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D.不動産用語

リスケジュールは『スケジュールを変更するという意味』のこと

1.リスケジュール・リスケの基礎知識

相楽 面談

リスケジュール・リスケの基礎知識を解説します。

1-1.リスケジュール・リスケとは

リスケジュールとは、「スケジュールを変更する」という意味の言葉です。「リスケ」とも呼ばれます。

住宅ローン関連では主に「金融機関に対して住宅ローンの条件を見直してもらう」ニュアンスで使います。

返済が厳しくなってきたときに交渉するケースがほとんどです。

住宅ローンのリスケジュールでは、主に以下の2つのいずれかの条件で交渉します。

・返済額を減額してもらう
・返済期限を延長してもらう

1-2.リスケジュールの具体的な内容

リスケジュールの具体的な内容について解説します。

1-2-1.返済額を減額してもらう

リスケジュールで返済額を減額してもらう方法には主に下記の3つがあります・

・返済額を一定期間減額してもらう

一定期間、月々の返済額を減額してもらいます。

例えば、病気の治療のために一定期間収入が減る、一定期間残業がなくなり手当てがつかなくなるといった時に有効です。

あくまで一定期間すぎたら収入が増える、安定することが前提の時に使えます。

・元金返済措置を一定期間してもらう

一定期間(最大1年間)、利息分のみ支払うようにしてもらいます。

上のパターンと同じく、一時的な対応ですが、より支払い負担を小さくしたい場合に有効です。

・ボーナス返済分の見直しをしてもらう

まとまった金額になりやすいボーナス返済を見直してもらう方法です。

会社の業績悪化等でボーナスを得るのが難しい場合、またボーナス分を他の生活費に充て生活を安定させたい場合に検討します。

1-2-2.返済期限を延長してもらう

住宅ローンの返済期限を延長してもらうことで、実質今の月々の支払い負担を減らす方法があります。

ただし、元々返済期限いっぱいで住宅ローンを組んでいた場合は使えません。

フラット35であれば35年が返済期限なので、それ以上延ばせないということです。

また、金融機関によって返済期限に年齢制限が設けられています。多くは70〜80歳です。

年齢制限を超えての延長もできないので注意して欲しいと思います。

1-3.リスケジュールするとどのくらい返済負担が軽くなるのか

実際に数字を用いながら、リスケジュールするとどのくらい月々の返済負担が軽くなるのか見ていきたいと思います。

例えば、住宅ローンの残債が2,000万円、金利が2%の場合です。

最大値の1年間、元金返済措をしてもらうと、月々の支払いは以下のようになります。

2,000万円×2%÷12ヶ月=【33,333円】

つまり、月々の返済を33,333円に抑えているうちに生活を立て直し、収入を上げることが必要です。

1-4.リスケジュールするとブラックリストに載るのか?

結論から言うと、リスケジュールはブラックリストに載る行為ではありません。

あくまで住宅ローンを組んでいる金融機関との交渉になるので、ブラックリストに載る時のようにクレジットカードが使えなくなる、他のローンを組めなくなるといった心配はないです。

とはいえ、住宅ローンの支払いが厳しくなっている状況で、さらにローンを利用するのは控えたほうがいいと思います。。

2.リスケジュール3つの注意点

ローン破綻時の面談

リスケジュール・リスケは、支払いを先延ばしにすることであって、免除されることではありません。

一般的には、長期的な負担は増える傾向にあるので、十分注意して欲しいと思います。

2-1.注意点1:返済総額が増える

リスケジュールすると返済期間が延びることになるので、利息分、返済総額が増えます。

また、完済時の年齢も上がっているので、老後資金やライフプランに大きな影響を及ぼす可能性もあります。

例えば、定年退職時の65歳で完済する予定がリスケジュールによって70歳となるなどです。

収入がない状況で貯金を切り崩したり、老後資金にするはずだった退職金を住宅ローン返済に充てざるを得なくなるかもしれません。

2-2.金利負担が重くなる可能性がある

リスケジュールによって、利息負担が大きくなるだけでなく、金利自体が引き上げられ負担が重くなる可能性があります。

2-2-1.優遇金利が使えない?

