不動産売却が長引くのはなぜ? その原因と対処法について解説

不動産売却が長引くのはなぜ?原因と対処法について解説

不動産売却を検討中の方へ、

こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの大和田です。

打ち合わせ中の大和田

弊社で売却をする場合、平均して3か月から4か月で成約されるケースが多く、前後のリサーチ期間や売買契約から引渡しまでの期間も含め、約6か月前後の想定が現実的です。

しかしまれに、売り出しから成約までの期間が5か月以上に及んでしまうこともあり、その場合は原因の分析や対策が必要になることがあります。

そこで今回は、不動産売却が長引く原因やその対処法について解説します。

1.不動産売却にかかるおおよその期間は?~長引くことがない場合~

契約中の男性

前述のように、売却までにかかる期間はトータルで半年程度が標準的です。まずは、その内訳を説明します。

1-1.査定から媒介契約まで~2週間から1か月~

まず査定については、書類のみで売却額の目安を立てる机上査定の場合、数時間から1日程度か遅くとも翌日には査定結果がわかります。

一方、物件を訪問し直接確認することで、精度が高くなる訪問査定は、1週間程度の期間を要します。

売却に伴うご希望や、事情をお伺いして売り出し価格を検討したり、売却のために不動産会社との媒介契約を結ぶまで、最大1か月というのが目安になるかと思います。

この期間の丁寧なコミュニケーションが、売却の速度を速める事にもつながります。

媒介契約を結んでから、専任媒介の場合は7日、専属専任媒介の場合は5日でレインズ(公的な不動産情報の流通ネットワーク)に情報が公開され、売却が開始されます。

1-2.販売開始から条件交渉まで~3か月から6か月~

雑誌やチラシ、インターネット、SNSなどを通じて物件を紹介し、購入希望者を募集していきます。

購入希望者には実際に物件を内覧していただき、細かな条件などの交渉もおこないます。

ご近所や知人などにあまり知られずに売却をおこないたい場合、弊社では投資家ルートに情報を発信し、メディアには公開せずに購入希望者を探す場合もあります。

レインズの登録順の関係もあり、やはり情報の鮮度が高いうちのほうが、購入希望のオファーは多いです。

1-3.売買契約から引き渡し~2週間から1か月~

売買について条件が折り合ったら、売買契約を結びます。

売主・買主の双方が、契約内容を承諾して調印をおこなった後に、引き渡しまでにひと月程度を要する可能性があるのは、住宅ローンの本審査や残金の手続きなどの関係です。

残置物の搬出など、売主の事情でこの期間が長引くケースもあります。

2.不動産売却の際に長引く原因とは?

悩んでいる男性

では、売却が長引く原因とはどのようなことが考えられるのでしょうか?

2-1.価格や条件

2-1-1.価格が高め

まず、購入希望者のニーズに対して、販売価格が高めである場合が考えられます。

物件に個性やセールスポイントがある場合など、あえて少し高めの価格で売り出すこともあります。しかし、ニーズと一致していない場合、問い合わせが入らないことになります。

