B.豆知識(相場、法律)

部屋探しで焦らないために、マンションの内見申し込み時期はいつが最も効率的か?

こんにちは、不動産で明るい毎日を目指す六本木の不動産屋、(株)リビングインで建物の管理や住まいのトラブル解消を担当、防犯設備士兼宅地建物取引士の相樂です。

私たち、アリネットは住まいのトラブルを減らすため、2000年以降、引っ越しを経験された方、累計6,700人超の方にアンケートを行い、様々な部屋探しの体験談や失敗談を集計し、分析してきました。

ちなみに、入居審査について、必要な物や期間など、一般的な情報はこちらのページにまとめておきました。

今回は、遠方からの引っ越しを予定している方向けに、引っ越しの失敗を減らし、スムーズにお部屋を見つけられるよう、同じ宅地建物取引士の大和田と一緒にアンケートの回答を生かし、『部屋探しや内見を申し込む時期はいつ頃なら、間違いがないか?』について、説明していきます。

部屋探しで失敗しないため、絶対にやってほしい賃貸マンションのお部屋の内見。ただ、引越し予定日のどれくらい前から部屋探しを行うと失敗しないのか?また、繁忙期は大家さんも強気のため、引っ越しは止めた方がよいのか?

他にも、アンケートの回答を基に先日、質問された内見時に測っておきたいポイントを5つまとめました。

1.内見を始めるのは1.5ヵ月前からがおすすめ

より自分のライフスタイルとマッチするお部屋と出会うため、しっかりと行いたいのが内見です。内見とは、不動産屋さんの担当者と現地に出向いて、お部屋や共用部、周辺環境などを細かくチェックすることをいいます。

この内見の際、「思っていたのと全然違った・・・」ということが珍しくありません。

その為、内見前に行う情報収集も大切ですが、内見の方がずっと大切だと思います。案外、ダメかなと思っていた部屋でも実際に行ってみると良かったり、逆にちょっと違う部屋をご案内した時は内見時間を短く切り、次の部屋をさっさと案内する事にしています。

では、内見はいつ頃から始めた方がよいのでしょうか?

自分でお部屋探しをしたことがない方やしばらくお部屋探しをしていない方には、いまいちイメージがつきくいかもしれません。アンケートでいつから始めた方が良いかを調べた結果を先に申し上げれば、“引越し予定日の1.5ヶ月前から”が二週間くらい掛けて、部屋を決め、二週間掛けて契約、そして、引っ越しとハマりが良さそうです。

・賃貸情報サイトや賃貸情報誌などでの情報収集は、引越し予定日の2ヶ月前から

・探した出したお部屋の内見を始めるのは、引越し予定日の1.5ヶ月前から

このようなイメージを持っておくとよいでしょう。ここから、なぜそのように言えるのか、詳しく解説していきます。

2.内見は早すぎても遅すぎてもNG

内見を始める時期は早すぎても遅すぎてもいけません。それぞれに弊害があります。

2-1.早すぎる内見の弊害

引越し予定日の2ヵ月前、3ヵ月前から始めれば、たくさんのお部屋をじっくり見て回ることできます。それだけ条件に合うお部屋と出会いやすくなります。

しかし、賃貸のお部屋は早い者順で決まっていきます。条件に合うお部屋に出会えたとしても、そのお部屋が引越し予定日まで空室である保証はありません。良い部屋は空室になる前から申し込みが入ってしまう事もあります。

特に、人気のお部屋を狙っている方ほど注意が必要です。他の方に先を越されないようにとすぐに契約をしたとしても、二重家賃の発生などの弊害もあります。

2-2.遅すぎる内見の弊害

内見をして、「これだ!」というお部屋が見つかった後は、通常、入居申込→入居審査→重要事項説明→契約→引越し準備→入居というステップを踏んでいきます。

一般的に、入居申込から入居まで2週間程度の時間がかかります。引越し業者さんの繁忙期であったり、引越しの準備に手間取ったりすると、これ以上にかかってしまうかもしれません。

今住んでいるお部屋の契約期間満了、職場の異動など、引っ越しまでのデッドラインが決まっている場合、ギリギリにならないように気を付けて下さい。

というのも、ギリギリになってしまうと、じっくりとお部屋の比較や検討をする時間がなくなって、満足できるお部屋に出会える率が下がってしまいます。

3.内見の前、情報収集を始めるのは2ヵ月前からがおすすめです

アンケートでは20%以下、殆どの人がやっていませんが、スマホなど、情報収集は引越し予定日の2ヵ月前あたりからはじめて下さい。それより早くても特に問題はありません。

「今の自分にはどんなお部屋がよいのだろうか?」

「自分が住みたいエリアの家賃相場や雰囲気はどんな感じなのだろうか?」

たとえば、このような観点で賃貸情報サイトや賃貸情報誌などを見て下さい。そうすることで、希望条件が明確になり、またお部屋同士を比較するための知見を養うことができます。

また、自分が住もうとするエリアに実際に出向いて、雰囲気をチェックしてみるのも良いと思います。

これから内見を行う方向けに、資料と実際が違ったトラブルや隣人や騒音問題の実際にあった相談を基に、内見時に室内以外で見てほしいポイントを整理しました。契約を不履行に出来た事例のやり取りも付けました。部屋探しの経験が2回以下の方には特に読んでもらいたいです。

