【宅建士作成】アンケ-トで分かった初めてのお部屋探しで知りたかった不動産会社の選び方

6,700人のアンケ-トを基に、初めてのお部屋探しの方に知っておいていただきたい不動産会社の選び方についてまとめてみました。

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2022年4月1日

【宅建士作成】アンケ-トで分かった初めてのお部屋探しで知りたかった不動産会社の選び方

このページの主な内容


こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで住まいのトラブル相談・提案を担当している宅地建物取引士兼住宅診断士の相樂です。

はじめての部屋探し、色々なことが分からないと思います。

ここでは、過去の質問や6,700人のアンケ-トを基に、初めてのお部屋探しの方に知っておいていただきたい不動産会社の選び方についてメンバーと一緒にまとめています。

これから部屋探しを行う方は以下のような不安があると思います。

・初めてのお部屋探しはどこに相談したらいいのだろう?
・駅前チェ-ン店、大手不動産会社、地元密着の会社?
・更には、契約後の保証や責任はどうなっているのだろう。
・仲介手数料が安いところで選ぶべきなのか。
・グレ-な条件でも飲んでやってくれる業者がいいのだろうか?

住環境はいくら賃貸と言っても、人生の中で長く時間を過ごす大切な空間です。

後述しますが、実際、97%以上の物件がオンラインなどの市場には出回っています。

この条件の中で、あなたの求めているサポ-トを誠実に対応してくれるのかどうか?

これがお部屋探しの中で大変重要なポイントになってくることは間違いありません。

念のため、6,700件のお引っ越しに関する後悔のアンケ-トや400件を超えるトラブル相談を参考に、安心できる部屋探しに向けたチェックリストを作成しました。

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1.部屋探しを始める前に知っておいてほしい事は?

引っ越し後の女性

初めてのお部屋探しは何から手を付ければいいのか分からない状態だと思います。

ほとんどの方はまずはインタ-ネットで自分の気に入る物件がないかを探すことから探し始められます。

しかし、この時に事前に知っておくのとそうでないのとでは、明らかにネットから得られる情報に大きな差が生まれます。

いくつかの例をご紹介致します。

1-1.大手でも、地域密着でも、97%は同じ物件?

初めてお部屋を探される方は必ずと言ってもいいほどぶつかるポイントです。

もしかしたら、2回目・3回目のお引越しをされる方でもご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。

いわゆる、複数の不動産会社や不動産情報サイトを見て回ったとき、物件のダブリがあるのはなぜ?という疑問です。

〇〇物件という情報をス-モで見ていて、写真は違うけど賃料などの条件がそっくりそのまま同じ物件が別々の業者で掲載されているというケ-スです。

こういったことがなぜ起きるのか?これは、登場人物を細かく見ていくと分かってきます。分かりやすく噛み砕いてご説明していきます。

登場人物は簡単に言うと3人だけです!

物件を持っているオ-ナ-のAさんがいます。Aさんは自分で家賃の管理や修繕の管理をするのが苦手なので、管理会社のBにお願いしています。

また、Bの管理会社としても、Aさんのために一日でも早く満室にしてあげたいので、仲介業者のC1、C2、C3・・・にお願いします。

このタブりが発生するのは、このCの仲介業者が多数存在するからです。

さまざまな会社がそれぞれ管理会社から依頼されて物件を掲載しています。

ですので、どこの仲介業者のCを選択したところで、管理会社のBは変わらない立ち位置にいることになります。

こうなると、どこの不動産会社を選ぶといいのか分からない!とお感じになられると思います。

一般的にはSUUMOでお部屋を検索して、問い合わせして・・・みたいな流れを想像すると思います。

しかし、失敗ばかり見てきた、私たち、アリネットでは、ここで強くお伝えしたいのが、『安心できる不動産取引は担当者選びから始まっている』ということです。

1-2.同じ会社でも、担当次第で満足度は180度変わる

これは声を大にしてお伝えしたい内容です。担当者次第では大きく満足度は変わります。これは絶対、100%です。

担当者さんが新人かベテランかという違いではなく、あなたに対する執着度合いが如何程かというものです。大手の不動産会社では、一人の担当者でも何十件と契約をこなしています。

少し言い方が悪いですが、“単なる作業の一環”として部屋探しをされたのでは、契約する側としては気持ちがいいものではありませんよね??

