目次
土地勘のない街への引っ越しやはじめての部屋探しで悩んでいる方へ、『失敗にハズレなし』の信念で正しいお部屋の選び方を学んでみませんか?
今回は、失敗学を研究し、仕事の効率化やミスの撲滅を提案しているスタンフォード大学工学博士の飯野謙次さんが書いた『仕事が速いのにミスしない人は何をしているのか?』から部屋探しの参考になる部分を抜き取りました。
部屋探しに必要なことはビジネス書が全部教えてくれる?
この書籍は『仕事が速くてミスしない人』がしているちょっとしたコツをまとめています。その中で、個人的に大切だなと思ったのは、こういう人たちが何より「失敗やミスをしない事」を重視していることでした。失敗は成功のもとと言いますが…、ちょっと長くなったので考察の方にまとめておきました。
第1780回目の今回は、製造業に勤めている20代の男性会社員の方にお話を聞きました。2019年8月の転勤を機に、中部地方から関東地方への1DKでの一人暮らしに向け、はじめての引っ越しを行った時のエピソードを詳しく教えてくれました。
引っ越し経験者から部屋探しの失敗やトラブル、良かった点を聞き、自分の今後に生かす。効率よく、満足度の高い部屋探しをして下さい。
【今回のポイント】
中部地方から関東地方へ、転勤を理由に引っ越しされた方で近隣や隣人トラブルに関して、強い不安を感じていたようです。
実際、どのような 部屋探しだったのでしょうか?事前のトラブル対策や事後対応は可能なんでしょうか?
1.引っ越しの理由と生活
1-1.引っ越しの理由を教えて下さい。
5年努めていた会社からキャリアアップのため転勤命令があったためです。勤務先が当時住んでいる場所からとても通うことができないので引越しをしました。
1-2.引っ越し後はどんな生活をイメージしていましたか?
北欧の家具で部屋を統一させて、掃除は毎日絶対にしたいと思っていました。季節ごとに部屋の模様替えを行い、常に新鮮な気持ちでいたかったです。
2.引っ越しまでの期間とその理由
命令が出てからなんだかんだで二ヶ月程度掛かりました。会社から3ヶ月の猶予を与えられていたので、2ヶ月という割と長い時間を部屋探しに費やすことができました。
3.引っ越しの不安
3-1.どんな不安がありましたか?
上の階や隣にどんな人が住んでいるかがまったく分かりませんでしたので、変な人が住んでいないかが私の中でいちばんの不安材料でした。
3-2.不安になった理由を教えて下さい。
遠方への引っ越しで時間は掛けたものの何度も東京へ行くことが出来なかったので、マンションの状況をちゃんと理解するのは難しかったからです。
4.部屋探しの失敗
4-1.失敗を教えて下さい。
私は冬の暖房器具はガスファンヒーターを使用したかったのですが部屋にガス栓がなく使えなかったので、内見の時にもっと確認しておけばよかったです。
4-2.失敗の理由を教えて下さい。
引越しをしたのが夏場だったので、冬の暖房器具のことまで頭が回らず、寒くなりはじめてからやっと気付くことができました。
4-3.失敗再発への対応は?
部屋見学をする時に部屋のデザインだけでなく、コンセントの場所まで隅々必ずチェックすることをおすすめします。
4-4.その他何かあれば、教えて下さい。
遠方の場合には担当者にお願いした方がいいと思います。
5.引っ越し後のトラブル
入居して2ヶ月目でビルトインコンロが故障しました…。2口ともまったく火が着かず、修理メーカーさんが来るまでの2日間苦労しました。
6.引っ越しして、良かった事
6-1.部屋探しの良かった点
お金を節約するために自炊を始めましたが、そのおかげで料理が趣味となり、いつでも主夫ができるくらいの腕前となったことは大きな成長です。
6-2.そう思った理由は?
お金がなかったので節約のため。
6-3.他に頭の片隅に入れておいた方がいい事はありますか?
特にありません。
7.部屋探しのアドバイス
部屋を下見するときになんとなく見るのではなく、実際に生活する自分を妄想しながら、隅々まで見てください。一度行ったら、コンセントの位置や照明の高さなど、とにかく細かなところまで必ず見てほしいです。
8.仕事絡みの部屋探しの失敗
私は転勤で引越しをし、最初の頃は楽しくて外食ばかりしていましたが、あっという間にお金がなくなっていきました。引越しはとにかくお金が必要となるので、本当にほしい家具が購入できなかったりしたので後悔しました。
9.不動産会社の選び方
9-1.選んだ理由を可能であれば、教えて下さい。
担当してくれた人が丁寧に説明してくれて、今まで引越しをしたことがなかったので不安を感じていましたが、安心して任せられると思ったためです。
9-2.不動産会社に期待するは?