中には値下げが待たれている場合もありますが、価格調整に関しては判断が難しいところです。

2-1-2.価格以外の条件が合わない

また、価格は標準的でも設備や内外装、隠れた瑕疵に対して現状販売であった場合、問い合わせや内覧は受けるのに成約に至らないというケースもあります。

あるいは、売りやすくするためにリフォームをおこなった結果、価格が高くなったり趣味に合わなかった結果、成約に至らない場合も考えられます。

2-2.時期の問題

2-2-1.ニーズがある時期

家を買うという行動は、人事異動や転勤、進学などに合わせておこなわれることが多いです。そのため、9月から3月以外の時期は購入希望者の絶対数が減少してしまいます。

4月から8月に売りに出された場合、それだけで条件は不利な部分があるのです。

また、地方によっては雪深い季節や台風などが原因で、住まい探しの足が鈍ることもあります。

2-2-2.地方の場合

そのほか、時期ではないですが、地方でニーズの少ないエリアは比例して反響が来る速度もゆっくりとなり売却は長引く傾向にあります。

2-3.不動産会社とのコミュニケーション

2-3-1.情報共有が重要

前述のように売却する物件について、不動産会社にどれだけたくさんの情報を伝えられているかも、スムーズな売却を左右します。

物件の情報だけでなく、売主の希望や事情についても同様に、たくさん情報があるほど売却しやすくなる側面があります。

価格より速度重視か、速度よりも良い買主を見つけてトラブルを避けたいか、なるべく高く売りたいかなど、ご希望に沿った価格やスケジュールの調整は重要です。

2-2-2.買主のローン審査が通らなかった場合

この他、買主の都合で住宅ローンの審査が通らなかった場合や、決済の日取りがなかなか決められないなどの状況で、売却が長引くこともあります。

住宅ローンが通らなければ通る金融機関を探し、見つからなければ売買契約は白紙とならざるを得ませんので、契約前にローン事前審査の当否を確認しておきたいものです。

3.不動産売却を長引かせないための対処法

内見の様子

不動産売却が長引くことのないようにする、あるいは長引いた際の対処法について見てみましょう。

3-1.販売価格や販売時期の見極め

売り出しの時期に関しては、前述の期間のなるべく前半に市場へ情報を出すことで、有利になることは間違いありません。

また価格については、近隣の類似物件がどんな相場で取引されているかを再度チェックして、参考にするのも早期売却に繋がります。

しかし、販売価格を無理に下げる必要はなく、現実的な範囲の価格であれば、販売の期間を長めに取るという考えを持てば良い場合もあります。

販売時期もそれに無理に合わせるのではなく、まずは市場に出して反応を見るのも大切なことです。

3-2.宣伝や内覧への備え

3-2-1.追加の宣伝施策

追加の宣伝施策をおこなう対処法もあります。

売却する物件が若いファミリー層向けならSNSへの情報の追加、シニア層向けならポスティングの検討をするなど、不動産会社と相談してみましょう。

また、価格交渉が入る可能性は多少高まりますが、投資家向けの物件としてシフトすることもできます。

3-2-2.内覧を受ける際の備え

また、内覧を受ける際のお部屋の状況や、話される内容などによって成約に至る率を高める対処法も考えられます。

その場合、必要無いものを処分して整理整頓し、お部屋をすっきり見せる、事前にお部屋を換気してさわやかな空気にしておくなども有効です。

周辺の利便性や、家の気に入っている点などを伝えてあげるのも効果的です。

そのほか、住みながらでも依頼できるハウスクリーニングや、買主の安心度を高めるホームインスペクション、住宅瑕疵保険の加入など、費用はかかりますがおすすめです。

お忙しい中でお部屋を整理整頓し、清潔に演出するのは大変ですが、効果は期待できるため、業者に依頼するのもひとつの手です。

3-3.買取も検討する

「価格にはそこまでこだわらないから早く売りたい」とご希望の場合には、不動産会社による買取を依頼する方法もあります。

買取は、そのまま手放すような形となるため、価格は安くなり弊社では推奨していません。しかし、契約適合責任や仲介手数料、残置物処理などが不要となるため、シンプルで楽な売却方法です。

