C.解決事例(お客様の声)

広い間取りに引っ越し、何度も不動産屋に相談し不安を無くしました

東京芸術大学を卒業し、東京大学大学院を卒業後、建築家として、自由に色々な作品を作ってきた宮脇檀さんが40年近く前に書いたエッセイ集、日曜日の住居学(住まいのことを考えてみよう)で今でも刺激を受けるところがあり、まとめました。

特に、コロナ禍の今だからこそ、もっと考えたい密集して都市に住むについても書かれていました。都市を選ぶことで集合住宅に住む結果、日当たりがどうしても悪くなる、部屋そのものも狭くなる。部屋が狭くなり、ほしい物も置けなくなる。

それでも、通勤を含め、都心へのアクセスは良好で、周りにはスーパーやコンビニ、そしておしゃれなレストランや病院、公園がある。ちょっとした息抜きにはちょうどいいものが全て揃ってる。イベントは毎日どこかしらで行われており、お店の出退店が日々行われ、人生の幅を広げてくれる。

インターネットがこれだけ普及し、自宅でも世界中、宇宙の今さえも除くことが出来る。でも、やっぱり、都市で味わう体験とはどこか違う。都市に来て、自分をさらに磨き、成長することを一度してみることがとても大切だと思います。

・・・前置きが今日も長くなってしまいました。すみません、引越しの失敗例スタートです。

第4113回目の今回は、生命保険の電話営業をしている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2014年10月の契約更新時の気分転換を機に関東地方内で、2DKでの一人暮らしに向け、3回目の引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。

引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。

【今回のポイント】

関東地方内で更新時に気分転換を理由に引っ越しされた方で、何度も不動産会社に行き、確認をして引っ越しを決めた方です。

実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?

1.引っ越しの理由と生活

1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。

当時住んでいたマンションが更新時期だった。そのマンションは1Kという間取りで小さく、キッチン周りがとても小さかったので生活するには不便だった。改めて大きい部屋を探したところ、2DKの間取りの部屋が同額の家賃で見つかったので引っ越しをした。

1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?

趣味として自動車模型をコレクションしていたのでそれを飾るための部屋が欲しかった。休日には、それらのコレクションを整理する生活を確保したかった。また、キッチンも広くなったので料理のレパートリーを研究できる日常を送りたかった。

2.引っ越しまでの期間とその理由

二週間程度掛かりました。特に時間がかかったとは思っておりません。私の場合は3つほどの候補を絞り検討しましたが、3日ほどですぐに契約をし、仕事の都合で最短の日付で引越しをすることができました。ですので、2週間というのは妥当な期間だと思っております。

3.引っ越しの不安

3-1.どんな不安がありましたか?

不安は特になかった。事前に不動産業者に何度か伺い、担当者から話を聞くこともできた。もし何か問題があったら手助けしてくれるという事も聞いていたので安心して契約できた。

ちなみに、遠方引っ越しならではの不満としては、遠方となると季節ごとの特性もだいぶ変わってくる。その為、今までの生活で用意していた暖房や防寒具等が役に立たないこともある。生活の文化も多少は異なる部分があるため「故郷」が恋しくなることもある。

3-2.不安になった理由を教えて下さい。

特にないです。ともかく、不動産会社に色々と聞く事だと思います。

4.部屋探しの失敗

4-1.失敗を教えて下さい。

広くて安い部屋を見つけることができたのでその点は満足している。だが、木造住宅だったので冬は寒かった。以前住んでいた所は鉄筋コンクリートの、壁が厚かったので、冬の寒さがさほど気にならなかった。

>>木造住宅は鉄筋コンクリート造と比べ、比較的安く借りることが出来ます。ただ、既述の通り、寒さや音が伝わりやすく、そのストレスを抱えることがあります。もちろん、木造の建物であっても、その辺りを考慮して、建てられているものもあります。

4-2.失敗の理由を教えて下さい。

家を下見に行ったときには秋口の日中だったので、冬の寒さがどれくらいになるのか分からなかった。渡された見取り図だけでは壁の厚さが把握できず、冬の冷気がここまで漏れてくるという事は想像できなかった。

4-3.失敗再発への対応は?

