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これまで、部屋探しの失敗例を参考に作った内見時に確認してほしいチェックリストや実際の現場でのその修正方法に関して、説明してきました。
この記事では、女性が引っ越し後に変質者などに遭遇することを避けるために内見で注意すべき5つをピックアップしてご紹介します。 実践することで、痴漢などの犯罪に巻き込まれる可能性がグッと減らせるはずなので、ぜひ行ってください。
今回、解説するのは、これまで3,000件以上の部屋探しの失敗例を4年以上一緒に分析し、実務でも生かし、港区に10年住んでいる現役不動産営業マンの大和田です。実際に実務経験があり、部屋探しや引っ越しのプロセスが分かり、アドバイスできる営業マンがこういうのを説明するのが、実は一番いい例なんじゃないないかと思っています。
正直、夏の暑い日や真冬の午前中等寒くて、内見は面倒だと思うかもしれません。そんな方に失敗談と口コミを基に内見の意義やメリット・デメリットをこちらにまとめました。内見の意義をちゃんと理解して頂いた上で、最後まで読んで頂ければ、今後の部屋探しに何かしらプラスになると思います。
女性の一人暮らしで注意すべきはセイフティー(安全性)です。 日本にいる限り、犯罪に巻き込まれることは少ないと思いますが、決してないとは言い切れません。万が一にでも犯罪に遭えば、仮に命や体に問題がなくても心の傷が残ることもあります。 「あの時、あーしておけば…」そんな後悔を生まないために、お部屋選びでできる対策をしてほしいです。
1.一階を避け、隣人に注意
1-1.あなたがお部屋を選ぶときは家賃が安くても、利便性が高い部屋でも、一階は極力避けるようにして下さい。
一階は階段不要で外出に時間がかかりづらいメリットがありますが、一方で下着泥棒や不審者の警戒もしなければならないので女性は二階以上のお部屋に住むのが無難です。すぐにイメージできると思いますが、一階の部屋はアクセスが容易で盗難に入られる可能性が非常に高いからです。
1-2.その他にも、失敗例を分析している中で物凄い量の一階部屋の失敗は出てきます。
特に、一人暮らしをする場合、部屋が狭かったり、窓が少なかったりで換気が出来ず、カビやダニが発生したりってこともあります。
1-3.内見では隣人の性別を確認してください。
先日の担当者に直接確認するポイントにも書きましたが、女性専用マンションなら問題ありませんが、あなたの隣には男性が住んでいることもあります。 その結果、洗濯物など、気をつかうことも出てくるはずでしょう。
もし、隣に男性が住んでいたり、事情があって一階に住まわれる場合は、玄関に男性用の靴を置いておいたり、男性用衣類を干しておく等の対策を行うことを強くオススメします。
1-4.もちろん、必ずしも女性専用マンションをオススメしている訳ではありません。
犯罪者に女性専用とバレることで、かえって標的にされやすいことがあるからです。 単に女性専用というだけでなく、地域の治安やマンション全体のセキュリティ対策など、総合的に判断することが大切です。
2.女性ならオートロックは必須
オートロックがあるマンションを選ぶことでセキュリティー面の安心感が圧倒的に高まります。 内見の際には管理人がいるのかを確認してもいいでしょう。オートロックや管理人がいる分、賃料は高くなります。でも、その防犯効果は絶大です。 防犯設備士の馬場や相樂も初めに確認するのはオートロックの有無です。
安全をお金で買うのは勿体ないと思うかもしれませんが、命には変えられません。もし、オートロックがついていないお部屋を気に入ってしまったのなら、入居前にモニタ付きのインターフォンを設置してくれるか確認しましょう。このインターフォンが設置されているだけで、不審者が寄ってこなくなりますし、訪問してきた人の顔を覗いてから対応することもできます。
他にも、”ドアモニ”などのテレビ付きインターフォンは工事不要で簡単に設置できるので、DIYなどが苦手な女性にもオススメです。ただし、自分で設置する際は念のため管理会社には確認しておきましょう。ネジ穴が大きい場合などは、退去の際の原状回復義務を課せられる可能性があるからです。後々の面倒なトラブルや余計な出費を避けるためにも、事前連絡を忘れないでください。
3.お部屋周りの治安を意識する
お部屋周りの治安は女性の一人暮らしをする上で欠かすことのできない重要なファクターです。 しかし、それを内見でどのように確認するのがベストでしょうか?
それは、周辺のゴミの状況や近くに学校などが建っているのかなどで判断します。大量のゴミが周辺に転がっていなければ自治体がそれなりに動いている証拠ですし、学校が建っていれば近所の目も光っているので変質者などは出づらくなります。
港区赤坂や青山のような場所でも変質者の目撃情報があります。 したがって、100%安全な地域はありません。 しかし、こういった細かい点を内見で着目しておくことでしない人よりは必ず安全に生活を送れるはずです。
4.近所に駅やスーパーがあるお部屋を選ぶ
不審者を目撃したり、変質者と遭遇するタイミングは夜間が多いと言われています。 あなたが夜間に外を歩くタイミングといえば、買い物帰りだったり、仕事からの帰宅途中になるのではないでしょうか?
そのため、お部屋の近所に駅や帰り道にスーパーがあると夜間の外出範囲や外出時間が減るので、犯罪に巻き込まれにくくなります。 仕事があると難しいかもしれませんが、なるべく夜の外出を控えることで安全な生活を送ることができます。
もし、時間があれば内見を夜間に設定して、お部屋から駅までの道を歩いてみるのがオススメです。 「そんな時間取れないよ」という方は、Googleマップやストリートビューなどを用いて、駅からお部屋までの帰り道で利用できるスーパーや普段使うお店があるのかの確認をして下さい。
5.お部屋のドアはワンドアツーロックが好ましい
お部屋の鍵は驚くほど簡単にピッキングできることをご存知でしたか? 女性の一人暮らしでは変質者にお部屋へ侵入されることも極稀にあります。そういう事件もたまに流れています。元彼が自宅に勝手に侵入して、事故が起きたなどです。
そのため、二重ロックのドアが設置されているお部屋を選びましょう。 二重ロックが設置されていない場合は内見時担当者に鍵の種類を変えられるか、もしくはシリンダーを増やせるのか尋ねてみてください。もし、できない場合、そのお部屋は控えた方がいいでしょう、女性なら特にです。
なぜなら、犯罪のプロは、ディスクシリンダーと呼ばれる鍵なら5分以内でピッキングができるからです。 ここは妥協せずに、グイグイ確認するようにして下さい。
6.引っ越し後にトラブルを避けるために内見で注意すべき5つまとめ
犯罪に遭うと、心に大きな傷を残しかねません。 後悔しないためにもお部屋の内見の際にはぜひ、以下の点を確認してください。
・一階の部屋を避ける
・オートロックもしくは管理人がいるマンションを選ぶ
・テレビ付きインターフォンを設置
・お部屋周辺のゴミの状況や付近に学校が建っているかの確認
・自宅への帰り道にスーパーがあるかの確認
・お部屋のドアが二重ロックかどうかの確認
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今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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