一つ目は金融機関との交渉により、優遇金利がなくなることです。多くの金融機関では住宅ローン契約時に、優遇金利を設けています。

収入が安定している、返済を遅延させないなどが条件になっているので、リスケジュールにより優遇金利が取り消されるかもしれません。

2-2-2.金利上昇の可能性も?

また、日本全体の経済状況によって金利が上がっていくリスクがあります。

長く超低金利時代が続いている日本では、今後金利が上がっていく可能性があると思います。

2-3.借り換えや他のローン契約が難しくなる

リスケジュールはブラックリストに載る行為ではありませんが、やはり金融機関からの信用、評価は落ちます。

そのため、もっと条件の良い住宅ローンへの借り換えや、マイカーローン、教育ローンなど他のローン契約が難しくなる可能性があります。

3.リスケジュールできる3つの条件

詳細は金融機関によりますが、だいたい共通するリスケジュールができる条件をまとめました。

3-1.延滞したことがない

リスケジュールを検討するまでは延滞、催促等がなく、きちんと返済を続けていることが条件となります。

3-2.一定期間後は収入が安定することが見込まれる

リスケジュールはあくまで暫定的な返済負担軽減の方法です。

一定期間、返済負担を軽くすることで乗り越えられることが条件となります。

失業、大病など、長期にわたって収入の安定が難しい場合は、リスケジュールが難しくなります。

3-3.住宅ローン以外の借り入れ予定がない

住宅ローン以外にさらに借り入れる予定がないことも条件となります。

マイカーローンや教育ローンなど、子どもの成長によって必要になる可能性があるものについては、事前によく考えて欲しいと思います。

4.リスケジュールを検討する際のポイント

老後に生活・ローン破綻

リスケジュールを検討する際は以下のことを十分に理解しておいてください。

4-1.なるべく早く金融機関に相談し、誠実に対応する

リスケジュールは一度でも返済を滞納すれば利用が難しくなります。

ですので、支払いが苦しくなりそう、苦しくなることが予測された段階で、なるべく早く金融期間に相談してください。

それまで真面目にコツコツと返済していれば、応じてくれる可能性が高くなります。

相談の際は誠実に対応し、お金や生活に関する内容は包み隠さず説明することが重要です。

そして「なぜ、今リスケジュールが必要なのか」という理由と、「1年以内に生活を立て直し、収入を安定させられる根拠」を示すことが大切になります。

4-2.リスケジュール以外の対応策も考えておく

リスケジュールは住宅ローンの返済が厳しくなってきたときに最初に検討したい方法です。

しかし、必ずうまくいくとは限らないので、別の方法も考えておいた方がいいです。

具体的には、下記の状況で分けてると良いと思います。

・金利が高すぎる→住宅ローンの借り換え
・一時的な収入の減少→リスケジュールの交渉
・収入の減少は長期に及ぶが住宅ローン残高が少ない→リースバック
・他にも借金を抱えていて返済が厳しい→任意整理、個人再生
・すでに滞納をしてしまった→任意売却

状況を基に簡単な対策診断を作りました。心配な事がいくつかある方は試してみてください。

担当 相樂

▶関連用語:住み替えローンダブルローン任意整理

私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計6,700人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。

同様に、住まいのトラブルに関する最新の裁判判例を弁護士や司法書士と共に理解し、データ化しています。今後もこのようなデータを生かし、トラブルを予防し、より失敗や損失の少ない部屋探しを私たちは提供していきます。

有名私立大学卒業後、部品商社を経て、2011年より西東京、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、同代表の相樂と共に不動産の売買、管理・賃貸仲介を始め、現在に至る。

2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。

保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー

馬場 紘司
株式会社リビングイン 共同代表

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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