空き家になる実家の売却

C.解決事例(お客様の声)

父親の介護で一緒に暮らすようになり、空き家になった実家を売却した事例

空き家になる実家をどうしようかと悩んでいる方へ

こんにちは、住まいのお悩み無料相談、アリネットで住まいのお悩み相談を受けている不動産鑑定士補兼宅地建物取引士の相樂です。

2019年、不動産業界で働いている友人から紹介して頂いた50代の女性から空き家になった実家の売却相談を受けました。

相樂個別面談

お父様の介護が必要になり、ご両親と一緒に住んで、「空き家のままになっている思い入れのある実家をどうにしかしたい」と相談を受けました。

結婚するまで30年以上住んでいた実家の売却をお願いしました。

父親が病気になり、介護が必要になってしまったため、両親と一緒に暮らすようになって、荷物を含め、そのままになっている実家をどうにかしないとと思って、相談しました。

・売却で本当に良いのか?

・相続まで待った方が良いのか?

など考えましたが、父親が元気になり、実家に戻る事は考えずらく、空き家のまま放置しておくと、雑草と虫が凄く、不審者など怖かったので現金にする事にしました。

相楽さんに言われ、賃貸運用も考えたんですが、改修やオーナーとして、父親がどこまで大丈夫か分からなかったので、今の内に処分する事にしました。

今回も売却が終わった時にお手紙までもらっていたので、これまでの出来事や思ったことをご自宅の売却後1年経ち、何か困っていることはないかと思い、当時の事を詳しく教えてもらい、事例としてまとめました。

相談から決済まで8ヶ月も掛かってしまった案件ですが、引き渡しまでに建物内の荷物をどうするかや境界の明示・測量など築30年を超える戸建ての売却に大切な内容が詰まっている事例で、参考になると思います。

1.自宅の売却を考えた理由は?

当初、売却せず、相続までそのままにしておきたいと思っていたのです。

でも、空き家になって、雑草が一気に増えた事と、ご近所の人に親の近況を説明するのが面倒で売却を決めました。

専業主婦で子供たちも大きいのでパートをしていますが、今も忙しく、実家を見に行けないと言うのも売却を決めた理由です。

相楽さんたちに相談する前、駅前にある大手不動産やインターネットで見つけた中野にある不動産会社に連絡しました。

ただ、父親の病気のせいなのか?正直、あまり相手にしてもらえませんでした。

小さな戸建てだったので、面倒がられたのかもしれません・・・。

しょうがなく、友人経由で相楽さんを紹介してもらい、売却のスケジュールや私たちがやらないといけない事を確認し、お願いする事にしました。

2.自宅の売却を進めるに当たっての希望は?

現地調査

2-1.父親が生きているので、更地売りではなく、このまま売ってほしい

万が一、父親が実家に帰りたいと言った時、戻れるように建物をそのままで売ってほしいと伝えました。

思い出や荷物があり、それをどうするか決めていなかったので必要なものを少しずつ、動かす時間が欲しかったのも理由です。

2-2.当たり前ですが、なるべく高い値段で売ってほしい

戸建ての売出価格と成約価格

まず、相楽さんから周辺の事例や相場を教えてもらいました。

ただ、「戸建ては個別性が強く、査定をしても分からない。」、「希望の価格で出し、時間をかけて売れば良いのでは?」と言われていたので、3,000万円後半で売ってほしいと伝えました。

実際、相場と査定価格とかなりズレているグラフも見せ貰い、安心して、高い値段で売却を始める事にしました。

3.売却を検討していた時の不安や悩みは?

室内写真

3-1.古い建物なので売れるのか?せめて、3,000万円は超えてほしい

中野区にあり、立地は良いと思います。

ただ、建物は築40年近く、かなり古かったので本当に売れるのか、心配でした。

既に、他にも頼んでいたのにダメだったので、これでダメなら、価格や条件を変えないといけないと思っていました。

3-2.家の荷物はどうするか?

親だけでなく、私の荷物も置いていたので、どこまで残すのか?処分するか等、結構大変でした。

既に両親も引っ越してきて、荷物をおける場所が無くなっていたので、外部にトランクルームを借りてまで残す必要があるのか、母親と何度か話し合いました。

相楽さんには引渡までに必要なものを持って行けば、大丈夫と言われ、本当に助かりました。

結果的に、殆どの物は処分する事になりましたが、今はそれでよかったと思っています。

3-3.お隣の人とのトラブルなど大丈夫か?

特に、揉めていたわけではありません。

それでも、長い間住んでいたので仲が良かったので、実家を売却するにあたって、境界などでトラブルになりたくないと思っていました。

3-4.相楽さんに任せて、大丈夫か?