いくらベテランであっても、扱いが適当かな?と感じたら店を後にしてもいいぐらいです(笑)

ここまでしてくださいとは言いませんが、担当者は毎日様々な物件を扱っています。新鮮な情報をマメに教えてくれる担当者さんを見つけてほしいと思っています。

後述しますが、色々なパタ-ンの不動産屋さんがありますので、是非初めての方、もしくは2回目以降のお引越しの方の参考になれば幸いです。

1-3.仲介手数料は不動産会社・物件ごとに異なる

仲介手数料の上限は家賃の1ヶ月+消費税(10%)と宅地建物取引業法にて定められています。

これ以上の手数料を請求された場合は違法です。

例えば、家賃10万円、共益費5,000円、駐車場2万円の物件を契約された場合は、家賃の10万円に対して消費税の10%が発生しますので、11万円の仲介手数料が発生するという形です。

本来であれば、仲介手数料は入居者さんと大家さんのどちらからもらってもいいんです!

ただし、上限は家賃の1ヶ月分+消費税だけですよ!という決まりがあります。

なので、入居者さんから0.5ヶ月分、大家さんから0.5ヶ月分の仲介手数料をもらうということでもいいのですが、入居者さんから1ヶ月分もらうことが慣習的に多くなっています。

このことから、不動産会社によって仲介手数料は満額でもらいます!の不動産会社があったり、仲介手数料は半額で大丈夫ですよ!の不動産会社があったりするわけです。

1-4.不動産会社は大家からお金を受け取っていることもある

地域によって考え方が様々ですが、入居者さんからは仲介手数料をもらい、大家さんからも特別に手数料をもらっているケ-スもあります。

本来であれば、前述の通りで家賃の1ヶ月+消費税を超える報酬をいただくと違法になります。黒に近いグレ-ゾ-ンです。

『業務委託費』という形で大家さんから報酬を得ている場合、ある特定の期間、募集する物件の維持管理をするので、この金額を契約が終わったらくださいというような契約をしています。

この業務委託費は業界的に一般化しつつあります。

これは別名ADと呼ばれるもので、賃貸不動産業界ではAD100といえば家賃の1ヶ月分、AD200といえば家賃の2ヶ月分というル-ルになっています。

家賃5万円のAD100の物件に申し込みをもらった場合は、入居者さんから5万5千円の仲介手数料もらい、大家さんから5万円の報酬を得ることができるため、10万5千円の売上というふうになります。

このADをフリ-レント(家賃の無料期間)に振るかどうかの裁量権を仲介業者に任せられているケ-スも多く存在します。

1-5.スマホ時代、いきなり店舗に行くのは時代遅れ

スマ-トフォンが普及した現在、店舗に飛び込んで物件を探すのは控えるようにしてください。

絶対NGということではありませんが、インタ-ネットで自分の希望条件を入力したらどんな物件がヒットするのかはなんとなくでも確認ができる時代になりました。

何も武器を持たずに相手の陣地に赴いて、その土地を平定させるのはなかなか難しいですよね。

また、事前に電話で条件を伝えてから行くと、予め物件を選定して準備してくれるので待ち時間も少なくなるので、

①事前に来店予約をする

②予めネットで情報を調べて訪問する

この2点をいつも提案しています。

もちろん、店舗ではなく、いきなり現地集合で現地解散、良ければ、ネットで申し込みする方が個人的にはシンプルだと思うので、自身で印刷や申込の記入ができる人であれば、私たちはその流れを取っています。

1-6.どの不動産会社でもおとり物件の可能性はある

1-6-1.「おとり物件」とは?

存在していない物件や取引する意思がない物件にも関わらず、「賃料が安い」「設備グレ-ドが高い」「好立地」「築年数が新しい」というように、お客様が飛びつく情報を“エサ”にして問い合わせさせておきながら、違う物件を提案するという手法のことを言います。

これだけ、悪事がインタ-ネットで広がる時代になっても、まだこのやり方で集客している業者がいるということは、まだまだこの方法を知らない方がいるという事なので、何度も説明していきます。

これは悪意を持って、あえてそうしている不動産会社もあれば、単なる不注意、過失によっておとり物件になってしまっていたというケ-スに大別されます。

しかし、おとり物件となってしまえば、お部屋探しをしている方からしてはどちらも悪者扱いされてしまいます。今回は後者の、不注意でおとり物件になってしまったパタ-ンをご説明したいと思います。

1-6-2.なぜ、おとり物件は無くならないのか?

