「内見」で必ずチェックするべき箇所と当日慌てふためかないよう、内見の流れと準備しておく「モノ」とは?
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2020年6月8日マンションの内見時、失敗例から分かったここだけは必ずチェックしたい4つのポイント
賃貸マンションを借りる際、将来の出費を最小限に抑えるため、お部屋や建物の内見はとても大事だと思います。ちなみに、色々な賃貸サイトを見ていて、ようやく理想的な物件に出会ったら、あなたはどうしますか?不動産会社に問い合せ、実際に現地に訪れ、室内を確認したいと思うはずです。
このように現地に出向いて、その物件を自分の目で見てチェックすることを「内見」と呼び、誰もが気に入った物件をみた時、一度は起こす行動です。 何も特別なことではありません。では、実際、その「内見」時にどのようなところをチェックすれば良いのでしょうか?
この記事では「内見」で必ずチェックするべき箇所と当日慌てふためかないよう、現役不動産営業マンの大和田が残念な内見を含め、後々後悔しないために、どのあたりに気を付けるべきなのかを内見の流れと準備しておく「モノ」をご紹介します。
1.内見の流れと当日に必要な物
さて、マンションが決まり、内見のスケジュールが決まりました。 しかし、いざ内見予定が決まったら、何をどうして良いかわからない、もしくは忘れてしまった方も多いと思います。そこで、内見までの流れと合わせて、準備しておいた方が良い「モノ」をご紹介していきます。
1-1.まずはじめに、内見までの流れです。
実際に不動産会社に入店してから内見を終え、帰るまで、だいたい3時間から4時間くらいかかるものと思っておきましょう。 1回に複数の物件を見に行く事も可能なので、何軒見るかによって時間は前後しますが、早く終わるわけではないという事だけは理解しておいてください。
引っ越し一回に何十万円も掛かるので、部屋探しを失敗し、時間もお金も無駄にしないよう、これくらい時間が掛かるのは我慢してください。何にそんなに時間がかかるのか、流れを追いながらご説明していきます。
・不動産会社に入店(予約しておけば尚よし)
・個人情報を含むアンケートに記入
・担当者と話しながら物件を絞る
・内見に出かける
・物件が決まれば、店舗に戻って、申込書を書くことも・・・
大まかには、このような流れです。 入店前にインターネットや電話で事前予約しておくことも可能なので、もし行くことが決まっているのなら、予約しておくと所要時間が短くなります。予約なしでも空いている担当者が応対してくれるのですが、もし先客がいれば待つことになるので、個人的には予約からの来店がオススメです。
もし、どうしても予約したくないのであれば、開店と同時、もしくは午前中の早い段階でお店に行ってみて下さい。 なぜなら、内見待ちに時間がかかりますし、午前中の物件の日当たりなどを確認する意味でも早い時間に行った方がメリットが多いからです。
1-2.次に準備しておいた方が良い「モノ」についてまとめます。
・スマートフォン:気付いたことをメモしたりし、撮影で使用(デジカメでもOK)
・メモ帳とペン:スマートフォンがなければこれでもOK
・身分証明書:内見後に申し込む場合に必要(免許証や保険証など)
・ハンコ:内見後に申し込む場合に必要(認印でOKなところが一般的)
・収入証明書のコピー:内見後に申し込む場合に必要(無理なら後日でもOK)
記憶違いを防ぐために、メモしたり写真を撮影することはとても重要です。あとは、実際に契約に進む場合に二度手間を防ぐ目的で必要書類を持参しておきましょう。
1-3.当日、準備しておいた方が良い「コト」についてもまとめます。
・手持ちの家具や家電の寸法をメモ:部屋に入らないという自体を防止
・引越し希望日を決めておく:入居したい時期をある程度明確にしておく
・勤務先情報をメモ:申込書に記載するため
・連帯保証人と話を合わせておく:申込書に記載するため
これらは、基本的には後でも良いことですが、家具や家電のサイズについては意外と重要です。 特に洗濯機や冷蔵庫といった大型家電は、配置するスペースが決められていることがほとんどなので、置く事ができるか、部屋の玄関を通過できるかは重要になります。その他、不動産会社に行く前に自分の希望条件を明確にしておき、伝えるようにしましょう。
1-4.内見時に不動産会社から貸し出してもらえるものは?