不動産屋さんは近くのコンビニや駅などは教えてくれますが娯楽施設などは教えてくれませんでした。そのため、たくさんの施設を書き出した地図を無料でくれるとありがたいです。
10.部屋探しの失敗を聞いての考察について
10-1. 転勤でのお引越しだったようですが、2か月間の猶予があって比較的ゆっくりと物件を吟味できたようですね。
「部屋を下見するときには自分が実際に生活していることを妄想して隅々まで確認する」これ本当に重要です。キッチンのガス台の向きやドアノブの付いている扉の向き、自分の持っている家具を置いたらどこにテレビを置くのだろう。デッドスペースはあるのかなども詳細に確認をしましょう。お風呂は毎日溜めて、浴槽からお湯を利用して入浴される方は。一旦鏡の前に座った自分を想像しましょう。
浴槽は右側にあるか、左側にあるかです。右利きの人は鏡を正面にして座ったときに右側に浴槽があったほうが便利ですし、逆も然りです。利き手でない手でお湯を汲み上げるのもストレスになります。
10-2. こういった本当に細かいところまで内覧をして欲しいというところが私の願いでもあります。
たかが賃貸ですが、されど賃貸です。賃貸で色々な失敗や経験値を重ねてマイホーム立てる予定がある人はそこで知識を存分に利用して、賃貸でもいい方でももっともっといい条件を探し求めていくことができます。次回のお部屋探しでは是非成功して欲しいと思います。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。あなたの部屋探しに今回の失敗を参考にしてもらえると嬉しいです。ただ、自分で色々と確認するのが面倒な場合には、その担当者に色々な確認をお願いする方が効率的だと思います。
前半の方で書いたことを踏まえ、失敗の少ない部屋探しをするにはどうするかですが、当社が800人近い人に行ったアンケートで70%近い人が後悔や失敗している現実から考えると、部屋探しも失敗の芽をこれまで世に出ていなかったデータを使い、真っ先に潰すのが一番効率的だと思ってます。以下、これから部屋探しを行うあなたの参考になりそうだったので引用します。
日ごろの仕事や生活では、圧倒的に失敗やミスはしない方がいいというのは言うまでもありません。新しい事に挑戦する場合でも失敗をしなければいけないのではなく、本人が失敗していてはいけない(中略)
つまり、私たち人間は言葉を持つ生き物で、『他人の失敗を共有することが出来るから』その為、先人の失敗をキチンと学び、それを乗り越えてこそ、一人前のビジネスパーソンになれます。
小さな失敗をキチンと防ぎ、起こってしまったら適切に対処することが大きな失敗を起こさないためのたった一つの道です。
あなたはどちらですか?他人の失敗を生かすより、まずは感覚やセンスを活かした部屋探しを始めますか?
急速なデジタル化の中で私はこれまでの経験やセンスを先行させ、お客様の満足度を下げたり、上げたり、サービスの質をブラさないように、先ずは経験者のデータを使ってゴミや地雷部屋を除去する方が自分に合った部屋を探し、充実した毎日を過ごすというゴールに圧倒的に早く、近づく事が出来ると思っています。もう何も武器を持たず、竹やりやこん棒ぐらい??で圧倒的な物件数と戦う時代はもう終わったのでは?と個人的には思っています。
もし、それでもなんか、ダメな感じがする場合には、メール✉で連絡をもらえれば、何かアドバイスできると思います。特に、これまでの引っ越しの失敗インタビューを生かし、事件・事故に遭わない部屋探しの手順を基に回答や対応していきたいと思っています。最後に、他にも同じような部屋探しの失敗エピソードがあります。部屋探しで失敗して、損をする前に読んでみませんか?
ーーー
あなたの大切な人生と平穏が守られますように、これからも私たちは引っ越しの失敗談をベースに、賃貸の専門家集団として、地域や建物の情報を中心に提供、検証していきます。
今回もサクッと読み切れるように、私たちなりにポイントを整理して記載しました。最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
※なお、これまで聞かれることが多かった質問に関して、サイト移動を機に、もっと参考になるよう一部内容を修正・追記し、投稿しています。
この記事へのコメントはありません。