悪意でなければどうしてそんなことになるの?と思われると思います。これは、賃貸不動産業界の物件の回転率の速さに原因があります。

特に、このおとり物件が多く見られるのは1月〜4月といった不動産の繁忙期と呼ばれるシ-ズンです。時期的に、就職や入学、異動のシ-ズンと重なり、物件が目まぐるしく空いたり埋まったりを繰り返しています。

私も2012年以降、実務上、繁忙期を何回も経験をしてきましたが、本当に忙しすぎて物件が空いているのか疑心暗鬼になってしまいます。

お客様をご案内する前に「空室」ということを確認していたのにも関わらず、店舗に戻って、さてお申し込みをしよう!というときには「申し込み」が入っていることもザラにあります。

特に、千代田区や港区、中央区など物件に限りがある人気のエリアでは空き物件を繁忙期に抑えるのが本当に大変です。

東京都の不動産会社は約2万5千もの会社があります。そう考えるとあなたと同じような条件で探している人が他の不動産会社で同じタイミングで見ていることを考えても不思議ではありません。

ス-モなどのポ-タルサイトでは一定期間、情報が更新されていないことが分かると自動的に物件公開を停止するなどの対策を取っておとり広告を撲滅しようという動きはあります。

それでもまだまだ減っていないのが現状です。

1-7.使う不動産サイトでも物件がガラリと変わる事も?

あなたはどのポ-タルサイトを使って物件を検索していますか?

不動産サイト有名な会社さんだけでもたくさんあります。例えばアットホ-ム、ホ-ムズ、ス-モなどはCMもされているのでご存じの方も多いと思います。

不動産会社の裏の仕組みをお話しすると、ス-モに1物件掲載するための“枠(わく)”というものがあって、そのオンライン上の仮想の棚を購入することで、自分の好きな商品を掲載することができるといったものです。

また、ランニングコストで月額費用を支払わなければいけない会社さんもあるため、全部のサイトにもどんどん載せてしまおう!ということがなかなかできません。

そのため、不動産会社によって、アットホ-ムとホ-ムズだけ掲載する。ス-モだけ掲載するという形でバラバラになるため、サイトによって掲載されている物件がガラリと変わることもあります。

2.実際、何を基準に不動産会社を選べばいいのか?

不動産営業担当

不動産会社もたくさんあり、どこを選んだらいいのか非常に迷われると思います。

選ぶ基準もたくさんありますので、いくつか見るべきポイントをご紹介します。

業者だけ知っているちょっとした豆知識でもあるので、お部屋探しをされる時の参考になれば幸いです。

2-1.部屋探しより不動産屋選びが先かも?

これが意外と難しいことで、いいお部屋を探すためにはいい不動産会社、いい担当者に出会うことが一番の近道だと言えます。

あなたのことを考えずに目先の売上ばかりを追い求める不動産営業マンは、前述の広告料(AD)に目が眩んで、あまりおすすめできない物件でも、推して、推して、推しまくります。

これはベテランの営業マンになればなるほど、慣れでこういうことをする可能性も高くなるため、必ずしもベテランの営業マンがいいとは言えないところなのです。

自分ごとのように一緒に悩んで考えてくれる担当者を探すと、契約後の相談も気軽にしやすいということもあり、安心して契約を進めることもできます。

2-2.営業時間が長い、定休日がない

自分のスケジュ-ルに合った業者を選ぶことも大切になります。

お部屋探しができる曜日が業者の定休日と重なってしまう場合は難しいですが、営業時間が何時まで大丈夫なのかも確認をしておきたいポイントです。

例えば、19時閉店なのに、18時30分に予約されると、嫌な顔をされる会社もあります。まだまだ、サ-ビス業である不動産であっても、このような対応をするところが残っています。

もちろん事前予約で夜間対応できるところもありますので、自分のスケジュ-ルに合った不動産会社を選ぶことも大切です。

不動産会社の営業時間や定休日合わせて動いてしまうと、申し込み後の契約や鍵のお引き渡しも営業時間内に動く必要が出てきてしまいます。

そのため、何度か足を運ぶことを前提に考え、不動産会社を選ぶことを提案しています。

2-3.マイビジネス等ネットの口コミがいい

最近は、普段からGoogleの口コミを参考にしてお店選びをされている方も多いのではないでしょうか?

