賃貸契約後、室内が中途半端な状態で引き渡しされるケースが相次ぎました。


繁忙期の終わった4月と10月はトラブルの相談件数が一気に増えます。

仕事があり、忙しく、難しいと思いますが、引っ越し後に後悔しないため、部屋探しの経験が少ない方ほど担当者に条件等の確認をきちんとして、契約・引っ越しを進めてください。

今回、繁忙期の間に弊社で仲介した中で、3件も室内の状態が中途半端なまま引き渡されるケースがあったためまとめてみました。

1.実際のトラブル内容について


・内見時には、原状回復工事前の状態で、クロスにもマスキングテープが貼ってあったりと、入居までに内装工事及びクリーニングが完了する予定でした。しかし、入居してみると、マスキングテープは貼りっぱなしで工事されておらず、クリーニングも明らかに手抜きの状態でした。

・入居後、室内の状態を確認したところ、クリーニングの手抜きが発覚。また、クロスの剥がれや収納の取っ手が破損していました。

・内見時は原状回復工事前だったため、修繕箇所の確認をしました。工事が完了したとの連絡を受け、再度室内を確認したところ、工事予定だった箇所がそのままになっていました。

2.本件に関して対処法を都庁と賃貸協会に確認しました。


2-1.退去時の不当請求を防ぐため、該当箇所は写真に残しましょう。

改修のレベルに関して、明確な基準はないものの、その内容を管理会社が覚書として、キチンと残してくれない場合、退去時に不当請求されないよう、担当者に写真とメールで証拠を残すしかないとのことでした。

その中で、該当箇所のアップと、それがどこにあるのかを詳しく写真に残し、先方に共有してください。担当者が辞めても記録に残るよう、infoなどの代表メールに送るとなお良いとのことでした。

2-2.修繕を希望する場合

該当箇所の修繕や手直しを希望する場合は、仲介会社は修繕の権限がないため、管理会社に連絡してください。今回弊社で対応した3ケースは、管理会社に連絡したところ可能な範囲で対応していただけました。

しかし、管理会社によっては、現状に納得して入居したのだから、入居後の修繕は自己負担だと主張される場合もあり、その場合は泣き寝入りになってしまいます。工事前に内見する際は、室内の状態を把握することと修繕箇所の確認をしておきましょう。

3.このようなトラブルに遭わないために

ローンの返済に悩み自宅の売却を考える男性

繁忙期の部屋探しは、今回のようなトラブルが増えると思います。

2-2でも記載したように、原状回復工事前に内見する場合は、必ず室内の状態を確認し、気になる部分は工事内容に含まれているかを確認しましょう。手間にはなりますが、入居後のトラブルを防ぐためにも必ず行うよう心掛けてください。

また、退去時のトラブルを避けるためにも、2-1で記載した、気になる箇所の写真を管理会社に共有しておくことも忘れずに行ってください。退去時に、こちらの過失ではないという重要な証拠になり、トラブルを防ぐことができます。

頂いたご相談は社内で共有し、48時間以内に回答いたします。必要な場合には、弁護士や建築士などの専門家と相談し、連絡いたします。

なお、相談は無料です。費用が発生する場合には、事前に必ずご連絡いたします。

過去に頂いたトラブル相談や質問は参考の為、こちらのページにまとめています。

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相樂 喜一郎

株式会社リビングイン 代表取締役
国立大学在学時、2000年に学生起業に憧れ事業をスタート。2003年に社会人になり、今まで8社の事業に関わるも失敗。大手証券、総合不動産会社を経て、2012年に再開発と住まい問題の解決をテーマとした不動産会社、リビングインを創り、個人のお客様を中心に賃貸・売買仲介やその管理を行い、現在に至る。特に、2015年以降「失敗を活かし、再現性の高い部屋探し」をモットーに活動し、8年間で300室以上のお引っ越しをサポート。これまで、180件近い住まいのトラブルにも対応。

プライベートでは、1997年からこれまで、8回の引っ越しと17回の自宅や投資用不動産の売買を経験し、部屋探しや住まいの問題の難しさを痛感。2011年の東日本大地震を経験し、家族ともっと一緒に居られる時間を作るため、不動産投資を開始。現在は株式投資で作った資金を生かし、東京23区内の再開発にある不動産のみに投資し、資産を6億円、年間総収入6,000万円まで拡大し、不況期でも現金化できる状態を保ち、運用中。1978年生まれ、趣味は読書と素潜り、フリーダイブ。

保有資格:不動産鑑定士補、宅地建物取引士、管理業務主任者、賃貸不動産経営管理士、ファイナンシャルプランナー2級、住宅ローンアドバイザー、防犯設備士、相続アドバイザー他

有名私立大学卒業後、部品商社を経て、2011年より西東京、立川や吉祥寺エリアを中心に建物の工事・改修を行う。2013年より、相樂と共に不動産の売買、管理・賃貸仲介を始め、現在に至る。

ファイナンシャルプランナーとして、お客様の現状と将来の目標を基に毎月の収支をエクセルで整理し、部屋選びに関して、具体的にどのような数字やアクションをしていった方がいいか、提案しています。

2019年は茨城県の戸建てや板橋区の共同住宅などを仲介。同時に、東京渋谷区の民泊や麻布十番のシェアオフィス向けリノベーションやコンバージョン工事を行う。最近は、台風15号や19号に伴う火災保険の申請サポートやその後の改修工事を積極的に行う。

保有資格:宅地建物取引士、FP二級、防犯設備士、住宅ローンアドバイザー

馬場 紘司
株式会社リビングイン 共同代表

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初めての一人暮らしを中心に、2,000件超の失敗を基に、引っ越しを賢く学びます。

最新の引っ越し事例とその考察。下見に行ったおすすめのマンションなども参考に。

 

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相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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