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こんにちは、不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。
「内見後にお部屋を押さえてもらってたけど、やっぱり・・・。」
「内見の予約をメールで取ったけど、他の部屋で決めちゃったからやっぱりキャンセルしたい」
こんな時、不動産屋さんにキャンセルのメールや電話を入れるのは心苦しいですよね。
しかし、連絡を入れなければ不動産屋さんは困ってしまいます。 キャンセルは日常茶飯事なのでおくせず、決まったら早めに一報を入れてもらえると助かります。 ここでは、簡単にキャンセルができるよう、5つのポイントとキャンセルメールの例文・テンプレをご紹介していきます。
オンライン内見でも担当者に確認してほしいポイントを共有できるチェックシートを作成しました。こちらのシートを先方に送り、問題がないか、効率よく、確認してもらってください。他社のシートも比較につけておきました。後悔しない、損しない、時間を無駄にしないために活用して下さい。
1.内見をキャンセルする事情とは?
「不動産会社さんに内見の予約をしていたけれど、都合がつかなくなったのでキャンセルをしたい・・・」
お部屋探しでは実際こういうことが珍しくありません。よくあるケースとして、下記のようなものがあります。
- 他のお部屋に決めた
- 体調不良で行けなくなった
- 仕事の都合で行けなくなった
- よくよく調べてみると思っていたのと違った
- 引越すこと自体を取りやめにした
- 当日、面倒になった
最後の理由は悲しすぎますが、一般的に内見の予約をすると、不動産会社さんや大家さんは、以下の作業を進めます。
- スケジュール調整
- 鍵の手配
- 掃除
- 資料
その為、もし内見をキャンセルすることになった時はこれらの負担を少しでも減らすため、早めに連絡を頂けると個人的にも助かります。
2.内見のキャンセルをする場合の連絡手段
内見のキャンセルをしたいとき、連絡手段としては、LINEやメールと電話があります。わざわざ店舗まで出向く必要は絶対にありません。
2-1.メールで連絡するメリット
今まであったトラブルを踏まえ、メールで伝えるメリットをまとめました。
・情報漏れ(伝え忘れ)が少ない
・保存できる
・言ったor言わないのトラブルがない
・相手の時間を奪わない
2-2.電話で連絡するメリット
電話で伝える場合にはスピードや話し方がポイントになってくると思います。例えば、以下のような感じです。
・スピーディー
・気持ちが伝わりやすい
キャンセルの連絡はメールと電話、どちらでも大丈夫です。ただ、当日になってキャンセルなど、急を要する場合は電話連絡の方が良いと思います。LINEやメールなら、気づかず準備をすすめてしまう事もあるので。ちなみに、担当や支店の連絡先(メールアドレス、電話番号)は、通常、ホームページや名刺などに記載されています。
3.揉めずにキャンセルするための5つのポイント
内見後のキャンセルはメールで充分です。電話でもできますが、担当も忙しいと思うので、LINEやメールで済ませて良いと思います。
部屋を押さえてもらっている場合を含め、なるべく早めに知らせた方が良いと思います。メールでのキャンセルなら、相手も時間があるときに見ることができるので親切でしょう。 メールを送るときは、相手の気持ちを害さないように以下の5つのポイントに注意して送ってください。
- なるべく早く断る
- 時間があるときはメール、ないときは電話で
- 内容をシンプルに伝える
- 誠心誠意伝える
- クレームは言わない
これら、5つのポイントを注意することでトラブルに巻き込まれず、キャンセルができるはずです。次にメールのテンプレートを作成したのでよろしければ、コピペして活用してください。
4.上手にキャンセルするためのメールテンプレート
内見予約をキャンセルするためのメールテンプレートと内見後にお部屋をキャンセルをするためのメールテンプレートを作成したので、参考にしてください。
4-1.内見予約をキャンセルするためのメールテンプレート
メール件名:内見予約のキャンセル【△△(フルネーム)】
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
先日内見予約をした△△(フルネーム)と申します。
その節はありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、入居するお部屋が決まったので予約をキャンセルさせてください。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
4-2.内見後に押さえてもらったお部屋をキャンセルするためのメールテンプレート
メール件名:他社のお部屋に入居【△△(フルネーム)】
メール本文:
△△不動産 内見ご担当者様
先日、お部屋の内見付き添いをして頂いた△△(フルネーム)と申します。
その節はありがとうございました。