口コミはお客様のダイレクトな感想を直接見ることができるので、ホ-ムペ-ジにはこう書いてあるけど、実際はどうなのだろう、・・・ぐいぐい営業されるのかな?

優しいスタッフはいるのかな?

という疑問もここで解消できる可能性もあります。

ここで、口コミの情報を参考にするのはもちろん大切なのですが、あまりにも件数が多く、評価が高すぎると、業者がユ-ザ-をたくさん作成して投稿しているサクラの可能性もあり、信憑性に欠けることもあります。

口コミを参考にされる場合は、その口コミをしたユ-ザ-は他のお店でどのような投稿をしているか?という点も確認してみてください。

口コミが該当する不動産会社の1件だけ、画像が未登録、名前が適当などは、口コミのためだけに作成されたアカウントの可能性が高いからです

念のため、6,700件のお引っ越しに関する後悔のアンケ-トや400件を超えるトラブル相談を参考に、安心できる部屋探しに向けたチェックリストを作成しました。

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2-4.免許の更新回数が2以上か?

車の免許と同じように不動産会社を営業するためには宅建業免許というものが存在します。

これが5年間の有効期限が決められているため、都度更新をする必要があります。お部屋探しをするときに、不動産会社の名前はご覧になられていると思います。

もっと注意深く見ると分かるのが、

「〇〇県知事免許(1)第〇〇〇〇号」

という項目の記載があります。

(かっこ)で囲まれている数字は更新した回数です。ですので、数字が大きければ大きいほど、設立してから長く営業している会社であることが一目瞭然です。

5年未満の会社は設立して1回も更新を迎えていませんが、「1」という数字になります。この不動産会社は老舗なのか、新規立ち上げの会社なのかの参考にされてみてください。

もちろん、長いから、短いからといった理由でサ-ビスが異なることはありませんので、あくまで一つの指標とされてみると物件探しも面白くなるかもしれません。

2-5.仲介も管理も手掛ける方がトラブルに強い

冒頭でもご説明しましたが、仲介と管理は別物です。

仲介とは、物件を所有しているオ-ナ-や管理会社から「物件の紹介をお願いします!」と依頼を受けて、ポ-タルサイト(ス-モやホ-ムズなど)を通じてお客様と物件を結びつけるのが役目です。

それに対して管理とは、その名の通り物件を維持・管理するのが仕事になり、賃料の回収や物件の空室管理などの役割を担っています。

管理会社は1社で、仲介会社は2社以上で募集をしていることが一般的です。ですので、お部屋を紹介してくれた仲介会社と、入居後にお世話になる管理会社は全くの別会社になります。

この時に起こるトラブルとして多いのが、入居後に何か問題が発生して、お部屋を紹介してくれた仲介会社に電話したところ「それは管理会社に言ってください」と冷たくあしらわれたというケ-スや、仲介会社から管理会社での伝達漏れで、内覧時に発見した設備の故障が直されていなかったというパタ-ンです。

タイトルにもしている通り、管理会社と直接契約ができるようであれば、一番トラブルへの対処も早いということです。

管理会社を絞って探すデメリットとして、基本的に自社で取り扱っている物件を提案されるケ-スが多いので、本当に自分の気に入った物件を内覧して決めることが難しいという点です。

仲介と管理を一緒にやっている不動産会社となれば、かなり絞られますが、仲介業務をメインとしながら、かつ管理物件も保有している不動産会社であれば、トラブルが起こった時の対処法も慣れているためスピ-ディに行われる可能性が高いです。

個人的には、このハイブリットな不動産会社がおすすめです。

管理をしているため、相談できるだけでなく、トラブルが面倒な事を実際に知っているため、物件の選択やコメントがきちんとしている印象です。

2-6.オンラインサ-ビスが充実している会社

特に遠方からのお引越しをご検討されている方の場合、オンラインサ-ビスの有無は必ず確認しておきたい項目です。

間取りが手狭になったからエリアは大きく変えずのお引越しというケ-スであれば、そこまで問題になることはありません。

しかし、就職や異動などで遠方へお引越しをする必要がある場合、物件内覧→契約→鍵渡しのように3回は必ず店舗に行く必要があります。

正直、毎回時間確保して移動するのは大変なことだと思います。

オンラインサ-ビスの内容として、内覧が難しい場合にはオンライン内見としてテレビ電話を使って内覧をする、契約で来店が難しい場合には、zoomなどのソフトを利用してのIT重説で契約内容の説明、契約書は郵送対応可能なお店を選択しておくと、後々の段取りが非常に簡単になります。