これは、不動産会社によって異なりますが、一般的には以下のものを貸し出してもらえます。
・内見用スリッパ
・コンパス(アプリでも代用可能です)
・メジャー
部屋や収納箇所のサイズを測るメジャーや、窓の向きを測るコンパスは重要です。 もし、借りられないようなら、スマートフォンのアプリでも代用できるので活用してみましょう。
色々と書いてしまいましたが、そこまで気負わずフラッと内見に行っても問題ありません。 必要な情報を埋めるために、何度も足を運ぶこともお部屋選びでは必要です。
2.午前中の日当たりは充分か
ベランダの向きは図面を見ればわかるのですが、現地に行かないとわからないのが日当たりと風通しです。 なぜなら、南向きベランダでも、ベランダの前に高いビルが建っていては意味がありません。ずっと、日陰です。
そういったことを確認する意味でも、明るい時間に内見するようにしましょう。 また、窓の四隅にカビや結露跡があるようなら、風通しがよくない可能性があるので注意が必要です。 もし見つけたら、担当者に聞いてみて下さい。
3.近隣の住民トラブルはどうか
長く住むことになるので、近隣住民との関係も重要になってきます。 ただ、内見のときに近隣住民と会うことは少ないと思います。 そこで、敷地内に不法投棄されたゴミが捨てられていないかというところで判断してみましょう。
ゴミが散乱しているということは治安があまりよくない可能性もありますし、トラブルの原因にもなりかねません。 また、内見でついて来てくれる担当者の方にそれとなく聞いてみるのもオススメです。
4.騒音の発生原因がないか、また必要な施設はそろっているか
近所にスーパーやコンビニなどがあると、とても便利です。 特にお部屋から会社までの通勤経路を確認して、その道沿いにスーパーがあったりすると利便性バッチリです。
また、内見の際、騒音の発生原因が近くにないかを確認しておきましょう。休息中の騒音は思わぬストレスになります。 騒音や断続的な揺れ・振動でうつ病を患う人もいるくらいなので、騒音・振動があるのかないのかについて、現地で確認し忘れた場合にはGoogle マップを確認したり、不動産会社の担当に確認しておきましょう。
5.携帯の電波は部屋奥にも充分届くのか
最近は減ってきていると思いますが、中には、携帯の電波が届かないお部屋も存在します。RC造の部屋など、窓から離れると電波が届いてないケースなど結構ありました。
お部屋の中に、Wi-Fiを繋ぐことで解決するのですが、来客者が圏外となってしまうことはあまり望ましいことではありません。 内見の時は、その辺りも注意してチェックしましょう。
6.内見の方法と現地で確認する事まとめ
以上、これまで内見の仕方や現地での確認点を書いてきましたが、個人的には時間とお金、体力を無駄にしないため、以下、非常に大切なポイントになってくると思います。
引っ越すたびに必要な電気ガス水道の名義変更や住所変更など結構エネルギーが奪われることなんで、出来れば、良い部屋をバシッと決めて、4~5年は住みたいですね!
・内見に行く前にしっかりと準備をしておく
・内見に行ってからの確認事項を整理しておく
・部屋の中だけでなく、周辺状況も確認しておく
内見時に持っていってほしい物やアプリについてはこちらにまとめています。その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。最後に、【元弁護士と考える】シリーズ、告知義務の必要な事故物件を選ばないための賢い対策他以下の通りです。
>>【元弁護士と考える】事故物件を契約する前の告知義務?その確認方法や注意点は?
>>【元弁護士と考える】不動産屋からウソを教えられた時の対応は?
>>【元弁護士と考える】騒音、地震、虫などないと言われたのに、嘘だったら
>>【元弁護士と考える】仲介手数料の支払い無効裁判(2019年夏)
>>【元弁護士と考える】騒音や悪臭、ナンパ等『隣人トラブル』の対処と引っ越し代は?
その他、事故物件に関する記事はこちらです。
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その1)
>>麻布十番の事故物件を見に行って、その場で原因分析(その2)
大和田 豊 株式会社リビングイン 常務取締役
海外留学を経て、2011年より、不動産投資会社にて物件仕入れからファイナンス計画、物件販売、物件管理を経験。
2019年は青森県の収益物件、2020年に港区の戸建て、豊島区の区分マンションなど、全国各地の収益不動産を扱い、お客様のペースに合った説明が得意。趣味は、不動産屋同士で平日に行く、ゴルフ。港区を愛し、メンバーで唯一港区に10年近く住む男。
保有資格:宅地建物取引士、任意売却取扱主任者
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