大変申し訳ございませんが、他社様にご紹介して頂いたお部屋に入居することが決まりました。
親身にご対応頂いたのに心苦しいのですが、
また機会がございましたらその際は何卒よろしくお願いいたします。
△△(フルネーム)
メールアドレス:〇〇@〇〇.com
5.キャンセルした後の注意点
内見後、その場でキャンセルをしたのなら何も注意することはありません。しかし、キャンセルをしたタイミングが申込後、審査開始後や契約後だと注意しなければならないポイントが出てきます。
ここではキャンセルを3つのタイミング
内見後
審査通過後
契約後
に分けて、それぞれの注意点についてご紹介していきます。
5-1.内見後にキャンセルした場合
内見後にキャンセルをしても問題ありません。他の不動産会社のお部屋に入居することが決まったなら、すみやかにその報告をしましょう。例えば、家賃等条件交渉を入れていた場合には、なるべく早めの方が良いと思います。話が進んでしまう可能性があるため。
5-2.審査通過後にキャンセルした場合
審査通過後にキャンセルをしても問題ありません。担当のショックは大きいですが・・・。契約を結ぶ前にキャンセルをしても、キャンセル料金や手付金を支払う必要はないからです。しかし、不動産会社によっては「手間がかかったから手付金を払え」と言ってくることもあるようです。その為、もし、請求されたら毅然とした態度で対応するようにしてください。しつこい場合には、消費者センターに連絡し、対応を相談するのも一考です。
5-3.契約後にキャンセルした場合
賃貸借契約後にキャンセルをすると、仲介手数料だけでなく、契約書によっては短期解約の違約金や礼金の返金に応じてもらえません。諸々の費用をすべて負担してほしいと求められることもあるので、居住する意思を固めてから契約を交わすようにしましょう。保険、鍵交換、駆けつけ、消毒殺菌等の費用が掛かってくる可能性があります。
6.内見後のキャンセルの方法と注意点まとめ
内見後のキャンセルも契約前であれば、全く問題ありません。契約をしてしまうと、費用が発生し、支払ったお金が返ってくる可能性が減ってしまいます。その為、今回対策をまとめましたが、契約前にキチンと確認するべきポイントは担当にメールやLINEで記憶を残しつつ、押さえて下さい。
家賃等の条件を交渉している場合もあいまいなまま進めず、結果、どうなったのか?いつまでに回答がもらえるのかなどを押さえ、進めて下さい。以下、今回のポイントです。4-1.キャンセルの連絡はメールが親切
他社のお部屋に入居が決まったら、すぐに一報を入れる
6-1.メールを送付する場合は以下の5つのポイントに注意
・なるべく早く断る
・時間があるときはメール、ないときは電話で
・内容をシンプルに伝える
・誠心誠意伝える
・なるべく、クレームは言わない
ちなみに、いつまでにこのメールを送れば、負担がないのか等の分析はこちらにまとめています。メールもそうですが、内見、仮押さえまでやってくれた担当にどう連絡するかのポイントはこちらにまとめてあります。
7.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト
これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。
もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。
□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい
もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。
また、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。
恵比寿や広尾、麻布十番など東京都心のデザイナーズマンションの内見予約や住まいの無料相談はこちらのページから物件や希望の日時を送って下さい。その他、退去時に管理会社と揉め、原状回復費用をムダにしないため、契約者さま限定の入居確認時の保存フォームを作りました。
内覧でいかに真剣に部屋と自分と向き合ったかということが部屋に住み始めてから後悔するかしないかを決定づけます。是非、是非、失敗や後悔の無い部屋探しをしてください。今回ご紹介した内容が貴方の失敗を防ぐ一助となれば幸いです。あなたの大切な人生と平穏が守られますようにこれからも私たちは4,500件を超える引っ越しの失敗談を基に、住まいのトラブル解消の専門家として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
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あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
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