もし前に居住していた人の話を聞くことができればそれが一番良い。また、確認できるようならば、担当者に前に居住していた人は「その部屋に何年間住んでいたのか?」という事を聞くと良い。他にも、どれくらい空いているのか等も確認すると後で色々と交渉できる。

また、不動産業者から年間を通して、その土地の気候的に留意しておいた方がいいことを聞いておいた方がいい。

4-4.その他何かあれば、教えて下さい。

ありません。

5.引っ越し後のトラブル

トラブルという点では特になし。ただ、備え付けの襖が経年により劣化していたので、それについては使わずに部屋に片隅に置いたままにして居る。

他にも、戸だなの引き戸の立て付けが同じく経年により少し悪くなっていた。

6.引っ越しして、良かった事

6-1.部屋探しの良かった点

広い空間に引っ越すことができたので、部屋にいる間は心にゆとりを持つことができた。
以前は狭い部屋に住んでいたので、衣類や荷物の整理整頓もうまくできなかった。
広い部屋に引っ越すと物の整理ができるのでそれにより精神的な縛りを感じなくなる。

6-2.そう思った理由は?

6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?

7.部屋探しのアドバイス

先ず、この部屋にした決め手は、駅からは少し遠かったが、それがぎゃくによかった。交通量が少ないので周りが静かであり、ゆっくりできる。また設備(風呂や給湯器)が故障してしまった時には連絡すればすぐに不動産業者が対応してくれたので安心して末永く生活できる。これから引っ越す人へのアドバイスとしては、不動産業者がメリットとして謳っていることが、貴方にとって必ずしもメリットとなるとは限りません。
一般的に駅から近ければ近いほど、家賃も高くなると思いますが
あえて家から少し遠いところを選べば、安くて広い物件も見つけることができます。
家賃や間取り、近隣の施設などの条件で、自分は何を一番に優先するのか、その指針をまず持つと良いですよ。

8.仕事絡みの部屋探しの失敗

仕事だけでなく生活様式もだいぶ違ってくるので、一時の期間としては自分がくつろげる場所の確保が極めて困難になると思われます。引越しの検討のために十分な時間を確保することも難しいと思われるので本当に自分の納得できる物件を探し切れない可能性もあります。

9.不動産会社の選び方

9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。

実際に店舗へ行って下見をさせてもらった時に、担当者の対応がとてもよかった。
また近隣の地域についても広い知識を持っていたので、信頼できる人だと思った。
会社としてもそこそこ大きなところだったので信用があった。

9-2.不動産会社に期待する事は?

その土地へ引っ越した人の、感想などを聞けるようにしてほしい。
また、その人がどのようにその土地へ馴染んできたのか等の情報もアーカイブとして残してくれるとありがたい。
またその風土特有の気候等、遠方から来る人達への注意点をまとめておいた方がいい。

10.部屋探しの失敗を聞いての考察について

気分転換で3回目のお引っ越しをされたとのことでした。今回は、木造住宅を選び、冬場の寒さに後悔されているようです。ポイントは二つあると思います。

10-1.建具の不調は管理会社に相談を

建具に不調を感じたら、まず管理会社に相談してみることをお勧めします。自分が何かをぶつけて壊したということでなければ、基本的に無償で修理や交換をしてくれます。

経年劣化でガタ付きなども発生することもありますので、定期的に開閉したり建具や設備のチェックを行って快適に生活を送れるようにしましょう。また、重要事項説明で「設備」として記載があるものに関しては、経年劣化で壊れた場合には貸主が修理をする必要がありますので、お手元の重要事項説明書を確認されてみてください。

10-2.マンションノートで近隣住民の意見を見る

近隣住民の生の声はマンションノートである程度確認することができます。これは自分が住みたいマンションやアパートの口コミを調べたり、近隣のマンションの口コミを確認できる為、周辺施設の評判も併せてチェックできます。これを利用して自分の住みたいエリアを逆算的に考えるのも物件探しの一つの手段になるかもしれません。以上の点を踏まえて、次回のお部屋探しでは良い物件に巡り合われることを願っています。

沢山の部屋探しの失敗例を分析していく中でいつも思うのが、いつの時代も情報弱者は引っ越しだけでなく、仕事でも、私生活でも、損をする可能性が非常に高いと言うことです。その為、時間がない人は別ですが、せっかく何十万円もの大金をかけて、引っ越すなら、将来後悔しないために、正しい情報を身に付け、部屋探しをするようにして下さい。

私たちはこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。

もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?

ーーー

あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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