋探しの体験談を語ってくれた方がこの実際に部屋を自分の目で確認するについては言っています。逆に、実際に自分の目で見ないケースは失敗や後悔しているケースが沢山ありました。オンラインや資料だけでは自分にあった部屋を見つけるのは難しいです。確認する箇所が多いため、一人暮らしであっても他人任せにすると、後悔が残ると思います。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

特にありません。

5.引っ越し後のトラブル

鍵を紛失したときは焦りました。幸いにも契約した不動産会社が歩いていける距離だったので、すぐにアポをとって合鍵を借りれました。

>>一人暮らしに慣れていない時や仕事で遅くなり、部屋の鍵を無くしたことに夜気づいた場合、管理会社は既に閉まっているケースが多いです。特に、コロナの影響や人手不足・働き方改革などで日中だけ運営している会社が多くなっています。その為、このような時、近くのホテルを無料で利用出来たり、鍵自体を開けてもらい応急処置ができるのが駆け付けサービスになります。

遠方引っ越しなど、知り合いや友人が近くにいないケースが多く、引っ越したばかりは次の日の仕事のことも考え、このようなサービスを利用しておいた方がいいと思います。24時間・365日対応の駆け付けサービスの比較やまとめについてはこちらにまとめておきました。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

近所の付き合いがよくある地方出身者は、その近所付き合いが難しくなると思います。やはり何年も話していくうちに仲良くなるものだと思うので、特に一人暮らしにはキツいかなと思います。逆をいえば、一人で生きていくことについてちゃんと考えられるようになるかなとは思います。

6-2.そう思った理由は?

近くに知り合いがいない状態が長く続いたので、時間が沢山あり、考えることが多かったです。

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

時間の使い方が特に大切だと思います。

7.部屋探しのアドバイス

こればかりは慣れだと思います。同じアパートでもマンションでも部屋が一つ違えば、違う世界なので住んでみてから問題に気づけます。

>>部屋探しは慣れだと教えてくれました。ただ、明らかにやってはいけないことや選んではいけない部屋はあるので、その辺りを消去法的に消してから残った部屋から自分に最も合う部屋を選ぶとうまくいくケースが多いです。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

新生活で引越しとなると実家と違って家でもストレスになることがあります。自分自身を保つために部屋の掃除は習慣づけておきましょう。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

ただ今いる場所から近かっただけなのですが、不動産会社は本当に多すぎると思うので最終的にはどこでも満足するかなと思います。

9-2.不動産会社に期待する事は?

不動産会社はこういうところにまで干渉する必要はないかと思います。でも本当に困ったときにしっかりと対応してくれる大勢があると鍵の紛失時のように心強いです。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

実家からの独立ということで初めてのお引っ越しをされたとのことで不安も多かったかも思います。今回は、大きな後悔はされていないようで安心しました。今回のポイントは二つあると思います。

10-1.部屋探しはいい不動産営業マン探し

お部屋探しなので、お部屋の良さを気にするのは当たり前なのですが、まずは信頼できる不動産営業マンを探しましょう。と言うのも、気になる物件を見つけても、案内や契約を担当するのは結局その営業マンになるからです。

しっかりと自分のために物件を探してくれる信頼できるなと感じたらその人と一緒に物件を探すと意外な掘り出しものや内見時にも聞きたいことがスムーズに聞けるようになります。後悔しないために、何となく違う、ごり押しが強いと感じた場合には他の担当者や他のお店に行った方が良いと思います。

10-2.不安ならば誰かを連れていくべし

今回のお引越しでは、親御さんと一緒にお部屋探しをしたとのことで、おそらく主導権は親が握っていたのではないかと思われます。

この”誰かを連れていく”ということは単純ですが、部屋探しにおいて、非常に効果が高い為、個人的にはお勧めしています。誰かがいると安心だからという意味合いの他に、第三者の目線として冷静に意見を言ってくれるアドバイザーが付くということです。

おしゃれな外観や最新の設備で舞い上がった自分を抑えてくれるためキーパーソンにもなりますので、不安があれば是非、同伴してもらうことを強くお勧めします。今回の失敗を糧に、次回のお部屋探しでは成功して欲しいと思います。

沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

念のため、これまでの相談事例を基に、遠方への引っ越しや部屋探しの経験が少ない方向けに、トラブルを未然に防ぐ三つの注意点をこちらにまとめておきました。

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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