4.マンションの内見は繁忙期も考慮したい

不動産屋業界の繁忙期は1月から3月です。この時期は入学や異動などでお引越しをされる方が多く、人気のお部屋からどんどん埋まっていきます。それだけじっくりと部屋を検討する余裕を持てません。

また、不動産屋さんがお忙しいため、一人ひとりの顧客に対してかけられる時間が少なく、コミュニケーション不足による行き違い・トラブルなどが起こりやすいです。この時期は特に、電話ではなく、極力、メールを使った方がトラブルは少ないと思います。

内見の申し込み時期を考える際、これらの点も考慮したいですね。その為、以下のような場合、閑散期に部屋探しや内見をした方が良いと思います。

  • はじめて自分でお部屋探しをされる方
  • 契期満了や異動などのデッドラインがなく、「いいお部屋があったら引越しをしよう」という方

なお、閑散期のメリットとしては以下のようなものがあります。

  • ライバルが少なく、ゆっくり部屋を探せる
  • 担当が優しい
  • 家賃や設備交換などの交渉がしやすい
  • 引越し費用が安い

5.マンションの内見を申し込む時期やいつから部屋探しをはじめるか?まとめ

今回、部屋探しを始める方、特に時間がない、遠方の方向けに、いつから部屋探しやマンションの内見をはじめるべきかの時期について、説明しました。

実際、引っ越しアンケートでも、20%近い方がもっと早くから部屋探しを始めれば良かった等、仕事や学校などの都合でなかなかスケジュールに余裕をもって部屋探しをスタートされる方は少ないのが実際です。以下、今回のポイントです。

  • 内見を始めるのは引越し予定日の1ヵ月前から
  • 遅すぎる内見の弊害:いいお部屋が見つかったとしても引越し予定日まで空室であると限らない
  • 遅すぎる内見の弊害:じっくりと比較・検討する時間がなくなってしまう
  • 繁忙期は余裕を持てない、交渉がしにくいなどのデメリットがあるので、なるべく避ける

これまでのアンケートの回答を踏まえ、入居審査が不安な方向けに、保証会社の基準や提出資料の性質について、こちらのページにまとめました。

6.内見時の確認・チェックリスト

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ご紹介した内容が将来の失敗やトラブルを防ぐ一助となったら、嬉しいです。

実際に引っ越しを一回経験してみると分かりますが、持ち物や事前準備は当日、現場でぼーっとしないために本当に大切です。

特に、部屋探しの経験が2回以下の方から『内見時にどこを確認すれば良いか』、よく聞かれます。これまでのアンケートや失敗談を参考に無料で使えるチェックリストを作りました。ぜひ、内見時に使ってみて下さい。

4,600件の失敗談を基に作った内見時のチェックリストはこちらのページです。人気のある他社の内見チェックリストも同様にまとめています。他にも、今回同様、最近、お客様に聞かれた「内見の申し込み後のキャンセルって、罰金ありますか?」についてはこちらのページにまとめました。

私たちは、2012年より地域に根付いた不動産屋として、住まいのトラブルに特化し、住宅ローンの返済だけでなく、騒音や隣人、契約トラブル等のトラブルを解決してきました。

現在、無料相談を実施しており、相談者の方には住まいの問題解決事例をまとめた冊子も無料で差し上げております。問題を早期に解決し、一秒でも早く、明るい毎日を取り戻して下さい。ともかく、ぜひ一人で悩まず、時間を無駄にしない様、早めにご相談ください。

これまで、8年間300件近い住まいのトラブルの相談を受けた中でもさまざまなケースがありました。

ここに記載出来ない内容で困っている方もいると思います。もし、あなたが現在トラブルに悩まされているのであれば、トラブルが大きくなる前にお近くの専門家に相談することをお勧めいたします。信頼できる先がすぐに見つからない場合、弊社の無料相談にご連絡ください。

これまで多くの住まいの問題を解決した経験や知識を活かし、あなたの力になれると思います。ぜひ気軽に無料相談までご連絡ください。

私たちは今後もあなたの大切な人生と平穏が守られますよう、4,600件を超える引っ越しの失敗談を基に住まいの問題解決のトップランナーとして、専門家と協力し、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。

念のため、【建築士と考える】住んでもいい事故物件の見分け方、内覧時に使える方法をレクチャーしてもらいました。最近流行っているカスタマイズ賃貸についても、こちらにまとめました。不動産トラブル専門の弁護士による、契約直後の事故物件発覚時の告知義務違反等の対応についてはこちらのページにまとめました。

>>賃貸マンションの騒音問題を避けたい方向け、内見前の構造や間取り確認と引っ越し後の対策まとめ

>>マンションの内見後に入居申込をしたが、罰金無しでキャンセルはできますか?
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。

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大和田 豊

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大和田 豊

事例を参考に失敗の少ない不動産取引を目指し、2012年以降90件以上の不動産取引を経験。現在はコロナウイルスの影響を受け、ローン返済に悩んでいる方向けに、生活の早期の改善に向け、債務整理に注力。宅地建物取引士、任意売却取扱主任者、住宅ローンアドバイザー。>>その他詳しい実績はこちら

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