こんにちは、不動産取引の不安ゼロを目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで物件の案内を担当している宅地建物取引士、大和田です。
引っ越し作業時、揉めたくないですよね?
退去時の引っ越し、騒音や不注意で隣人に文句を言われないため、マンションの退去を控えている方向けに事前の挨拶や粗品の選び方のポイントをご紹介します。単身者向けマンションであれば、最後まで隣人に遭わないで退去もあると思います。
しかし、ファミリー向けマンションだと、同じ幼稚園、同じ学校などあり、顔を合わせたり、話す機会も多いと思います。そのような場合には引っ越し・退去前に一言、挨拶などをしておくと引っ越し後の関係も良好に保つことが出来ると思います。
1.マンション退去時の挨拶の意味は?
マンションの退去を控えている方の中には、それまでお世話になった方に対しての挨拶を考えている方も多いと思います。これまでの経験から対処のあいさつの要否に明確なルールがあるわけではありません。しかし、退去の挨拶は、一般的には、以下のような2つの意味合いで行います。
・「これまでお世話になりました」というお礼
・「引越し作業中にご迷惑をおかけします」というお断り
1-1.「これまでお世話になりました」というお礼
縁があって同じマンション内で生活をした人達です。「これまでお世話になりました」とお礼を伝えておけば、相手の方も喜ぶでしょう。気持ちよく送り出してもらえるはずですし、何かあった場合の連絡もしてくれるはずです。
単身者向けのマンションではあまりないかもしれませんが、ファミリー向けのマンションでは子供が同じ幼稚園や小学校に行っていたりと何かと顔を合わせ、連絡を取り合う機会が多いと思います。
1-2.「引越し作業中にご迷惑をおかけします」というお断り
既に引っ越しの経験がある人にはわかると思いますが、引越し時には、以下のように、ご近所の方にご不便をかけてしまうことがあります。そのため、立つ鳥跡を濁さずのことわざ通り、あらかじめ、作業の時間帯や使用する通路・設備などを伝えておくと良いです。
- 荷物を運ぶ音がする
- 大きな掛け声が聞こえてくる
- 通路が荷物が置かれて通りにくい
- エレベーターが占拠されて乗れない
2.挨拶の相手とタイミング
挨拶をする相手は、たとえば、以下のような方たちです。
- 個人的にマンション内で親しかった方
- 隣のお部屋など近くに住んでいた方
- 自治会などの集まりでお世話になった方
- 引越し作業でご不便をかけそうな方
- 大家さん
- 管理会社さん
もちろん、決まりがあるわけではありません。気持ちの問題なので上記以外にも、挨拶をしたい方がいれば、当然、してもよいと思います。
ただ、挨拶のタイミングは考えた方が良いと思います。これまでの経験から余裕を持って、引越しをする日の1週間前から3日前までに行うのがベターです。なぜなら、余裕を持っておけば、仮に不在の方がいたとしても再度伺うことができます。
また、引越し前は仕事をしながら、以下のような手続きをするため、忙しくなることが多々あります。そういう意味でも、余裕を持った方がよいですね。
- 荷造り
- 掃除
- 大家さんとのやり取り
- 引越し業者さんとのやり取り
- 役所の手続き
なお、挨拶をする時間帯は相手のことを考え、早朝や深夜、食事の時間帯などは避けるようにしてください。何度伺っても相手が不在の場合は無理に行う必要はありません。手紙にして、郵便受けなどに入れておきましょう。もちろん、その後に直接お会いすることがあれば、改めて退去の挨拶をしましょう。
3.挨拶のときに渡す粗品の選び方
退去の挨拶のとき、粗品を渡したい方もいます。退去の挨拶で粗品が必須というわけではありませんが、あると印象が良いと思います。
3-1.粗品選びのポイント
基本的には、相手に気を使わせないものがよいです。あまりに高価なものを渡すと、相手は「返さなくてはいけないのでは?」と考えてしまうかもしれません。500円から1,000円程度の相手が気軽に受け取れるものが良いと思います。形としてずっと残ってしまうものも「捨てにくいな。。」と気負いさせてしまいます。そのため、食べ物や消耗品といったいわゆる消え物にするのが無難です。
また、挨拶をする人全員に同じものを渡すものであれば、人によって好みが分かれないもの、どの家庭でも使うようなものが良いと思います。
3-2.粗品としてオススメできるものリスト
- チョコやクッキーなどお菓子
- 緑茶や紅茶など飲み物のティーバック
- タオル
- ティッシュペーパー
- ラップ
- 食器用洗剤
- 衣類用洗剤
- 図書カード
- ギフトカード
これらの粗品はちょっとしたスーパーだけでなく、デパートや百貨店などにも置かれています。ネット通販でも購入できますが、お世話になった方に渡すものなので、なるべく店舗で実物を見ながら選んだ方が良いと思います。
4.マンション退去時の挨拶や粗品まとめ
今回は、マンション内でお世話になった人へ、退去時の挨拶や粗品について、説明しました。東京ではほとんどの方がこのような事はしないと思います。ただ、引っ越し作業時に廊下やエレベーターの使用に関して、迷惑を掛けることがあります。
以前、管理していたマンションで住人の方から連絡があり、一台しかないエレベーターが引っ越しで使えないのでどうにかしてほしいと言われたことがあります。このようなケースは事前に一言、伝えておけば、クレームや嫌がらせを回避できるケースが多く、気持ちよく退去を行うため、今回説明したようなことを実践して頂けると助かります。以下、今回のポイントです。
・退去時の挨拶では、”お世話になったお礼”と”引越しで迷惑かけることのお断り”をする
・挨拶のタイミングは、1週間前から3日前の間で、相手が忙しそうにない時間帯がよい
・挨拶のときに渡す粗品は、500円から1,000円程度で、誰もが使うものがよい
今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。その他、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法を建築士さんにレクチャーしてもらいました。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。