一定期間仲介で販売してみて、市場の反応が思わしくない場合に買取へ切り替える『買取保証』という売却方法もあります。

4.今回のまとめ

相談を受ける大和田と相樂

今回は、不動産売却が長引く原因やその対処法について解説しました。

4-1.無理な値下げはお勧めしません

売却が長引く原因のほとんどは、価格の問題であると言えるかも知れませんが、ご希望を曲げてまで値下げをするのはおすすめしません。

スムーズで理想に近い形の売却のためには、専門知識に基づいた検討の上、さまざまな手段の中から方針を決めて進めるのが良いです。

4-2.離婚に伴うご自宅の売却で悩んでいる方へ

大和田連絡

2012年以降、離婚に伴う100件近い相談を基に、離婚でローン破産しないためのチェックポイントをまとめました。

男の離婚問題で不動産の売却や買取りを検討している方、まずは簡単無料査定をお試しください。

  • 夫婦の収入合算(連帯債務・連帯保証)等で自宅を購入
  • ペアローンを含め、ローン総額が総収入の8倍以上
  • 頭金なしのフルローンやオーバーローンで自宅を購入
  • ローン金利は変動や当初固定で30年以上の長期で契約
  • ボーナス払い年2回を使い、月々の返済を減らした
  • 学費など毎月の生活費が高く、貯金が出来ない
  • 借り入れの他、自宅の権利も夫婦で共有
  • 夫婦間の会話が減り、子供と話す事が増えた

もし、2つ以上当てはまる場合には、専門家や私たちのLINE公式から離婚時の失敗診断をやってみて下さい。
どのような対策が取れるのか、その場でわかります。

特に、お仕事などで忙しい男性は言われるがままの方が多く、離婚問題で奥様との条件の書式化やご自宅の売却や買取りで悩んでいる方、簡単無料の『LINE公式の無料相談』や『電話相談』からお気軽にお問い合わせ下さい。
*私たちはたらい回しなく、実務担当が直接対応いたします。
取引件数の推移

私たちは2012年以降、250件を超える、不動産取引を担当し、どのような不動産を購入・売却すべきか、理解しつつあります。

地方だけでなく、東京においても高齢化による住み替え相談が増えており、今後も私たちの強みを生かせる案件を丁寧に見つけ、紹介していきたいと思います。

 

相続で引き継いだ再建築不可の実家、隣地を購入し、5,300万円で売却した事例

>>これまでうまく行った解決事例はこちらのページにまとめてあります。
また、私たち、アリネットのgoogleでの口コミはこちらのページにまとめてあります

Follow me!

関連する他の投稿はこちら

LINEでも無料相談をお受けしております。お気軽にご連絡ください。

無料の参考資料のダウンロードはこちら

大和田 豊

この記事を書いた人

大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

不動産用語解説 『家財保険』とは?『火災保険』との違いは?前のページ

住まいのトラブルを効率的に解消する、管理会社や弁護士に相談する前に行う3つ次のページ

関連記事

  1. 不動産用語

    ライトコートとは『吹き抜けになったスペースや庭』のこと

    ライトコートとは、マンションなどの建物の中に、風を通したり、光を取…

  2. 相場情報

    住み続けたい街1位の「麻布十番」、再開発でさらにレベルの高い街へ?

    こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)…

  3. 相続放棄に伴うお礼の決め方とは?適切な額と相手との交渉術を詳しく解説

    豆知識

    相続放棄に伴うお礼の決め方とは?適切な額と相手との交渉術を詳しく解説

    こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み…

  4. 豆知識

    相続による不動産の名義変更とは?必要な手続きと書類を解説

    こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み…

  5. ローンの借り換え

    不動産用語

    住み替えローンは『住み替え専用の住宅ローン』のこと

    1.住み替えローンの基礎知識1-1.住み替えローンとは?…

  6. 豆知識

    Q.リビングが広く見えるインテリアコーディネートとは?

    どれだけオシャレな家具をおいても圧迫感があると、落ち着かないリビン…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

営業日時・連絡先

年中無休・10時から22時まで営業
電話番号
アドレス

運営者情報

運営者情報

2012年以降、600を超える解決事例や6,700件のアンケートを参考に、関わった方の住まいのいお悩みゼロを目指し、活動しています。充実した毎日を取り戻すため、一対一の担当制で最後まで一つひとつ、責任を持って対応しています。

詳しくはこちら


無料のLINE相談は深夜も対応しています。お気軽にご連絡ください。


カレンダー

2024年9月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30