2021年5月にデジタル改革関連法案が成立したということもあり、1年以内の5月までには施工される予定となっています。

まだまだ試験的な段階ではありますが、宅地建物取引業法によって重要事項説明や契約書などは電子交付ができるようになってきています。

これが完全に実施されるようになると、契約時の押印が廃止されるため、郵送で契約書のやり取りを行うことも必要がなくなるため、賃貸物件でお住み替えをされる方にとっては朗報だと思います。

3.圧倒的なCM量で知名度の高い大手不動産会社のメリットと見落としがちなデメリット

あなたがよく利用するコンビニでも、人によって好き嫌いが分かれると思います。

私はセブンイレブン派!私はロ-ソン派!お部屋探しであっても、私はマンション派!私は戸建て派!このように不動産会社にもそれぞれ魅力的なメリットとデメリットが存在します。

大手不動産会社のメリット、デメリットと会社ごとの違いなどをご紹介していますので、今後のお部屋探しに活かしてみてください。

3-1.大手不動産会社のメリット

これはなんといってもネットワ-クの広さです。色々な情報が同じ会社内で飛び交っていて、従業員も多いため情報収集能力も高く、情報量が地場の不動産と比較すると圧倒的に多いことが特徴です。

また、お客様の立場からしてみても、情報が多い物件を一つの会社で見て比較することができるため、物件を探し始めてから短期間で決めることができることもメリットの一つとして言えます。

従業員数も多いことから物件登録にしても写真を公開するにしても、スピ-ディに更新されるため、新着の情報が欲しい!新築物件じゃないと嫌だ!という方は大手不動産会社に軍配が上がります。

3-2.大手不動産会社のデメリット

物件数が多いがゆえに営業マンが物件ごとの特徴を全て知っている可能性は低くなります。

物件の特徴を詳細まで把握できなくなるため、大量の情報から物件をある程度まで選定を行い、内覧をしないとイメ-ジが湧きにくいという点が挙げられます。

また、大手不動産会社の場合、いくつか支店を設けている場合も多く、不動産業界歴は長くても、そのエリアを知り尽くしているわけではない可能性もあるということはデメリットになり得ます。

3-3.大手不動産屋さんのオススメはどこ?何が違う?【比較表】

同じ業種の賃貸不動産ですが、会社ごとにそれぞれ特徴が違います。

初めてのお引越しの場合は、判断基準を知っていても、そこまで頭が回らない。

簡単に言うと大手不動産会社の中ではどの会社がおすすめなのか、サ-ビス内容の何が違うのか、主な違いを踏まえながらご説明させていただきます。

3-3-1.エイブルは仲介手数料が家賃0.5ヶ月分

仲介手数料が通常は家賃+消費税かかるところを、その半分だけで大丈夫です!と大々的に広告をしている会社さんで有名です。

とりあえず、初期費用を少しでも抑えたいとお考えの方にはおすすめの不動産会社にはなります。

3-3-2.アパマンショップは店舗数と物件数が多い

賃貸仲介店舗数はFC店を含めて業界1位の会社です。近いエリアに店舗が立地していることもあり、物件の新着情報も横のネットワ-クのつながりで物件数も多いことで有名です。

AOSという独自のシステムを活用してお客様に入居済みの物件から空室の物件を地図上に表示させることができるため、このエリアでこの条件、待っていたら物件は出てくるのかな?という疑問が解消できるシステムが利用できます。

3-3-3.ミニミニは仲介手数料が家賃0.5ヶ月分

エイブルさんと同じで仲介手数料が半額で大丈夫ですよ!と謳っている会社さんです。

10万円の家賃であれば11万円の仲介手数料が取られるところを、5万5000円分はサ-ビスしますよということなので、欲しかった家具や家電のお金に投資してもいいかもしれません。

