オープン外構とは、敷地の周りに、門や塀、フェンスなどを設けないタイプの『外構』のことをいいます。
・道路や隣家から建物が丸見え
・敷地の境界には低木を植えたり花壇を設置したりする
といった特徴があり、欧米でよく見られるスタイルです。映画などで新聞を投げ込みで配っているあのタイプの外構です。
オープン外構に対して、扉や塀、フェンスなどを設けて、建物が見えにくいタイプの外構のことを『クローズド外構』といいます。
日本では、従来クローズド外構が主流でしたが、住宅が欧米化してきた近年、オープン外構も増えてきました。
1.オープン外構のメリット
・開放感がある
・光や風が通り抜けやすい
・道行く人との交流機会が増える
・施工費用を抑えられる(賃貸の場合、家賃などが安くなる)
2.オープン外構のデメリット
・プライバシーを確保しにくい
・風の力で落ち葉やゴミなど舞い込んでくる
・小さい子どもやペットの飛び出しに注意が必要
特に知っておきたいのはその防犯面です。多くの人がイメージする通り、オープン外構の防犯性については、クローズド外構と比べて、高いとも低いとも言えないところがあります。
例えば、田舎の戸建てなど土地が広いため、敷地と敷地外の境界が分かりずらいケースなどがあります。その為、外部から簡単に侵入できてしまう、という点では防犯性が低いとも言えます。
しかし、クローズド外構の場合でも、一旦マンション敷地内に侵入されてしまえば、外部からその様子が確認できないなどのリスクが発生してしまうため、一概にどちらがよいという見方はできません。
そのため、もし防犯面を強く気にされる場合には、
・敷地内に死角はないか
・防犯カメラがあるか
・警備員がいるか
などを確認しておくとよいでしょう。
なお、今回ご紹介したオープン外構、クローズド外構とは別に、
・低めの塀やフェンスにする
・格子状の塀やフェンスにする
・場所により、オープンエリアとクローズドエリアを使いわける
など、オープン外構とクローズド外構、どちらの特徴も併せ持つ『セミクローズド外構』と呼ばれるタイプの外構も普及しつつあります。
担当 馬場
▶関連用語:外構、クローズド外構、セミクローズド外構
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。