知り合いの不動産屋からの紹介だったので契約してしまいました。

でも、本当に大丈夫か面談の時やなかなか売れなかったので心配でした。

ただ、以前の担当者と違うのは、キチンと連絡をくれた事です。

一週間、二週間ぐらいに一回状況を教えてもらっていたので、何と言うか安心感はありました。

4.雑草の処理と火災保険で外壁改修

室内写真

4-1.先ずは見た目の整理から

面談後、一緒にメンバーと現地の調査に行き、空き家はそのまま管理をせず、ほっておくと、ホームレスの侵入や空き巣、放火などの危険性があります。

そのため、建物の周りの雑草の処理と建物の内外部分を火災保険を使い、壊されているエントランスのタイルや階段の突発的な事故だけでなく、屋根とアンテナの交換・改修を行い、人が入れる状態にしました。

あまり知られていない事ですが、エントランスのコンクリの壊れは突発的な事故として、火災保険で対応できる可能性があります。

この辺りは個別性が強いため、詳しくはLINE公式などからご相談ください。

無駄に自分で改修費用を負担する必要はありません。

4-2.注文住宅で結構しっかりした建物

相談時に、更地にして、不動産会社に売りたくないと言われたので、この建物を気に入ってくれる個人の方を時間をかけ、探しました。

ちなみに、一般的に築30年以上経った木造の戸建ての場合、取り壊され、更地で売却されることが大半です。

>>中野駅北口の再開発とその地価への影響について、こちらのページにまとめておきました。

5.売り始めから4ヶ月、個人の方から買い付けを取得

購入希望の内見者は出てくるものの、この状態のままではなかなか決まらず、4ヶ月目にようやく買主が現れました。

契約条件には、古い建物でお母さまも娘さまも状況が分かっていなかったため、建物だけでなく、地中埋設物に関しても瑕疵担保を免責にしてもらい契約しました。

と言うのも、40年前、建築当時の詳細が分からないため、「売却したら、何も責任を持たない、関わりたくない」とお母さまから強く言われたためです。

但し、契約後引渡までにあいまいな境界部分を整理する条件を付けられたため、土地家屋調査士を入れ、弊社の方で隣人へのあいさつや測量の手配を全てさせて頂きました。

長期間空き家になっており、植栽の管理もされず、越境状態になっていた南側の隣地の方との関係が良くなかっため、立ち合いやその承認に時間が掛かりました。

それでも、相談から8ヶ月目にして、ようやく決済・引渡まで終える事が出来ました。

その後、買主が調べたところ、地中にガス栓の大本がそのままにされていたため、東京ガスに見てもらい、安全な閉栓策を取ってもらったとのことでした。

古い建物の場合には、建物だけでなく、地中についても瑕疵担保免責(今でいう、契約不適合責任)で契約しておいて、良かったとメンバーと話しました。

>>空き家が増えた事でそのままにしていると税金が6倍になる等、対策が増えています。

自宅や実家を売却した際、3,000万円まで控除を受けることができるので、もし、空き家の事で悩んでいる方は読んでみて下さい。

6.担当のコメント

相楽、お客さまとの面談

今回は、お父様の介護により、空き家になった実家の売却相談でした。

中野にある戸建てだったので、個人的にはすぐに終わると思っていました。

売買価格や引き渡しまでにやらないといけないことが多く、時間が掛かりました。

ただ、その分、売却後のトラブルもなく、良かったと思います。

引き渡し後に下水がおかしいと揉めたこともあるので急いでも雑にやらず、一つ一つ詰めて行って、良かったと思います。

もし、今、空き家の対処で困っている場合、先ずはお近くの不動産会社に相談してみて下さい。

もちろん、今回のように特殊なケースは、私たちに直接連絡を頂いても構いません。

建物の状況やあなたの希望をふまえ、どのような対応が取れるのか、私たちなりのやり方をご説明・ご提案いたします。

2012年以降、これまで北海道の釧路から熊本の水俣まで、全国対応で1,600件近い、住まいのお悩み相談を行って来ました。

どうするか、悩んでいる場合には、『LINE公式の無料相談』や『電話相談』からお気軽にお問い合わせ下さい。

私たちの場合、たらい回しなく、実務担当が直接対応いたします。

>>これまでうまく行った解決事例はこちらのページにまとめてあります。

また、同様に、私たち、アリネットのgoogleでの口コミはこちらのページにまとめてあります。

以下、共有で相続した実家を兄弟で分けるため、ともかく高く売った事例です。

空き家になった実家を自宅のローン返済のため、1,950万円で売却した事例

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相樂 喜一郎

この記事を書いた人

相樂 喜一郎

事例を基にトラブルの少ない取引を目指し、2011年以降130件以上の不動産取引を経験。現在はこれまでの経験を活かし、地域の金融機関と一緒に相続に伴う実家の再生や売却、住み替えに注力。不動産鑑定士補、宅地建物取引士、相続アドバイザー、住宅診断士。 >>その他詳しい実績はこちら

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