3-3-4.ホ-ムメイトは細かい条件で物件を検索しやすい

お部屋探しの条件を細かく分類されているため、自分好みの物件が探しやすいです。

例えば、賃貸物件では珍しい「ル-ムシェア可能」「DIY可能」「テレワ-ク向け」といった項目で探すこともできます。

また、通学・通勤時間から賃貸物件を探したり、初期費用を安く抑えて入居ができる物件を探したりと、初めての方にも分かりやすいサイト構成になっています。

3-3-5.いい部屋ネットは自社管理物件が多めだけど全体物件数は少なめ

大東建託さんが運営されているサイトです。会社の母体が建築メ-カ-ということもあって掲載されている物件のほとんどが大東建託のアパ-トマンションです。

自社管理物件ということもあって、他のサイトよりも詳しく情報が記載されていること、新着情報もリアルタイムに更新されるのは大きなメリットと言えます。

基本的には、大東建託の物件を紹介されることが多いため、色々と見てみたい方には不向きだと思います。

4.地元の不動産屋さんへ来店するメリットとデメリット

営業担当案内

地元の不動産屋さんの強みはなんと言っても“物件以外の情報量の深さ”です。

現代では、インタ-ネットで検索すると、その土地柄もなんとなくは把握できるようになりましたが、知らない土地へ、しかも初めてのお引越しをされる場合は不安が募るばかりかと思います。

このような時に、このエリアは防犯上危険だからこっちの方がいいのでは?一人暮らしだったらここにこういうお店があるから休みの日は楽しく過ごせるのでは?という別の提案も期待できます。

また、物件を所有しているオ-ナ-と密接な関係を気付いていることも多く、条件の交渉が有利に働く場合もあります。

一方、デメリットとしては、大手不動産会社と比較すると、どうしても物件数の少なさという点が挙げられます。

ネットに掲載されていないから紹介できないというケ-スは少なく、単に物件の登録や写真の更新などが追いついていないというパタ-ンが多くあるため、「他のサイトでこんな情報を見たんですけど、こちらで紹介できますか?」と相談してみられてみてください。

ただ、未公開物件を唄う業者もありますが、全体の97%はオンライン化されており、個人的には賃貸であれば、物件数だけでなく、その情報の正しさや費用などの条件がどこまでリ-ズナブルかの方がトラブルで大きく後悔したいためには大切だと思います。

5.賃貸ポータルサイトを利用するメリットとデメリット

ポータルサイトスーモ

SUUMOやホームズなどCMをガンガン流している不動産ポータルサイトに関して、少し掘り下げてみていきます。

5-1.比較検討が容易

やはり大きなメリットは多数の物件情報をインタ-ネット上だけで比較検討ができる点になります。

大量の情報がある中で好みの物件を探すことができるため、以前と比較してもご来店いただいてからご成約に至るまでの時間も節約されています。

また、このようなポ-タルサイトを見るのが趣味とおっしゃる方も少なくなく、ご来店いただいたお客様の方が物件情報をより詳しくご存知の場合もあるほどに情報収集も容易になってきていると言えます。

5-2.情報が多すぎると逆に困惑する

情報が被って募集されていたり、おとり広告で引っかかってしまったりと、情報が多すぎるがゆえに困惑してしまうケ-スもあります。

また、よくいただくお声として多いのは、「物件を問い合わせる」というボタンを押したら、色々な会社から一斉に電話がかかってきて怖かったという事例です。

サイト構成がもっとシンプルで見やすくなるとこういうトラブルも防げるのかもしれません。

しかし、小さい文字で書いてあったり、分かりづらかったりするので、問い合わせるまでに個人情報を流しても大丈夫かを確認するようにしてください。

そのため、最近は地域や間取り、ペット可等の趣味や趣向にあった部屋を専門的に紹介するサイトも出来ています。個人的には薄い情報を広くより、不快情報を集めた方がトラブルが少なく、良いと思っています。

6.大手不動産会社から、あなたはどう見られている?

部屋探し営業相談

一般的に、借りる人の目線で書かれていることが多いので、ここでは、実際あなた自身をどのように見ているのか?あくまで考察ですが、説明していきます。

6-1.あなたがサラリ-マンの場合

基本的には社会保険の保険証を持っていらっしゃる方は、勤続年数が短くても入居審査で不利になるケ-スは少ないため、不動産会社としては喉から手が出るほど欲しいお客様です。

見られるポイントとしては、収入に見合った賃料帯を希望されているかどうかです。

賃料の目安は収入の30%と言われていましたが、今の時代にはあまり即していないことの方が多く、「手取り額」の25%を目安にお部屋探しをするといいと思います。

少し話は逸れましたが、フルタイムでご勤務をされているお客様は基本的に審査の心配はされていません。

6-2.あなたが自営業やフリ-ランスの場合

逆に自営業やフリ-ランスでお仕事をされている場合は入居審査が非常に厳しく見られます。

管理会社によっては、審査の条件として例えば自営業であれば2年以上、法人であれば3期分の決算報告書が必要、フリ-ランスであれば毎月の収入の証明書に併せて、現在の銀行の残高証明書の発行まで求められるケ-スもあります。

