こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼相続アドバイザーの相楽です。
遺産相続ではもめることが本当に多く、すべてが終わるころには家族と誰とも話をしたくないということにもなります。
遺産の分割の仕方だけでなく、相続人の問題、相続放棄を巡るやり取りなど、遺産相続では様々なことが起こります。
遺産相続のやり取りをする人も、それに従う人もみな利害関係にあることから、互いを信じきれなくなることもあります。
そうした実例を知ることで、事前の準備をしていくことができます。
そこで今回は、遺産相続のもめごとについて解説していきます。
1.現物分割を巡ってもめる場合
まずは、遺産の分割方法について解説します。
1-1.現物分割とは
遺産相続の基本として、遺産を現物分割する方法が主流です。
現物分割とは、不動産や土地、自動車、骨董品、貴金属、現金などを現物で分割していくというもので、配偶者には骨董品や貴金属、長男は不動産や土地、長女は現金といったように分けていくことができます。
1-2.もめごとの原因
有価証券や骨董品、貴金属は時価換算や鑑定額で決められますが、実際には偽物でそこまで価値がなかったということもあります。
その事実を知っていたかどうかが焦点となり、争い事になってしまいます。
2.換価分割で平等に分ける解決策
続いて、遺産の公平な分け方について解説します。
2-1.換価分割とは
現物分割では若干の不公平さが出てしまうことから、いったんすべてのものを現金化し、そこから法定相続分で分けていくという分割方法が換価分割です。
これならば、遺産を公平に分けることができます。
2-2.換価分割のメリットとデメリット
貴金属や骨董品などが偽物だったとしても、誰かが損をするわけでもないため、争い事にはなりにくくなります。
ただし、住んでいた住居や土地を売却することになってしまうため、それを嫌う人が家族から出ることもあります。
その場合には、代償分割という形で、不動産や土地を相続する分、そのお金を別の相続人に渡す方法もあります。
いずれの場合でも、お互いの主張をまずは聞くことが求められます。
3.事前に話をつけておくのが現実的
最後に、遺産相続を円滑に進めるための方法について解説します。
3-1.事前の話し合いの重要性
最も大事なことは、なるべく弁護士などを介さず、自分たちで決めていくことです。
そのためにも、生前からどの遺産をあげるか決めておき、それを話し合うことが大切です。
3-2.口約束だけでは不十分
口約束だけでは心配なため、一筆書いたものを交わし、家族同士がそれを共有することで、遺産相続をスムーズに進めることができます。
何も知らないところですべてが決まることからもめるだけでなく、何もかも信じられなくなります。
納得がいくまで事前に話し合うことで、亡くなった後でも遺産相続でもめることを避けることができます。
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