目次
引っ越しシーズンの春が来ると以下のように疑問を持ったことのある自営業者もいると思います。
「自営業者は賃貸住宅を借りることができないのか?」
「自営業者が賃貸住宅を借りるために必要な書類は?」
実際に賃貸仲介の実務をやっていて、『自営業者が一般的な会社員に比べて審査が通りにくい』理由は自営業者は収入が安定していないのでは?と思っている大家さんが多いからです。
ですから、自営業者が賃貸住宅の入居審査に失敗しないためには、自営業者向け対策と必要書類をあらかじめ知っておく必要があると思います。
今回は『賃貸住宅の失敗しない借り方(審査に落ちない方法)』を『自営業者向けの対策』と『必要な書類』の2面から、F P2級所持者の馬場と共に考えていきましょう。
この記事を読むことで、『賃貸住宅の失敗しない借り方』を知ることができます。『賃貸住宅の失敗しない借り方』を知って、あなたが賃貸住宅を借りる際に役立ててください。
1.賃貸住宅の失敗しない借り方とは?
先ほども述べた通り、自営業者や会社を設立したばかりの代表者が賃貸住宅を契約するのは容易ではありません。
その理由は、大家さんの多くが「安定した収入を見込める一般的な会社員に比べて、自営業者の収入は不安定」というイメージを持っており、家賃滞納をしないかを心配しているからです。そのことから考えると、賃貸住宅の失敗しない借り方とは、『大家さんの家賃滞納への心配を極力減らすこと』に他なりません。
2.賃貸住宅を借りる時の自営業向け対策
先に言っておくと、「自営業者だから、賃貸借契約を結べない」ということは絶対にありません。自営業者の方のなかには、一般的な会社員より多くの収入を得ている方も少なくなく、「安心して貸せる」と大家さんが判断した場合には借りることが可能です。ここでは、大家さんに「安心して貸せる」と判断してもらうための対策をご紹介します。
賃貸住宅を借りる時の自営業向け対策は以下の5点です。
連帯保証人を用意する
起業から2年目以降に審査を受ける
清潔な服装や髪形で部屋探しをする
審査の緩い保証会社を利用する
地元の経験豊富な不動産屋に相談する
それぞれの対策を詳しく解説していきます。
2−1.連帯保証人を用意する
先ほども述べたように、自営業者は収入が不安定と見られがちです。万が一収入がなくなっても、一定期間は滞りなく家賃を支払えることを示しておけば、大家さんも安心できます。
そういった理由から年金暮らしの方でも連帯保証人にはなれますが、現役で会社に勤めている3親等以内の親族が望ましいです。
2−2.起業から2年目以降に審査を受ける
独立してからまだ日が浅い自営業者は、そうでない方と比べて、審査に落ちやすい傾向にあります。
これは、まだ事業が安定しておらず、今後の収入に不安が残るという点以外にも理由があります。それは『前年度の収入証明書を発行するのが難しい』ためです。
しかし、例外もあり、独立前と同じ事業を行っている場合は独立から日が浅くても審査に通りやすくなる傾向にあります。『同じ業種で独立したので、会社員時代より収入が下がる危険性は低い』と考えられているためです。
もし、独立前とは違う事業を起こした場合は、2年目以降に審査を受けるようにしたほうが賢明といえます。
2−3.清潔な服装や髪型で部屋探しをする
直接大家さんと接しない場合でも、管理会社などを通じて印象や人となりは伝わります。
よほど悪印象でなければ問題はありませんが、できるだけ悪い印象を与えないように身なりや言葉遣いには気を付けるに越したことはありません。
2−4.審査が緩い賃貸保証会社を利用する
基本的に、賃貸住宅の入居審査は保証会社の審査を受けてから、管理会社が審査を行うのが一般的です。保証会社によってはクレジットカードと同じくらい審査が厳しい会社もあるため、なるべく審査が緩い賃貸保証会社を選んだ方が賃貸住宅を借りやすくなります。
賃貸物件によっては、賃貸保証会社が決められていることも多いので、あなたの使いたい賃貸保証会社を使えないか交渉してみてください。
これまでの実務経験を基に、手数料が安く、感覚的に審査が緩い賃貸保証会社をこちらのページで以前まとめています。
2−5.地元の経験豊富な不動産屋に相談する
地元の経験豊富な不動産屋であれば、保証会社や管理会社のことを熟知しています。また、大家さんと人間関係を築いていることも多く、口利きをしてくれる場合もあるので、審査に通るか不安な方は地元の経験豊富な不動産に相談するのがおすすめです。
3.自営業者が賃貸住宅を契約する際に必要な書類一覧
自営業者が賃貸住宅を借りる際に必要な書類は主に以下の3点です。
身分証明書
収入証明書
連帯保証人の身分証明書・収入証明書
それぞれを解説していきます。
3−1.身分証明書
大家さんが借主を信用できるかの大前提の部分になります。運転免許証や保険証など、あなたの身元が証明できる書類を用意しておいてください。
3−2. 収入証明書
大家さんにとって、家賃を毎月所定の日に支払ってもらえるのかはとても重要です。そのため、収入を証明できる書類は必ず提出を求められます。自営業者の場合は、課税証明書や納税証明書を用意しておいてください。
また、自営業者である以上、税金対策に所得をなるべく抑えたいのは当然ですが、賃貸住宅の入居審査を受ける前年は、なるべく所得は高く見えるようにしておくのが得策です。個人契約の際には、家賃の3倍以上の収入を得ているかが審査基準になりやすいので覚えておいてください。
3−3. 連帯保証人の身分証・収入証明書
借主の情報だけでは家賃の保証ができないと保証会社に判断された場合は連帯保証人の身分証・収入証明書の提出が求められる場合があります。
あらかじめ、連帯保証人になってくれる人に伝えておくとスムーズに契約をすすめることが可能です。
4.まとめ: 自営業者が賃貸住宅を借りる際は対策や必要書類をあらかじめ用意しておく
ここまで述べてきたように、始めたばかりの自営業者が賃貸住宅を借りるのは容易ではありません。ですから、少しでも借りやすくするために、今回紹介した対策はぜひ実践してみてください。
もし、あなたが色々考えるのは難しいと思ったら、地元の経験豊富な不動産を頼ることをおすすめします。アドバイスをしてくれたり、賃貸住宅を借りられるように力を貸してくれるはずです。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して、結果と原因のみ、記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。