そのため、希望とする条件の物件に住むことが難しい場合もあります。ここで融通を効かせて、より審査通過しやすいようにアドバイスをしたり、手配してくれたりするのは地元の不動産会社である可能性が高いです。

というのも、大手の不動産会社はコンプライアンス違反に非常に敏感になっていることもあって、地元の不動産会社でできるようなことができないケ-スもあります。

7.初めてのお部屋探しで知りたかった不動産会社の選び方まとめ

お部屋の提案打ち合わせ

最後に、大手だからネットワ-クがあり、信用や情報が集まっているというのは妄信です。

個人的には、大手からすると、あなたは沢山いるお客さんの一人で、もっとお金持ちで優遇すべき人が大抵います。

でも、小手の不動産会社からすると、あなたは大切なお客様です。その為、精一杯対応してくれるかもしれません。あなたに合った会社や担当を見つけ、トラブルの少ない部屋探しやお引っ越しをしてください。

お部屋探しをされる方に少しでも参考になると幸いです。

8.トラブルを避けるための部屋探しチェックリスト

部屋探しチェックリスト

これまでのトラブル相談やアンケートの事例を参考に、簡単なチェックリストを作りました。

もし、いくつか、該当するようなら、慎重にお部屋探しをされることをお勧めします。

□ 延線沿い等エリアを広げ、自分に合う部屋を探したい
□ 自分に合ったお部屋の条件や優先順位が分からない
□ オンライン内見や広告を見て、お部屋を決めたい
□ 部屋探しの経験が2回以下で相談し、お部屋を決めたい
□ 家賃や初期費用等予算の決め方が分からない
□ 契約や引っ越し後のトラブルは絶対に避けたい
□ 自分のペ-スでゆっくりお部屋を探したい
□ 仲介手数料無料や返金保証が付いている方がいい

もし、3つ以上当てはまる方は慎重に部屋探しを進めて下さい。というのも、トラブルが続くと、仕事や私生活だけでなく、健康も害してしまう事もあります。

もし、気になるようなら、LINEで出来る部屋探しの条件簡易診断もやってみて下さい。3つの質問で、部屋探しに必要な具体的な注意点や対策をご提案しています。

頂いたご相談は社内で共有し、48時間以内に回答いたします。必要な場合には、弁護士や建築士などの専門家と相談し、連絡いたします。

なお、相談は無料です。費用が発生する場合には、事前に必ずご連絡いたします。

過去に頂いたトラブル相談や質問は参考の為、こちらのページにまとめています。

*お名前やメールアドレス等を公開することはありません。

*48時間以内に確認し、回答致します。

 

 

*頂いたコメントを参考に、今後の活動を改善していきます。

相樂 喜一郎

株式会社リビングイン 代表取締役
国立大学卒業後、大手証券、総合不動産会社を経て、2012年に住まい問題の解決をテーマとした不動産会社、リビングインを創業。個人のお客様を中心に賃貸・売買仲介やその管理を行う。

特に、2015年以降全国から住宅ローン絡みのトラブルで200件以上の相談を受け、鹿児島から北海道まで70件以上の任意売却を行う。

1978年生まれ、趣味は読書と素潜り、フリーダイブ。

保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー、防犯設備士、相続アドバイザー他

 

有名私立大学卒業後、部品商社を経て、2011年より西東京、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、相樂と共に不動産の売買、管理・賃貸仲介を始め、現在に至る。

ファイナンシャルプランナーとして、お客様の現状と将来の目標を基に毎月の収支をエクセルで整理し、部屋選びに関して、具体的にどのような数字やアクションをしていった方がいいか、提案しています。

2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。

保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー

馬場 紘司
株式会社リビングイン 共同代表

写真付きなので、スマホやPCでも、引っ越しの手順や注意点がすぐに分かります。

初めての一人暮らしを中心に、2,000件超の失敗を基に、引っ越しを賢く学びます。

最新の引っ越し事例とその考察。下見に行ったおすすめのマンションなども参考に。

 

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相樂 喜一郎

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相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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